札幌ドームで初のホームゲーム開催

6月に完成したばかりの札幌ドームで、コンサドーレ札幌にとって初の試合が行われた。J1リーグ1stステージ最終節の第15節、横浜Fマリノスを迎えての試合がその記念すべき最初の試合となった。北海道に初めて登場した4万人を越える大スタジアムでの記念すべき最初のホームゲームとあって、前売りチケットは発売2時間半で完売。この日もキックオフ三時間前の開門時には、既に7千人の行列がドームの周りに出来、試合開始時には、巨大スタジアムのスタンドが4万人で一杯になった。

メモリアルゲームとあって、いろんなイベントが目白押し。“サッポロビール・石屋製菓・アディダスサンクスマッチ”と銘打っただけあって、サッポロビール・アディダスジャパンが、オリジナルスティックバルーンを先着25000名にプレゼント。さらに、サッポロビール、石屋製菓から、巨大ユニフォーム型ビッグフラッグがコンササポーターにプレゼントされた。

試合前には、コンサドーレの将来をしょって立つコンサドーレ札幌ユースU-18と北海道選抜の前座試合が行われ、ハーフタイムには、日本クラブユースサッカー選手権に出場するコンサドーレ札幌ユースU-18・U-15の合同壮行会が行われた。キックオフ前には、北海道夕張出身の歌手大橋純子さんの国歌斉唱、桂信雄札幌市長によるキックインが行われた他、「コンサドーレ札幌高知県地区後援会」名誉会長の橋本大二郎高知県知事も観戦に訪れた。コンサドールズも今季からの新ユニで登場、三代目のユニフォームとなる。さらにこの記念すべき日に、ホームゲームの通算観客数が100万人を越えるなど、星の巡り合わせもあり、とにかくてんこ盛りの一日となった。

試合の方は、キックオフ直後から、アウェイ側の一角を除いて、コンサを応援する声援でスタジアム中が一つになり、すごい盛り上がりとなった。中盤を支配し優勢にでる横浜に対し、ディフェンシブに戦う札幌といった展開で進むが、記念すべき最初のゴールを決めたのは、コンサドーレ札幌の播戸竜ニ選手。前半35分に右サイドをしぶとく抜け出た山瀬功治選手からのパスをゴール正面で受け、きっちり横浜ゴールにたたき込んだ。先制したコンサだったが、その後はピンチの連続。後半13分にCKから小村選手に決められ、追いつかれると、そのまま延長戦へ。両チームのゴールキーパーの活躍が目立つ目の離せない展開に、ピッチ上のボールの動きに、選手たちの一挙一動に4万人のスタンドが反応する。コンサドーレは交代枠一杯の4人を投入し勝負をかけるも、両チーム決められず、結局ドーム初戦はドローとなり、初勝利はお預けとなった。

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