コンサドーレ札幌ボランティアスタッフ

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コンサドーレ札幌ボランティアスタッフとは?

  • コンサドーレ札幌ボランティアスタッフは、ホームゲームの開催されるスタジアムで、運営の手伝いをボランティアでする人たちのことです。CVSと略されることもある。黄色や蛍光黄緑色(2014年から)のビブスをつけている人たちで、みなさんもスタジアムでよく見かけたことがあるのではないでしょうか。

こんなビブスです。

  • CVSは、98年から始まりました(ニュース;98.06.14:HFCがスタジアムでのボランティアスタッフを募集)制度です。この制度は毎年、年度始めの春先にスタッフが募集され、登録されると一年間を通じてボランティアスタッフとして、仕事をします。とはいえ、毎試合仕事をするわけでなく、都合のいい日をあらかじめ申請し、一人あたり数試合が割り当てあてられることになっています。年間400名近くのスタッフが登録され、毎試合100名のスタッフが競技場で仕事をしています。仕事内容は、切符もぎり、会場案内、ファンクラブ受付などです。
  • コンサドーレのボランティア制度は、始まったばかりの頃はノウハウもあまりなく、まだまだだったんですが、年々規模を増大。作業ノウハウや経験をしっかりマニュアル化、二年目以降の経験者によるリーダー制などを採用したりして充実度合いを深め、ボランティアの導入を考慮する他クラブが見学に訪れたりするようにまでなっています。
  • コンサドーレのサポーターにとっては、担当する日は試合観戦ができないという点がかなり厳しかったりしますが、これもチームをサポートするという活動の一形態であり、まさに縁の下の力持ち。興味のある人は是非参加してみて下さい。

募集要項

  • 募集要項などは、公式ページを参照下さい。

コンサドーレ札幌ボランティアスタッフのあゆみ

  • コンサドーレ札幌ボランティアスタッフ(CVS)は、1998年のシーズン途中に発足した制度です。この制度自体、サポーター自らがチーム運営の仕事の一部を負担することで、コンサドーレ札幌を市民レベルで、市民自らが支えるという意味合いをもっています。ただ、設立のきっかけは、厳しい経営状況にありました。95年に札幌に誕生したコンサドーレですが、ホームゲームが開催される際、スタジアムの運営に必要なスタッフは、それまでアルバイトに頼ってきました。そのため、一試合あたりの運営経費が高くなってしまうというわけです。
  • コンサドーレの場合、競技場に多くのサポーターが足を運んでくれますが、多くのサポーターが来れば来るほど、会場スタッフの数も必要になるわけで、運営経費が他チームに比べて高いといった傾向にありました。
  • CVS発足に先立つ半年前のコンサドーレがJ昇格を決めたオフシーズンは、大きく膨れた赤字と今井春男HFC会長の本業のデパート業での失脚があり、コンサドーレが最初に経営問題で揺れた時でした。そんな中、マスコミの情報は飛び交うも、実体がどうなのかよくわからないサポーターは、HFCのフロントの人たちを招いて、第1回サポーター集会を開催しました。
  • その中で、経費削減のために、ゲーム運営スタッフにボランティアを採用してはどうかという提案がされました。サポーターとしては、ゴミ拾いや切符もぎりなど、できることは手伝う。といったものでした。このときのHFCの回答は、「HFCとしてもボランティアの導入は検討しており、非常に興味をもっている。ただし、現在のHFCでは、ボランティアスタッフの人達をうまく動かしていくシステムとマニュアルがまだできておらず、実際の運用は難しい」というもので、すぐには実施できないというものでした。すなわち、ボランティアスタッフ制度を運営するには、毎試合、一定の人数以上を必ず確保しなければならない。ボランティアだからと言って、急な欠席は問題になるわけで、そうならないように出欠の有無の確認や、人数配置を調整するスタッフがHFCにも必要。毎回違う人が来ることになるが、その人達への作業内容の説明など、説明を担当するノウハウやマニュアル、スタッフなども必要。ところがこれらのシステムを運用するノウハウと人手がHFCには足りないという説明でした。
  • それでも、その後、準備を進めたHFCは運用のめどがついたことで、半年後の6月、記念すべき第1回目のボランティアスタッフの募集をおこないました。この時の募集人数は60名。フロントは、人数が集まるか不安だったそうですが、結果的に倍の112名の応募があり、全員採用されました。(97名という資料もあり)
  • 全ての会場運営スタッフがボランティアになっているわけではありませんが、毎年ノウハウをためつつ、規模を拡大しており、徐々にアルバイトの数を減らしつつあります。一年限りではなく、続けてボランティアになる方もいて、仕事内容をよく知っている人をボランティアリーダーとして、後進に仕事内容を教えたり、グループをまとめたりするチーフシステムが導入されています。
  • 会場運営の仕事には、警備などボランティアではなく専門の人によらなければいけない仕事もありますが、将来は、ボランティアでできることは全てボランティアスタッフがまかなうことを目指しています。また、制度の運営自体もボランティア同士が仕事内容を教え、伝えて、自立的に運営できるようなシステムになるよう目指しています。
  • このボランティアが導入された当初は、一試合約20〜30人のボランティアが運営に携わっていました。現在では年間で300名近くの人が登録し、一試合あたり、厚別で約100名、ドームでは約120名ほどが働いています。
  • 98年にCVSが設立された当初、すでにJリーグには93年に設立されたJリーグクラブでもっとも古い鹿島アントラーズの“カシマスポーツボランティア”など先達の組織がいくつかありました。CVS設立当初は、これらに比べてまだまだの存在だったんですが、その後直実に成長し、現在ではボランティア導入を考えるクラブなどから見学者が訪れるようにまでなりました。
  • 2002年のW杯札幌会場では、会場のボランティア運営にCVSが大きく協力しました。ボランティアとして参加するだけでなく、ドーム会場での運営ノウハウの提供、アドバイスなど、4年間で積み立てられた経験が大きく役立ちました。
  • 2003年から参加しているJリーグのサテライトリーグの試合。この試合でも、コンサドーレのホームゲームの会場運営にCVSが参加していました。
  • 2014年からビブスが、それまでの黄色から蛍光黄緑色に変更になりました。
  • 2016年にクラブ名が、コンサドーレ札幌から北海道コンサドーレ札幌に変更になったのにあわせ、CVSもコンサドーレ札幌ボランティアスタッフからコンサドーレボランティアスタッフに名称が変更になりました。

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