J1寸評 第15節:札幌ドーム初試合!!そしてステージ最終戦

札幌1-1横浜FM in 札幌ドーム

3月に開幕したJ1リーグははやくも1stステージ最終節の15節。コンサにとっては、札幌ドームでの初のゲームとなる。6月に完成したばかりの札幌ドームで開催する初のホームゲームは、昨季1stステージチャンピオンの横浜Fマリノス戦。
6月に完成したばかりの札幌ドームでの記念すべき最初の試合は、北海道に初めて登場した4万人を越える大スタジアムでのゲームとあって、前売りチケットは発売2時間半で完売。この日もキックオフ三時間前の開門時には、既に7千人の行列がドームの周りに出来、試合開始時には大きな一層のスタンドが4万人で一杯になった。オープニングゲームとあって、イベントが行われたが、メインはスポンサーからプレゼントされたユニフォーム型ビッグフラッグの初お披露目であろう。ホーム側ゴール裏に二枚の巨大ユニが翻った。
この日までのコンサドーレの順位は6位。対する横浜は15位。とはいえ、日本代表を多く抱える横浜に対し、0の札幌。何よりも大きいのは、横浜のキーになる中村俊輔選手が前節から復帰したこと。これが一番コンサにとってはやっかいな代物。当然、順位を反映した楽勝の試合展開を予想するサポは皆無。厳しい試合が予想された。
試合の方は、序盤から、中盤を支配し優勢にでる横浜に対し、ディフェンシブに戦う札幌といった展開で進む。しかしながら、記念すべき最初のゴールを決めたのは、やはりコンサドーレ札幌の播戸竜ニ選手。前半35分に右サイドをしぶとく抜け出た山瀬功治選手からのパスをゴール正面で受け、きっちり横浜ゴールにたたき込んだ。アウェイ側の一角を除いて、360度スタジアム中がコンサドーレの応援を繰り広げていたスタンドはこの瞬間はじけて、大騒ぎとなった。先制したコンサだったが、その後はピンチの連続。後半13分にCKから小村選手に決められ、追いつかれると、そのまま延長戦へ。両チームのゴールキーパーの活躍が目立つ目の離せない展開に、ピッチ上のボールの動きに、選手たちの一挙一動に4万人のスタンドが反応する。コンサドーレは交代枠一杯の4人を投入し勝負をかけるも、両チーム決められず、結局ドーム初戦はドローとなり、ドームでの初勝利はお預けとなった。
今節で、1stステージが終了。候補の磐田の優勝は、早々と13節の段階で決定。一方で名門チームが沈んだのも今ステージの特徴。不振にあえぐ東京Vはこの日も負け最下位のまま。横浜も引き分けたもののブービー脱出はならず。昨年三冠の鹿島は11位で1stステージを終えた。何が起こるかわからない勝負の世界。2ndステージにも泣いた笑ったの大きなドラマがあるのだろうか。
上位常連チームにとって、消化試合となったラストの2節であったが、残留を目指すチームと下位に沈むチームにとってはそんなことはいってられない貴重な二試合。終盤失速したとはいえ、この2試合でモチベーションを失わず、勝ち点4をあげた事は評価したい。
結局、コンサドーレは8位で1stステージを終了。6勝6敗3引分け、勝ち点21、得失点差-1がその成績。コンサ初のトップリーグでのAクラス入りを決めた。この日の試合に勝っていれば勝ち越し、場合によっては得失点差もプラスと、こちらも初の記録を残すところだったが、そうは問屋がおろさなかったようだ。これらの記録達成については、次ステージ以降となった。
さて、この後リーグは、しばらく中断。オールスターゲームをはさんで、8/11に2ndステージが開幕。1stの最終成績はまずまずだったが、1stステージラスト6試合で勝ち点5しか稼げなかった札幌。このペースのまま2ndに突入すると、計算上2ndで上乗せできる勝ち点はわずかに12。これでは、目標の勝ち点39には届かない。岡田監督が常々2ndに向けてさらにもう一ランクのレベルアップが必要と言っている所以だ。1stもそこそこやれたが、同じ頑張りでは2ndでは通用しないと言っているわけで、プロスポーツの世界はシビアで厳しい。いつものことながら、2ndでは厳しいぎりぎりの戦いを強いられそうな我らが札幌。2ndにむけてサポも一ランクレベルアップした応援で頑張りましょう。