北海道コンサドーレ札幌が2016年J2シーズン優勝、J1昇格を決める!!

コンサドーレ札幌は、20日行われたJ2リーグ最終戦でJ2優勝を決め、2017年度のJ1リーグ昇格を決めた。

札幌ドームにツエーゲン金沢をむかえての最終節は、J2優勝、J1自動昇格がかかった大一番となった。優勝と昇格を競い合うのは、清水と松本。その2チームに勝ち点3差をつけているので、この試合引き分けか勝利で優勝と昇格が確定。しかし万が一負けるようなことがあると、2チームの結果如何では、優勝のみならずJ1自動昇格すら失いかねない。さらに対戦相手の最下位金沢はJ3降格がかかっているので勝利が是非とも欲しい状況。なかなか試合進行が難しくなりそうなこの大一番のドームに駆けつけたサポーターの数は33697人。

今季のJ2リーグは、J1自動昇格2枠を3クラブ(札幌、清水、松本)が最終節まで争う展開になり、J3自動降格1枠やJ3入替戦1枠も3クラブ(岐阜、北九州、金沢)が争う展開に。昇格や降格するクラブが最終節まで決まらなかったのはJ2で初めてのこと。また、昇格プレーオフの最後の席を岡山が町田と争う展開に(岡山が決めれば4クラブでのプレーオフ、町田が逆転した場合はJ1ライセンスがないので3クラブでのプレーオフ)。最終節は8つのクラブが対象チームの試合の進行を見ながらの戦い方を強いられるなかなかシリアスな状況に。

コンサドーレは、福森晃斗選手とジュリーニョ選手が累積警告で出場停止。先発とベンチには増川隆洋選手がいないなど、これまでチームをひっぱってきた選手がかける大ピンチ。この日の先発と控えのメンバーを見るに、守備的に入り、万が一試合終盤にゴールが必要な場合には後半に点を取れる選手を投入するといった意図が感じられるような顔ぶれ。

試合は立ち上がりから慎重にすすむ。お互いにジャブはかわすものの、大振りのパンチはないような感じで前半が0-0で終了。一方で勝利が必要な他会場はゲームが激しく動く、しかし得点が入っているものの、清水(1-1徳島)、松本(1-1横浜FC)、岐阜(2-2東京V)、北九州(0-0山形)ともに同点でハーフタイムに入った。

引き分けでも優勝と昇格が決まる札幌は、後半に入っても試合展開を変えず慎重にすすめる。一方で、他チームは得点が動き、状況がめまぐるしく変わる。松本は横浜FCと点を取り合い2-2へ、清水は1点加え2-1に、岐阜は2点加え4-2に、逆に北九州は山形に3失点。このまま岐阜が勝利すると金沢は勝利しても勝ち点で追いつけない。勝ち点で同じ北九州が3点ビハインドで負けが濃厚。だとすると金沢は引き分けで自動降格の最下位を脱出し入替戦にまわることができる。一方、札幌も清水がこのまま勝つと、この試合に負けで優勝を失う可能性もあり、積極的に陣地を上げない。そうこうしているうちに松本も点を加え3-2に。優勝、昇格を争う清水、松本の勝利が見え始め、札幌は負けられない状況に。札幌ドームは双方負けられないことになって試合が完全に膠着状態に。85分頃からともにボールキープしてお互いに陣を上げず。ロスタイムも時間をだらだらとすすめ、そのまま試合終了。

札幌は最終節で貴重な貴重な勝ち点1を加え、J2優勝とJ1自動昇格を決めた。一年間42試合を戦って勝ち点85を積み上げ、2位、3位チームにわずか勝ち点1の差をつけてJ2優勝とJ1自動昇格を決めた。札幌は、13節から首位をず〜っと守っての優勝となった。シーズン終盤激しい追い上げにあったが、最後はかろうじて逃げ切った。

2位に清水(勝ち点84)、3位に松本(勝ち点84)となり、松本がプレーオフにまわることになった。松本は勝ち点80を超えても昇格を確定できることができなかった。2015年シーズンも3位チームが勝ち点80を超えたが、例年、勝ち点80が自動昇格ラインといわれていた。今シーズンの自動昇格争いの激しさを物語っている。


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