今季全て終了、楽しかった一年

今日、天皇杯三回戦でコンサドーレは清水エスパルスに負けました。これをもって、今シーズンの公式戦は全て終了してしまいました。コンサドーレ札幌として初めて戦った第5回JFLのシーズンは5位で終了し、残念ながら来シーズンのJ昇格はなりませんでした。振り返ってみれば、第20節から続いた上位陣との5連戦、これを2勝3敗で負け越した時点で2位以内は絶望的になってしまったような気がします。コンサドーレ札幌は、現在ホットなストーブリーグを展開しています。マスコミは、コンサドーレを振り返るといったような記事を載せ、今年一年の北海道での盛り上がりぶりと何がいけなかったのかを検証しています。それでも自分の口から、今年一年を振り返ってでてくる言葉は、いや~本当におもしろい一年だったなあ~、ということだけです。ホームチームをもつことが、これほど楽しいことだとは思ってもいませんでした。コンサドーレには、この調子で頑張ってもらって、そのうちJに昇格してもらえばいいでしょう。フロントの人達は、お金を管理しているので、そんな悠長なことは言ってられないのでしょうが、ファンの側から見れば、まだまだ不十分なことばかりが目につきます。まだまだ、札幌(北海道)のチームとして根づいていないような気がします。実際、コンサドーレがホームタウンの人達に対して何をしているかというと、何もしていない様な気がするのは私だけでしょうか。ユースチームは、まだ充分整備されていないし、スタジアムや練習場の問題も完全に解決したわけではありません。また、それ以外に、クラブとしての将来像の構想はまったくありません。まずJに昇格して、おいおい足りないものは整備していけばいいと言う考えなのでしょうが、これは行き当たりばったりの発想としか思えません。強くさえなれば、すべては解決されるといった考えでは、Jに上がったはいいが客足が逆に遠のくといった悲劇に見舞われかねません。今年のコンサドーレを振り返って、将来を見据えた一貫した戦術とチーム作りがされていないなどの批判がでましたが、現場はフロントの期待にこたえなければならないので、ある意味では仕方がない結果といえるでしょう。それよりも問題は、クラブの将来像をきっちりとした形で示せないフロントにあるでしょう。Jに昇格するという構想だけで、それ以外の構想やヴィジョンは、そのうちおいおいにといった感じでは、本末転倒としかいえません。Jに昇格することは確かに大切なことですが、Jリーグの100年構想はそんなものじゃなかったはずです。ちゃんと、ホームタウンの人達に支持されるヴィジョンを、はっきりとした形でフロントは早く示し、弱くても強くても愛されるチーム作りをするべきでしょう。