第9回サポーターズ集会議事録

2003/02/09にちえりあで開催されたサポーター集会の議事録です。議事録は集会主催者によってまとめられ、札幌市大通りにあるコンサグッズショップなどにも置いてあり、手にとって見ることも出来るはずです。このページは主催者の許可の元、その議事録をウエッブに掲載したものです。議事録と同じ内容のものを掲載してあるはずですが、もし違いがある場合は、冊子になっている議事録の方が正しいです。

第9回の集会は、このサポーター集会始まって以来、初めてHFC社長が来賓としてみえられました。来賓席に着席したHFC側の人数も6名と過去最多です。例年になくHFCの意欲が感じられたサポ集会でもありました。また、これまでサポーター集会を主催していた柳沼さん(参考記事:00.04.10:サポーターによる活動の紹介12:『サポーター集会』)がHFCに入社したこともあり、会を主催運営するスタッフの人たちがかわりました。当の柳沼さんは、集会を引き継いでくれる人たちが現れるだろうか心配だったそうですが、無事志を継いでくれる人たちの手に受け渡されたようです。

第9回も、ここ例年と同じスタイルで開催されました。HFCからの来賓の方たちの挨拶とHFCの現状説明。会場で募集した質問事項にHFCが直接回答する形で後半はすすみました。また、間にはサポーター同士の連絡事項や取り組みの紹介なども行われました。それでは、以下、「コンサドーレ札幌サポーターズ集会2003」運営主催者による議事録です。


「コンサドーレ札幌サポーターズ集会2003」報告書
2003年4月26日付け
「コンサドーレ札幌サポーターズ集会2003」運営有志

■開催概要

  • 日  時:2003年2月9日(日)13:30~17:00(13:00開場、17:35閉会)
  • 場  所:札幌市生涯学習センター”ちえりあ”6F講堂(札幌市西区宮の沢1条1丁目 1-10)
  • 参加者数:310人(延べ)
  • 来  賓:HFC代表取締役社長 佐々木利幸、同代表取締役副社長 石水勳、同専務 取締役 山田正光、同常務取締役 門脇徹、同常務取締役 鈴木善一、同次長 柳沼聡 (敬称略)
  • 報  道:札幌タイムス、スポーツニッポン、日刊スポーツ、報知新聞、北海道新聞 (五十音順、敬称略、確認分)
  • 主  催:「コンサドーレ札幌サポーターズ集会2003」運営有志(斎藤孝、三谷淳、山崎徹)
  • 運営協力:主催者友人のサポーター数名
  • 司会進行:三谷淳
  • 記  録:石田泰子、千葉一博
  • 記録協力:J-COM札幌
  • 内  容:下記議事録(要約)・当日配布のプログラム参照
  • 費  用:当日参加者から沢山のカンパを頂きました。ありがとうございます。会場費など運営実費を差し引いた残り3万円はHFCに寄付させていただきました。
  • ※プログラムの「はじめに」冒頭で、『1977年暮れ、~』とあるのは『1997年暮れ、~』の誤りです。訂正させていただきます。
  • ※議事録(要約)については、「consadole.ml」というMLと、ML投稿者武田様のご協力をいただきました。
  • ※準備運営に伴う諸経費のうちプログラム作成費などについては、サポの勤務する会社等からご協力を頂きました。ありがとうございました。

■議事録(要約)

  1. 開会宣言(13:35開始)
  2. 来賓挨拶(兼前季総括と今季展望)
    1. HFC佐々木社長
    2. HFC石水副社長
    3. HFC鈴木常務
    4. HFC門脇常務
    5. HFC山田専務
  3. (15分間休憩)
  4. サポーターからの報告と提案(15:00~)
  5. (15分間休憩)
  6. 質問票によるHFCの回答(15:55~)
    1. 山田専務回答分
    2. 門脇常務回答分
    3. 鈴木常務回答分
    4. 柳沼次長補足回答分
    5. 追加質問回答分(鈴木常務)
    6. 古谷忠典さん(室蘭地区後援会事務局長)
  7. 閉会に代えて
    1. (17:35終了)

※本記録は、発言者のニュアンスが極力伝わる形でその内容を要約したものです。[文責:三谷]


来賓挨拶(兼前季総括と今季展望)

・HFC佐々木社長

ただいまご紹介頂きました佐々木でございます。よろしくお願いいたします。実は私、HFCに入る前は、この場所(ちえりあ)で勤務していました。ここに来て幾分ほっとした感じがすると同時に、これだけ大勢の皆様にお集まり頂いた集会でご挨拶させていただけるということを、ありがたく感じています。そして、この得難い機会を与えていただいた発起人のみなさんに感謝いたします。これからのコンサドーレについてみなさんからご意見やアドバイスを伺うわけですが、その前に私どもの基本的な考え方についてお話しさせていただきます。

既に新聞など報道にもありますように、HFCとして2003年は3つの目標を立てています。第一は「1年でのJ1復帰」、第二は「今まで以上の若手育成」、第三は「北海道という地域に根ざした活動とチーム作り」。これには優先順位はございません。すべて同じように力を入れてやらなければならないのですが、(選手のモチベーション維持と経営上の)現実問題として、1年でのJ1復帰は大命題です。気候的条件により今まで地元で開幕戦を開催することはできませんでしたが、今季初めてドームにより3月15日地元開催をする運びとなりました。残念ながらJ2からのスタートですが、勝負事には運も必要で、そういう意味で地元で開幕できるというのは運の一つであろうと思っています。この運=ツキを呼び込むためには勢いが必要です。ドームに4万人を集め初戦を勝ち抜き、勢いをつけて44試合中30勝以上でJ1復帰を果たしたい。これが当面の具体的目標です。若手育成と地域に根ざした活動は時間のかかるものですが、これも着実に積み上げていきたい。J1から転落したということは、結果として弱かったわけです。今の北海道経済と同様、HFCもビッグクラブと比べて弱小な会社です。では、金もない会社が(チームを生かすために)どこに力を集中させればいいのか。(会社経営上)優れている分野を生かしていくのは経営者・トップとして当然のことです。我がチームには日本一といわれるサポーターがいます。みなさんと手を携え、力をつけていくことが肝心なことだと思っています。お願いばかりではございますが、崖っ淵に立たされた思いで頑張ってやって参りますので、ご支援くださいますようお願いいたします。


来賓挨拶(兼前季総括と今季展望)

・HFC石水副社長

昨年、教育文化会館でのサポーター集会で「今年は優勝するぞ」と言いました。気持ちとしてはそうでした。結果、選手も我々スタッフも、みなさんももがき苦しんだ1年だったと思います。昨年後半、負けが込んできた時に小山(チーム統括部長)が「責任を取って辞めたい」と言ってきました。色々話したのですが、その中で「このままでは悔しい。来年も是非やらせて欲しい」と言う言葉が(最後に)ありました。これを私が引き受け「頑張ろう」ということになりました。今季はいい補強ができたと思います。ジョアンカルロスを監督に入れたのは(時間的・情勢的に)ギリギリの選択。(J1復帰の目標達成のため)今のコンサに必要なのはこんな監督だと、現場スタッフも了承してくれました。資金面など毎年毎年反省がありますが、フロントも育ってきていますし(会社)組織も整ってきてる。田中前社長も本当に苦労していましたが、間違いなくいいチームになってきています。今年、何が何でもJ1復帰はもちろんではありますが、長くJ1に止まるチームにするにはどうすればよいのか、日々話し合っています。十年後二十年後を見ていてほしい。佐々木社長というすばらしい人が来てくれました。今年はみなさんと一体となってやっていきたい。

弱いところは沢山ありますけれども強いところ、これはまさしくサポーターの力です。私は企業人でありますが、企業としてライバル会社と競る場合、自身の一番強いところを相手の弱点にぶつけていくのがセオリー。勝負ごとの世界も一緒です。コンサドーレの長所は社長が話したとおりサポーター、みなさんです。開幕戦でこの長所をぶつけ、ジョアンカルロスに「こんな凄いチームの監督をやっているのか」と思わせて、その後の飛躍につなげたい。10の力を12、13に引き上げて、昨年の悔しさを今シーズンにぶつけましょう。J1に復帰し、いずれはJ1で優勝して駅前通りをパレードしたいと思います。


来賓挨拶(兼前季総括と今季展望)

・HFC鈴木常務

先ほど社長から3つの目標について話をさせていただきました。(第一の)チームのことは後ほど話させてください。

2番目の若手育成について、具体的に今年やろうと思っていることが2つあります。新しい練習場を東雁来に作りました。札幌市の土地をお借りし、そこに人工芝とクレーを2面用意しました。人工芝については去年12月に張り終わっておりまして、3月末ぐらいに雪が溶ければすぐ使える状態になっています。ここでU-18,U-15,U-12,サッカースクールを展開していきたいと思っています。最近の人工芝は芝足が長く、ゴムチップを播いているので弾力性があり、やけどもしにくく雪融けも早い。傷みも少ないため、メンテナンスもそんなに必要ない。そこでしっかり練習し、今年も(ユースは)全国を目指したい。もう一つは、今年からサテライトリーグに参加することを決定しました。今年は7チームのブロックが3つできます。コンサドーレは関東圏のチームとホーム&アウェイで戦います。レギュラーを目指す若手や新たに加入した選手、怪我明けの選手などのモチベーションアップ・技術力アップ・試合選出選考など、サテライトリーグ参加にはものすごい大きな効果があります。U-18からも参加させたい。遠征費やスタッフなどお金もかかりますが、それ以上に長い目で見ると効果があると思いますので、何を圧しても続ける所存です。スケジュールがまだ発表になっていませんが、ホームゲームは宮の沢(白い恋人サッカー練習場)で行いたい。対戦相手は鹿島、浦和、仙台、大宮…どこかその辺です(会場笑い)。リハビリ中の山瀬が来るかもしれない。そしてホームゲームは有料でやりたい。お金払ってください。1試合他の会場になるかもしれませんが6試合のシーズンチケットを売ります(会場笑いと拍手)。シーズンチケットで(全席)完売になるかもしれません。3000席くらいは取れそうとのことですが、ドームのゴール裏の半分(のキャパ)ですからお買い求めはお早めに(会場笑い)。

3番目の地域に根差した活動。道内212市町村を回るサッカー教室については、3月で全部回り切ります。4月からはやり方を変えて、また各地域で多くの子供達と一緒にサッカーをやりたいと思っています。それから地区後援会。現在23の地区後援会があります。地区後援会がないのは札幌だけです。佐々木社長就任後の最初の仕事が実は地区後援会を対象にしたサッカーイベントでした。(12月)18日に選手を連れて北見と旭川に飛んでもらいました。同日私が函館と室蘭、山田専務は釧路と帯広でした。各地区の方々とサッカー教室やトークショーなどを行いました。このように、札幌周辺だけではなく距離のあるところとも具体的に触れ合いを持って、北海道に根差したチームというのを再認識して行きたいと思っています。

第一の目標についてお話しする前にチケットについて。2月4日販売終了のシーズンチケットは速報値で6000席を超えました。ありがとうございました。昨年が7月の試合(分)からのシーズンチケットで、ゆっくり売らせていただいて7000席でしたから、短期間で6000席というのは凄いと思っています。最終集計ではもう少し伸びてくれると思っています。みなさんのご来場をお待ちしております。なお一般発売は2月15日からですが、(J2で)試合数が増える分出費がかさむということを考慮してチケット単価を下げさせてもらいました。また昨年来からリクエストがあった割引チケットについて、今年はグループチケットとファミリーチケットを設けました(ドームと厚別のみ)。これは4人で来ると割安なSAとSB席の設定で、ローソンのみの販売です。(ローソンにしたのは)オンライン販売のためコストが安いからです。またドームの試合のみですが65歳以上を対象にしたシニアチケットも販売します。2人で4,000円(SS指定席)です。Cスペース(横)にあるファンクラブ事務局で前売りをいたします。年令を証明できるものをご提示ください。販売数に満たない場合は(ドームの)当日券売り場でも発売します。それと今年は「We Shall RETURN」という目標を掲げている以上、リターンTシャツというのを作りました(会場笑いと拍手)。(現物を見せながら説明)今回デザイナーを替え、新たなコンセプトで作りました。全部「We Shall RETURN」と入っています。今までと違うのはドーレくんやコンサドーレが全面に出るのではなく、サポーター寄りのコンセプトです。「燃」「光」という漢字や「12」「11+1」「ピッチ」をデザイン・デフォルメしたもの、北海道をイメージした色、「情熱蹴団」と書いたものなどです(種類が多く会場からどよめき)。3月15日開幕前に発売予定で初回数量が少ないのですが、人気があれば追加発注します。(会場からの価格の問い合わせを受けて)3,000円を切る予定です。この他、キックオフイベントのときにもチラシを配ったのですが「12.ネット」について。去年は業務委託をしていた会社が倒産し(配信が)途中で止まり、ご迷惑をおかけしました。今回3月からリニューアルし、配信を開始します。ポイント制によるプレゼント、ブロードバンド(普及)化に備えた練習や合宿などの動画実験配信など、試合についてはJリーグ規定があり(動画配信は)出来ませんが、濃い情報を提供して行きたいと思っております。

最後に(第一の目標に関わる)チーム作りのコンセプトについて。この集会で質問が出ると思い、合宿前にスカウティング担当に、今年のチームについて「ひとことで言ってどんなチームなのか」を聞いてきました。ひとことで言うのはなかなか難しいということでしたが、監督決定前から(チーム作りに)動き出していたので当時の方向性を聞くと「どんな監督が来ても耐えられるようなチームに」ということでした。ただ、その前にクラブとして、1年でJ1を目指すのか、少し時間をかけてJ1昇格を目指すのか、J1を諦めるのか、という方向性の選択がありました。そして第一の目標である「1年でJ1復帰を目指す」というのが決まった訳です。(これを受けて強化部は)お金をそれなりにかけ、J1昇格の確率が高い戦力を持ちたいというところからスタート。まず攻撃力強化の必要性から攻撃の起点になる選手、昨年弱かったディフェンスの、特にセンターバック・中盤の底の強化を目指してスカウティングしたとのことでした。計算できる去年のレギュラー選手はほとんど残すことで進めました。補強については人気がある華がある選手は残念ながらいませんが、何年か前から目を付けていた選手がほとんどです。当時は金銭面や相手の事情で取れなかったが、岡田監督の時代から欲しかった堅実なプレー・安定した力を発揮できる選手たちが取れました。派手さはないがしっかりとしたチームに仕上がるはずとのことでした。開幕したときにどんなスタイルのチームになってくるかは、ジョアンカルロスの味付けによります。(キャンプ)報道では攻撃的なチーム作りをしたいと言っているようです。J2ですから(相手は)カウンター狙いのパターンが多くなると思いますが、そこをこじ開けて点を取る、あるいはカウンターを受けたときにしっかりとカバーできるチームにしてくれるものと思います。攻撃の起点についてはウィルが取れました。彼については実力も性格も良く知っているし、「遅刻と暴力はダメ」といってある(会場笑い)。残り2人の外国人選手については遅くまで決まらなかったのですが、結果としてジョアンカルロス監督の意向も組み入れることができたので、かえって良かったのではないかと(現場は)言っています。2人とも元セレソンです。大昔のセレソンではなく、つい最近までセレソンです。(ワールドカップの)本大会には出れなかったけれど、それなりの実力は持っていると思います。去年(の外人)はご存じのように失敗しました。若く可能性のある外人選手に賭ける手もありましたが、1年でJ1復帰という目標からスカウティングは手堅い補強を選択しました。以上、私から具体的な話でした。ありがとうございました。


来賓挨拶(兼前季総括と今季展望)

・HFC門脇常務

先日株主総会がありまして、社長交代の決議をしたのですが、その時にある株主さんから「責任問題は社長だけの交代でいいのか」という質疑がありました。社長は「(私が)全部受けます」と言いました。その他の役員も給与返上や減俸など、何らかの形で(責任を)負っております。決して安閑としてはおりません。この一年非常なる決意を持って戦い抜くつもりです。小山(部長)も「きっと借りは返す」と言っています。みなさん温かい目でサポートしてあげていただきたい。結果は必ず残すと思います。

私は営業を担当しておりますので、(2002年度の営業業績について)かいつまんでお話しします。主として管轄しているのは入場収入と広告収入です。昨年度38万8000人、すなわち40万人を目指すキャンペーンをしました。7月24日のドーム開幕まで、何と長かったことか。その間負けが込んだり、W杯で中断したりで、第1戦も3万人には届かず2万6、7千人で始まりました。(目標の40万人は)非常に不安視されていました。最大が磐田戦の3万2000人だったと思います。Jリーグ戦合計で28万人、ナビスコ杯を含め31万2000人でした。(途中)何とか30万人はクリアしようと後半に入り色々巻き返しをした結果、この数字が達成されました。営業(入場)収入は8億8,000万円の予算を組んでいましたが、7億円強で1億8,000万円ほど未達成。これは非常に残念で、かなり反省しています。広告収入の予算5億6,700万円に対しては、ほぼ達成。これは途中のマッチディプログラム、イベント、その他広告収入がかなり寄与していました。収入が減れば運営経費を落とす。このことが大事になります。一昨年7月21日、ドーム開幕の横浜戦は運営経費が3,200万円。ただ満員になりましたので8,000万円から9,000万円の収入がありホクホクでした。これが昨年のように2万人台(の入場者数)だと当然利益は出ない訳ですから運営コストを下げざるを得ない。(入場)ゲートを数カ所閉めたり、警備のポイントを10m間隔から30m間隔にしたり、ボランティアの部分を増やしたり、色々な工夫をしました。これによりドームでは2,000万円位で運営できるようになりました。今年度もさらにドーム運営費をカットするよう考えています。

今年は(去年まで3時間前だった)開場時間を試合開始2時間前にします。(昨年の例だと)15分少々で並んでいる全員が入れます。もちろん入場者数が思いのほか多くなる場合には、入場時間を早めることもあります。(開場を)2時間前にしますと、中の売店のアルバイトコストも削減できます。このように色々なことでコストを下げたい。スポンサーについては、J2に落ちたことにより昨年末から挨拶回りをしました。幸い「やめません」という企業がほとんど。ただし減額するというスポンサーさんが多い。もちろん現状維持もありますが、今年の広告収入予算は(景気低迷やJ2ということも併せ)下げざるを得ないだろうと考えています。今年は入場者33万人を目標としたい。まず3月15日の開幕戦で4万人近い動員を図りたい。初戦は石屋製菓の「白い恋人」サンクスマッチになります。毎年いろいろな工夫をしてくれますので、今年も石水さんがアイディアを凝らしてくれるものと思います。是非みなさん一人10人を目標に連れてきていただきたい。藤原紀香を連れて来ようと思ったのですがスケジュールが合わなかった(会場笑い)。あと一カ月です。まず第一戦の横浜FC戦を勝ちたいと思っていますので、是非よろしくお願いしたいと思います。


来賓挨拶(兼前季総括と今季展望)

・HFC山田専務

昨年あのような結果に終わり、申し訳なく思っております。心からお詫びを申し上げたい。今シーズン、何としてでもJ1復帰を目指す。そのためにはどうすればよいのか。まず会社の基盤をしっかりさせなければいけない。我々経営サイドからしますと、選手強化費と戦力はほぼ一致するものという見方をしなければいけないと思っています。ではJ1復帰に必要な戦力費用を用意できるのか。去年、我々はその点から検討に入りました。幸いJ2降格1年目はJリーグ分配金が保障されるということもありまして、まずそのお金を全部選手強化費に使おう、その次にJ1、2年間で大振りになってきた組織・運営体制を見直しコンパクトにしよう、そしてコンパクトにした分も選手強化費に当てようと考えました。去年は8千万円くらいの黒字予算を組みましたが、今年はおそらくカツカツの予算。それでも何とか黒字は達成したい。そういう強い決意で頑張って行きたいと思っております。

(担当上)経営的な話で申し上げます。道からの融資5億円、補助金1億円。これは当初からの約束で2002年シーズン限りとなっておりました。これが切れますと会社はJ1復帰どころか、その段階でアウトです。幸いなことに柳沼君がしょっちゅう道庁に足を運び、勢力的な交渉をしてくれまして、ある程度メドがついてきました。ある程度というのは、次回不出馬の堀知事が頑張っているコンサドーレに、サポーターに何とかメドをつけてあげたいという思いのためです。道新(経済研究所)のアンケート調査でも8割の人が(公的補助を)継続すべき、しかもサポーターの広がりが非常に強く熱い。このようなチーム、会社を無くしてよいのか。このようなところからのご判断ではなかろうかと思います。これにより補助金については5億円を北海道サッカー協会に基金として積み立て、それを会社運営に逐次入れ安定経営で早い自立を目指していく。融資の5億円は毎年4月1日に借りて3月31日に返すというスキームでしたが、5年間貸し出し、その後5年くらいで返済という形になる予定です。一方札幌市。桂市長には本当に有り難いと思っています。「コンサドーレが落ちたのは残念、しかしコンサドーレを守り立てていくのは市民・道民の力、困ったときに助けるのが行政の努めではないか」とあちこちで言ってくれています。私はもともと札幌市職員。その手前、年頭挨拶を聞く機会があるのですが、原稿にはないコンサドーレの話を必ずします。このように札幌市の場合、(今年度も)基本的なスキームは変えないというスタンスです。

そうは言いましてもなるべく早い時期に債務超過を解消し、自力で資金調達ができるような会社に少しでも早くしていきたい。努力し、ここ数年の間にきちっとやっていかなければならない。一方でチームは勝ち続けるような形にしていきたい。そう思っています。また、昨年は社内でさまざまな問題(不祥事)があり、皆様方にご心配をおかけしました。会社を預かる私としまして、本当に申し訳ないことだと思っています。改めてお詫びを申し上げます。これだけ多くの市民・道民のみなさん、熱いサポーターのみなさんに支えられている会社ですから、信頼を得られるような会社の体制にしていかなければならないと社長共々考えております。社長は就任記者会見の冒頭で「迅速な対応と情報公開」について明言しました。透明性のある経営と素早い対応を新体制の中でやっていきたいと思っています。我々も頑張ります。今後ともご支援よろしくお願いいたします。


サポーターからの報告と提案

・井上奈緒美さん(コンサドーレスポンサーである北海専門店会から)

サポーターの井上です。私、北専に勤めておりまして、北専サポーターズカードの寄付金額について中間報告をさせていただきたく、お時間を頂きました。

昨年の3月にサポカードがスタート。8月決算なものですから(それまでの)半年間で、33万8,061円になりました。これについては会員の皆様には昨年10月に郵送にてご報告させていただき、10月18日に会員の皆様に代わりましてHFCに寄贈させていただきました。今年度につきましては、まだ12月までの数字しか出ておりませんが、昨年9月から12月までの4カ月間で、40万6,165円の寄付を予定しております。この調子でいきますと年度末(8月)には(1年間)120万円を超えるのではと期待しております。現在会員数は1200名で、1人当たり1万円の寄付ですから、会員が5000名になると単純計算で500万円、1万名になると1000万円になるんじゃないかと(会場笑い)。(一方)今の会員様で寄付金額を増やしてもらうにはどうしたら良いか。無理に買い物をしてほしいということはいいません。例えば携帯電話料金やインターネットのプロバイダ料、ウィズユーカード(1万円カードであれば電話申し込みで自宅へ届けるサービスあり)、バスカードなどをカード支払いにしていただければ、利用額の1%が寄付になります。通常(のカード)は5万円利用からしか商品券(などプレミアム)がつきません。サポカードは100円から1円(1%)の寄付になりますので是非ご利用下さい。また昨年勧誘を手伝っていただいたサポの皆さん、ご利用頂いた皆さん、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

司会:北専カードさんは、去年の高知春野チャーター機ツアーのスポンサーをしていただいたところです。今年も(コンサドーレの)スポンサーを続けてくれる予定です。なおJリーグスポンサーとの兼ね合いもありまして、(サポカードは)募金の宛先を「札幌のサッカークラブチーム」としか記載していません。その辺をご了承ください。

・山本雄樹さん(コンサドーレ札幌北海道後援会について)

北海道後援会は資金のお願いをしております。様々な形の寄付などありますが、安定的にHFCを支えていくためには年に1度1口(5,000円)、入会をお願いします。一人でも多くの道民に入会していただければ、ビッグスポンサーにも頼らずにバルセロナのような市民クラブができるのではないか。このことを願って、スタジアムで募集活動をしていますのでよろしくお願いします。

・高谷光一さん(3/15開幕戦に向けて)

先日の登別での決起集会(ツアー)でも話したのですが、3月15日、何としてでもドームを43000人で埋めたいと思っています。今私は単身赴任中で、北海道で何も出来ないので申し訳ないのですが、皆さんの思いと力を借りて達成したい。過去、開幕戦の結果が、その1年の結果を物語っています。98年、清水での開幕戦は4-1、その年J2降格。99年開幕戦は1-0で大分に負け、その年はJ1昇格はなりませんでした。翌年の開幕戦4-0で鳥栖に勝ち、J1昇格。01年開幕はセレッソに2-1で勝ち、J1残留。昨年の開幕戦は5-1で広島に負け、J2降格。これを見ても開幕戦はどうしても勝たなければいけない。今まで開幕戦はアウェイや地方でやらなければならなかった。しかし今年はドームでできる訳ですから、ドームを満員にして選手をサポートし、開幕戦を勝利で飾りたい。地方にいる人たちや後援会の方はバスツアーを組んだり、車で仲間と連れ立って来るなどいろいろな方法があると思います。僕もアウェイから多くの仲間を引き連れてきたいと思い、昨年高知ツアーを組んでくれた(コンサスポンサーの)阪急交通社さんなどにツアーをお願いしています。来年はコンサドーレのJ1昇格とともに、僕も札幌に帰ってくるつもりです。そのためにも是非ドームを43000人で埋め、頑張っていきたいと思いますので、皆さんよろしくお願いします(会場笑い)。

(ここから司会との対談形式)

司会:今話がありましたように、3月15日はとても大切な初戦。しかもホームのドームで開催されます。この試合の結果如何によって、今年のチーム成績が大きく左右されるといっても過言ではないように思う。それほど大事な試合です。我々サポができることといえば、ドームを満員にして応援すること。それで万一怖じ気付くようであればそれだけのチーム。とにかくみんなでドームに行きましょう。阪急交通社さんやJR北海道さんも道内各地からドームに来られるよう、個人ツアーなどを発売予定です。ただ、(呼び掛けて)来てもらうだけではなくお楽しみも必要です。今、サッポロビールさんと阪急交通社さんにお願いして、去年370人が参加した浦和戦終了後のサッポロビール園での「炎の宴」をもう一度企画してもらっています。申し込み数によってはポプラ館を貸し切って行いたい。そこで、おいしいビールが飲めるようにしたい。決まり次第、阪急交通社さんのホームページで発表します。なお、持株会などの無料招待券も開幕戦分は今日20時で締め切りですから、お持ちの方は引き換えて友人知人を誘ってください。これは宗教です(場内笑い)。普段見に行かない人も一度行けばはまります。

高谷:満員になれば(その状況で)、また行きたくなる。昨年のドームのように、コールは聞こえてもバックスタンドがガラガラでは寂しい。

司会:コンサには(ドームでは)2万人の固定信者(客)がいます。みんなが一人、一人ずつ連れてくれば4万人になるんです。それと(集客のための)ビラ配りなども重要。私は月寒に住んでいますが、去年暮に日本ハムの観戦勧誘ビラがドーム周辺各戸にポスティングされました。日ハムと対峙する訳ではありませんが、我々サポでも(ポスティングなら)可能なので、HFCと連動して行動出来ないでしょうか。(HFC役員がその場で了承したのを受けて)ビラについては後日詰めさせていただき、連動していきましょう。

高谷:街頭でのビラ配りもできます。98年にはチンドン屋さんを頼んで厚別集客を呼び掛けた。カンバッチ売りもしたら結構売れた。行動を起こせば市民の反応が分かります。

司会:大事な試合に向けて楽しく布教活動をしてほしい。ビラ配りは試合の1週間前が効果的、報道の皆さんもご協力お願いします。詳細が決まりましたらコンサ・デ・コンサ(二上さんのコンサ応援ホームページ)などで告知したいと思っています。HFCが了承していただけるなら、オフィシャルホームページでも告知したい。またHPを持っているサポは「ドームを満員にしよう」と、各自告知協力お願いします。初戦に人が入ると後々営業が楽になります(HFC役員頷く)。

高谷:3月15日、ドームを埋めましょう! 頑張りましょう!

・司会(サポーターのネットワークの提案)

この集会を進めるにあたって(主催者で協議をしていて)、サポは何ができるのかといろいろ話し合いました。その中で、アイデアを持っている人やマンパワーとして手伝える人が各々いるのに接点を持つ場がない。例えば「ゴール裏の横断幕が少なく歯抜けのようになっているのはみっともないので、予め赤黒の布をベースに敷きたいのだけれど誰に相談すればいいのか」など、アイデアを持っているが具現化できないということも聞きます。せっかくいいアイデアを持っているのに勿体ない。手伝いたいというサポもいる。(アイデアをフォローできる)ネットワークの場があればいいのではないか。これまでにもOSCや大きなグループ単位のプロジェクトはありましたし、そういう、できる団体を排除・否定するのではありません。さらにいろいろなプロジェクトが出て来ることを願ってのネットワークです。(ネットワークの)基本コンセプトはあくまでも「For the TEAM」。チームのためになることを「楽しく」(でなければ続かない)、「自由意志」で参加できる、サポとサポの架け橋になるような場を、と考えています。今年の春には何とか立ち上げられればと思っています。ここにいる千葉さんは、去年「千羽ドーレプロジェクト」(みんなの思いのこもったドーレくんを千羽鶴のようにしてチームに贈る)というのをやりました。今ではJ-COM札幌(ケーブルテレビ)の「月曜サポスタ」のカメラマンもやっています。一度こういうのをするとはまりますよね。

千葉:そうですね。千羽ドーレのときは色々な人と会えて楽しかったですよ。それと「月曜サポスタ」はサポにフリーな時間を与えてくれる番組です。見学自由で、スタッフも募集しています。どんどん来てください。

・会場のサポーターからサポーターへの提案(質問票による)

司会:「北の国からのコールを復活させてほしい」「ワクワクするような応援歌を作ってほしい」などの要望がありますが、これはゴール裏でのことでもありますし、ここで決めるのは難しい問題です。「ドーム席取りの改定についての提案」も、(現場でサポ有志が自主ルールを作って運営しているため)ここではあえて議論しません。インターネット上の議論も誤解を招く恐れがあるので、当事者が集まる現場で話し合いの上、対応したいと思います。


質問票によるHFCの回答

・山田専務回答分

Q:(不祥事を受けて)「若手社員の教育はどうなっているのか」「社内の意識が統一されていないのではないか。プロパー社員を積極的に登用すべき。意志決定のプロセスを明確化するためにも代表取締役を一人に」

A:「意見」という項目に○がついていますのでご意見として承っておきたいのですが、まず、先ほど昨年の色々な問題発生についてお詫びをさせていただきましたが、本当に市民クラブとして恥ずかしいことです。熱烈なサポーターに支えていただき、8000人を超える(持株会)株主に資本を分担していただき、さらには道民・市民から公的資金(税金)の投入をいただき、また一方では青少年の健全育成と言っていながら、このような問題が起きたのは大変申し訳なく思っております。改めて心から深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。意志決定のプロセスについては全くその通りでございます。社長の指示で常勤役員が定期的に集まり協議をする「常務会」を設け、社の意思決定をきちんとする予定です。迅速対応と情報公開の推進を実現するためには、過程を含め意思決定を速やかにしなければなりません。また、今までは職務の分担と職責が不明確だったのではないかという反省から、チェック体制強化を考えています。おそらく3月の役員任期満了後の新体制でスタートします。プロパー社員の登用については、現在出向社員を徐々に減らしております。プロパー化は今後とも進めます。繁忙期・閑散期というのは興行上ありますが、私の考えではどんな状態でもコアな職員、おそらくプロパーということになりますが、きちっと育成をしていく。繁忙期にはアウトソーシング、短期雇用、サポーター、ボランティアの力を借りながら運用していく。将来とも社が生き残ってチームを運営していくためには、これは必要不可欠だと思っています。ある意味今年は正念場、チャンスと考えています。

Q:「サッカー協会へ積み立てる道からの5億円の補助金は、元本取り崩し型基金ではないか。HFC以外の団体への登用もあり得るのではないか。そうなった場合、ユースチームの運営を縮小せざるを得ないのではないか」

A:これはまだ決まった訳ではありません。道議会の審議で3月上旬に議決いただかなければなりません。いつまで支援をするのかという意見もあると聞いております。慎重に発言しなければなりませんが、(仮称)北海道フットボール支援基金というはずです。最終的にどうなるかは分かりませんが、コンサドーレに対する支援を前提とした基金であると理解しています。また、取り崩し型基金のため将来なくなる心配もあります。しかし、こういう器ができるであろうことも事実。プールに水を入れ続けてくれればありがたいという気持ちもあります。いずれにしてもユースチームの運営縮小は考えていません。なぜならJリーグに参加している会社。その理念には若手育成、ユース運営が条件にあります。将来に渡って会社がある限り継続していきます。ただ公的資金ですからチェックは厳しくされます。補助対象事業ですから、サッカーを全道に広げていく「普及」と「子供達の育成」が対象になっています。この目的以外に使うことはできませんので、他(社・団体)に使われることはないと考えています。

Q:「道からの基金を活用し、地域密着活動を拡大してほしい。高知をなくした分、旭川・釧路・帯広・北見など他の道内都市で公式戦を」

A:「(Jリーグ規定では)ホームタウン以外での(試合)開催は、2割が限度となっています。またナイター設備や15000人以上収容の固定席など施設基準もあります。この基準を満たしているのは(道内で)札幌ドームと厚別競技場だけで、残念ながら室蘭と函館もクリアしていません。その他の施設はそれ以下です。プロですからお金を頂戴しなければなりませんし、プレーを見ていただく観戦環境も用意しなければなりません。Jリーグの「安全こそ最大の顧客サービス」ということから、固定席でなければならないという指導です。しかし基準を満たしてないからといってすぐ撤退するということは考えていません。Jリーグから2003年のJ2シーズン限りという条件付きで、室蘭と函館の競技場使用承認を得ました。両市については以前から施設の充実をお願いしていますが、新たなハコモノは財政上難しいのが実情と聞いています。この辺の事情と2割の開催枠を使った道内展開との兼ね合いが今後の課題ともいえます。

Q:「ドーム会場使用料の補助金はないのか」

A:ドームの基本使用料の1/3は札幌市から補助金を頂戴しています。札幌市から札幌ドームに対して直接支払われているので、格安で借りている状態です。その他の部分でも札幌ドームに協力頂いている。ただ、あれだけの大きな施設ですから、一定以上のお客様を超えないと経営的には厳しい。先ほど2万人が一人連れてくればという心強いお言葉がありましたが、ドームでいいますと2万人が損益分岐点です。また団体集客の営業で回っているときに聞く言葉が、やはり(環境面で)ドーム。そういう意味で厚別からドームへ(ニーズが)シフトしています。環境が良い分200円ほど高く料金設定していることをご理解ください。

Q:「2000年末の増資と01年と02年の強化資金はいくら集まって何に使われたのか」

A:インターネットなどで公表しましたがなかなかきちんと伝わっていないので、お話しいたします。持株会というかたちで増資は約3億円。資本ですから損益上の財務書表には表れませが、日々の運転資金として助かっています。毎月2億円前後の運転資金が必要ですが、債務超過の会社ですから金融機関はいっさいお金を貸してくれません。資金が切れたら即アウトです。その意味で大変貴重な資金になっています。(訂正発言あり)また強化資金は4,020万円集まり、昨年頂戴しました。これは選手強化に当てさせていただきました。昨年は監督や選手を新たに検討しなければならない状況に陥りました。このお金は、この時の決断を促してくれました。ありがとうございました。(後記、鈴木常務より補足)

Q:「コンサドーレは道東地区での知名度が低い。トップやサテライトのゲーム開催が出来ないか」

A:道新(経済研究所)さんのアンケート調査によりますと、道東や日高で知名度は高い。これは我々も驚いています。ただ、質問の趣旨を考えますと札幌に比べ手薄であるとのことだろうと思います。昨年はW杯の中断中に立て直しのキャンプをするなど(時間的に)実現できなかった。今年も44試合あり、厳しいのが現状です。(さまざまな制約の中で)後援会活動の一環として、道東・道南・道北、3つに分けて選手との交流会を設けました。サテライトも厳しいですが、ユースのキャンプやゲームなど機会があれば他地域にも回っていきたいと思います。

Q:「来年、高知開催なしと報道されているが真偽のほどは。また、今年の九州キャンプで交流イベントはあるか」

A:今シーズンということで言わせていただければ高知開催はありません。またシドニーキャンプ後に鹿児島・宮崎キャンプの予定はありますが、交流会までは今のところ考えておりません。


質問票によるHFCの回答

・門脇常務回答分

Q:「J2降格により入場者の減少は避けられないと思う。ドームで9試合も開催し、利益は見込めるのか。厚別分を増やしては」

A:これについては昨年来から随分議論しました。まず前年の11月頃から開催場所の検討があります。スケジュール(決定時期)はプロ野球、次にイベント。サッカーが一番遅いんです。11月初旬から中旬くらいに、J1かJ2かが分かってくる。(こういう状況の中で)まず、15試合くらいをドームでやりたいとドームとの交渉に入りました。気候的に3月から5月と9月後半から11月までは、ドームでしか出来ない。厚別でやってやれないことはないのですが、寒い。また、厚別は陸上競技場ですから、陸連やサッカー連盟主催の公的競技大会もあります。他の行事との兼ね合いの中でドームはダメ、厚別もダメ。やっと室蘭、函館を選ぶことになっていく訳です。札幌ドーム開催は当初6試合でしたが、ドーム側も何とか使用料を安くするから使ってほしいということで9試合となりました。もともとホバリングステージはサッカーのために作った訳ですし。厚別に比べドーム開催は平均4000人増、単価2,000円で800万円増。経費は厚別で1,000万円弱、ドームで約2,000万円。ドームで2万人以上集めれば、厚別1万5000人弱とほぼ変わらなくなってくるので、このような判断としました。応援しやすい環境はドームのほうがいいのではないかと思います。ただ真夏の暑いときにはさわやかな厚別もいい。できるだけ天候環境に合わせた形で来年も考えていきたいと思います。

Q:「昨年観客動員数ナンバー1を目指すと言っていたが、実現するために具体的にどのように動いたのか。特別なキャンペーンや無料招待などあまり聞かなかった。アルビレックス新潟では、2週間前に残券を集めて無料招待としている」

A:具体的内容でかなり驚きました。実は新潟は半分以上が無料招待です。リーグからも問題視されています。我々(プロである以上)営利が目的ですから、無料招待ではなく少しでも稼ぎたい。我々も一昨年無料招待券を年間3万人分ほど出し、皆様にご迷惑をおかけしました。それを少しずつ減らしました(後記、柳沼次長補足)。株主の皆様には無料招待券の引き換え方法を少しややこしくしたりもしました(会場笑い)。正直言いまして入場料収入単価は1年で大幅に向上しました。もちろん無料招待で人数も集めたいんですけれども、適度な収入も得たい。昨年後半に行った各種スペシャルデーなどで、やっと観客動員31万人に届いた訳です。出来れば割引せずに年間通じて平均3万人近い入場者が入れば、何も心配する必要はない。今年も33万人強を目指してやりたいと思っています。ナンバーワンを目指しますというキャッチフレーズを掲げたときは「行け行けどんどん」で、(一昨年の例では)3万5000人集まっていました。しかし後で分かったのですが札幌ドーム見たさの効果でした。昨年平均3万2000人を見込んでいたのですが、結果的には2万5000人でした。我々の反省です。

Q:「試合の時に配るマッチデープログラムを有料にしてはどうか」

A:確かに他のチームで有料化しているところもある。しかし、無料で配っている(コンサドーレの)マッチデープログラムは年間400~500万円の黒字になっています。つまり広告収入になっています。これを有料化すれば(部数が減り)広告が取れない。広告の意味がない訳です。お金を取れば札幌ドームに売り上げのロイヤリティを払わなければならないし、人件費もかかる。従来通り無料で配った方がよいことになります。

Q:「(会場警備の)ガードマンをサポーターで出来ないか」

A:サポーターを保護するためにガードマンを入れている訳ですから(会場笑い)。非常に有り難い話ですが、ガードマンも案内や暴走防止など(業務が)いろいろで、状況に応じて配備しています。配置人数も、豊平や厚別の警察署と打ち合わせをし、決めています。駐車違反の苦情があればまた何人か置かなければならない。出来るだけ皆さんの良識の範囲で(苦情が)徐々に無くなれば、ガードマンを減らせます。是非ご協力をお願いしたい。

Q:「サポートシップスポンサーに対して、ロゴマークの使用範囲を緩和してほしい」

A:スポンサーには、7、8段階のランクがあります。上から順に権益を与えております。サポートシップスポンサーは、52,500円(税込)で一番低いランクですが、今後この件も考慮していろいろやっていきたいと思います。

Q:「日本ハムが(札幌に)移転してくるが、イベントなどを合同でやる予定はHFC側にあるのかどうか」

A:既に水面下で交渉はしています。決してファイターズを敵だと思っておりません。仲良く共同でやりたいと思っています。コストを抑えられればいいし、共有イベントであれば、なおさら正しい(方向の)ものになると思います。(日ハムは)2004年度本格参入ですから、それまでにHFCとして何が出来るのか(考え)、手を取り合ってサポーターを共に増やしていきたいと思っています。具体的なことはまだ申し上げることはできませんが、必ず発表しますので、もうしばらくお時間を頂きたいと思います。


質問票によるHFCの回答

・鈴木常務回答分

ご質問にお答えする前に、何点か補足させていただきます。増資の件、あの時の経緯を思い出しますと、昇格が決まりJ1で戦うためには強化しなければならない時で、しかもエメルソンの移籍騒ぎがあった時でした。増資を決めたのはチーム強化の為の資金を調達したいということでした。先ほど運転資金という言い方をさせていただきましたが、これは選手に払う報酬も含めた運転資金ということです。資金首途としては、チーム強化に使ったことは間違いありません。その後、単年度黒字も出ましたので、そっくり次の年に持ち越すことができました。以来、チーム強化のために有効に生きています。それから、雪祭りの4丁目会場に(コンサドーレの)売店を出しております。招待券引き換えに行く前に寄ってください。在庫圧縮に役立っています。特に雪が降るとカッパが売れます(場内笑い)。それと先ほどのチケットの話。今日も車椅子でいらっしゃっている方がおられますが、厚別時代(ドームが出来る前)から特別招待者制度というのを設けております。あまり広く知れ渡っていませんが、今年も来週にはリリースできると思います。障害者手帳を持っておられる方対象で、ご本人と介護者1名を抽選でご招待します。車椅子で来られる方も増えてきておりますので、制度としてきちっと告知していきます。札幌ドームでは、駐車場もご用意できるはずです。詳細はHFCにお問い合わせ下さい。また、コンサドーレボランティアスタッフの方が今日も何名か見えられておりますが、(試合)運営に非常に助かっております。会場に担当の藤田がいると思いますが…。(会場に来ていたHFC藤田さんを指して)今年のスタッフの集まり具合はどうですか?

藤田さん:告知が遅れたこともあり、非常に苦戦しております。ご賛同いただけるのであれば、事務局にお問い合わせ下さい。申込書をお送りいたしますので御協力のほどよろしくお願いします。

鈴木常務:ゴール裏での応援もしていただきたいのですが、ボランティアとしてのご支援もお願いしたい。サポーターを5年以上やったら卒業して、みんなボランティアになったらどうでしょう(会場笑い)。そういうルールを作ろう(会場笑い)。是非(ボランティアを)よろしくお願いします。

Q:「ファンクラブ入会更新等の郵便物が後援会からのものと重複するなど、通信費等経費の無駄があるように思う。横の連絡を密にしていけばかなりの節約になるのでは」

A:おっしゃる通りで、ただいま名簿整理をしております。ファンクラブについては昨年の今頃(データベースが壊れ)大変なことになっていました。新しいデータベースが昨年10月から試験稼働、11月から本格稼働して情報管理しています。その中には持株会や後援会入会有無のチェックボックスもありますので、少しずつ重複を取り除いていきたいと思います。ただし、ファンクラブはHFC、持株会は(独立)任意団体、後援会も(独立)任意団体と、それぞれ管理団体が違います。厳密にいえばHFCが他の団体の名簿を見せろというのは出来ないんです。それぞれ顧客データベースが違います。ただ今年のシーズンチケット申し込みのご案内の際には、ファンクラブでは他の団体の加入者には送らないなど、重複防止に取り組みはじめました。

Q:「配付カードを復活させてほしい。横浜Fマリノスのようにマッチデープログラムと一緒の発売も良いように思う。カードコレクターも多く、資金源の一部として有効だと思う」

A:(会場のサポから現物を見せてもらって)昔配っていたものですね。これはチーム発足か、その次の年くらいにHFCが全額経費を負担して配りました。結構お金がかかりました。翌年に、裏面にスポンサーを取って経費を賄おうかと考えましたが、スポンサーが付かず廃止になりました。去年からファンクラブ会員を対象に、来場者記念プレゼントとして選手のサイン入りプリント(写真)を提供しています。今年は抽選ですが、それと重複する可能性がありますので、商品化を含めて検討させていただきたいと思います。

Q:「4/5(アウェイの)アルビレックス新潟戦のチケットが入手困難との話があるが、(駒場の)浦和戦の時のようにHFCがサポーター枠を用意していただけるか」

A:新潟と連絡を取りますので、検討させてください。できるようであればホームページなどで告知も考えます。

Q:「熱烈サポーターゾーンを指定席に。メリットとして警備費削減・公共交通機関の利用増・(会場周囲の)違法駐車減少、デメリットは取りまとめ窓口の難しさがあるが」

A:W杯は全席指定でしたが、3日間のみ開催の短期集中型大会なのでコントロールも可能だったのではないかと思います。20試合近くあると指定席販売も手間がかかりますので、コストを含めて検討したいと思います。同様に社内でも全席指定の意見は出ました。並ぶこともなくなる可能性はあります。しかし、グループ連席が取りづらくなります。また指定にすると料金アップで家族連れが何度も楽しめなくなります。自由席がいいという家族も多くいます。メリットでの問題全てが解消するのかも疑問です。中長期的に検討させてください。

Q:「厚別での開場待ち時間の対応として、売店を(場外に)設置してほしい。近くにはコンビニもないので」

A:確かに厚別はバックスタンド側にコンビニが1軒ある程度ですが、厚別は公園のため、場外での売店設置は条例上難しい可能性があります。調べた上で、出来ることであれば設置したいと思います。

Q:「ファンクラブとは異なるプラスαのOSC特典を。例えば会場のピッチで集合写真が可能など」

A:確かにOSC特典はあまりないかもしれません。ファンクラブの方と連動して検討させていただきたい。

Q:「今年もシーズンチケット保持者にはファンクラブの(チケット)優先予約はないのか。一人4枚ほど枠があってもいいのでは。初心者が自分でチケットを購入するのは難しいし、チケットがあるから観戦をと呼び掛けずらい」

A:今年からファンクラブ会員でシーズンチケット購入者にも優先予約があります。詳細は会報誌「gene」に出ています。

Q:「ウィル獲得により1年でJ1復帰の可能性は高くなったが、ウィル頼みの試合運びになって若手育成にならないのでは。ウィルは1年でいなくなることも考えられ、復帰してもすぐJ2降格の可能性も。ウィルを完全移籍で獲得しなかったのは何故か」

A:交渉の結果(大分が)レンタルでしか出さないと言われたから(会場笑い)。完全移籍も(今後の)視野に入れております。ただ、レンタルによってコストが抑えられたのも事実です。

Q:「練習スケジュールおよび変更告知について。テレフォンサービス、ホームページ共に更新が遅すぎる」

A:すみません。その日のうちに更新するようにします。広報担当、来てますね。今日、これ持って帰ってください(会場笑い)。

Q:「選手のメンタルケアは? 長いシーズン中色々なことがあるはずだが、専任のドクターはいるのか。いないのであればその対応は?」

A:専任のメンタルケアのためのドクターはいませんが、コーチングスタッフの中で役割分担をしています。特に若手や試合に出られない選手について、相談事を受けるようにしています。またトレーナーなど直接選手起用に関わらない、気楽に話が出来るスタッフと話してもらい、チームスタッフミーティングで反映させています。トップチームのコーチに三浦がいます。日本人スタッフは彼だけですが、選手ミーティングで「自分がパイプ役になりますので、よろしく」と言っています。(このように練習時に声をかけるなど)それぞれの役割分担の中でやっています。

Q:「他のクラブでは冬用のニットマフラーやジャガードマフラーなど、シーズン物が充実している。コンサドーレも1シーズン数種類あってもいいのでは。また既存のマフラーはどの程度売れているのか。もっとシンプルなものもあってもよいのでは」

A:確かにFC東京さんは種類が豊富。コンサドーレも今年はバリエーションを増やそうと思っています。シンプルなデザインという提案について、今度出すタオルマフラーはかなりシンプルです。赤黒の力を全面に押し出そうと。かつて発売したことがあるのですが、北海道の人には何故かニットは不評なんです。それよりジャガードやプリントタイプのものが売れます。また、昨年出したタイプについてはほとんど売り切れております。ありがとうございます。最近の応援の仕方はメガホンを叩くよりもマフラーの方(かざす方)が多くなってきた。応援スタイルが変わってきたので、売れ筋も変わってきているという状況です。したがって今年、タオルマフラーには力を入れます。応援スタイルを変えないでください(会場笑い)。

Q:「若手選手や新加入選手、またその父母が、コンサドーレに入団して良かったと心底思えるようなクラブ体制をとってほしい。クラブと大学との連体(大学へスムーズに行けるスポンサーからの支援確保)、選手のプライバシーの確保など」

A:トップチームばかりではなくユースについても同じで、そのようなクラブにしていきたいと思っています。戦力外通告や引退後のセカンドキャリアについて、去年からJリーグも支援プログラムを立ち上げ、動きだしています。これに連動してクラブでも取り組んでいきたいと思っています。指導者や次の職、若手選手については大学編入、ユースは進学など、(現役引退後の)ケアをしています。

Q:「去年スチューデントデーなど学生割引があった。新聞広告以外に学生生協での宣伝、ドーム周辺の高校・大学サッカー部へのPRはあったのか。今年も割引実施を」

A:学生割引のそれなりの成果はありました。全部は回りきれませんでしたが、広告以外に、スポンサーなど関係する学校には生協含め告知しました。ただ学校によっては校則によりPRできないところもありました。

Q:「HFCの車に次回試合告知のステッカーを」

A:これいいですね、検討させてください(会場笑いと拍手)。最近は磁石で貼れるものがあります。

Q:「今回のレプリカデザインについて教えてほしい」

A:ファーストユニフォームのことだと思いますが、昨年春からアディダスさんと1年かけて検討しました。コンセプトはシンプルかつ力強く。赤黒縦縞が定着している中で、少しアレンジしてもいいのではないか。またアディダスさんの世界戦略の中で襟無しが普及。この状況で前の黒い太い帯で力強さを、その他は赤一色の燃えるファイティングスピリットを表そうということに。アディダスのデザイナーが絵を描いてくれ、何度かやり取りをして最終的に赤い目を入れ、今回のデザインにしました。また黒い部分を太くすることによって石屋製菓(白い恋人)がはっきり見えるようにと(会場笑い)。背中のサッポロビールも今度はくっきり見えます。去年までは台座があったんですけれども、今年は無しで文字だけのサッポロビールとなるそうです。


質問票によるHFCの回答

・柳沼次長補足回答分

疲れます。あそこ(前列来賓席)にいると被告人席にいるようで(会場笑い)。今日は会場いっぱいになる光景を見てびっくりしました。そして本当に嬉しかったです。ありがとうございます。昨年W杯が終わってからHFCに入った訳ですけれど、この集会を何とか継続してほしい、Jリーグでこれだけのことをやっているのはこの札幌しかない。この伝統を守ってほしいという私の問いに対して快く引き受けてくれた主催者のみなさん、本当にありがとう。

私は総務部で経理をやっています。と同時に道庁と市役所の窓口をやっています。今週第一回定例道議会が開催され、(以降)議員の皆様の議論を踏まえて、おそらく3月の頭くらいに今年度以降のコンサドーレの支援の方向が決まるかと思います。今まさに佳境で、私もここが頑張り時です。また持株会の事務局も私が担当させていただいております。先ほど門脇の方から、おととし無料招待券3万枚配付という話がありました。皆さんそれを聞いてびっくりするでしょう。その内訳を説明いたします。ファンクラブ会員は昨年約1万2000人、おととしは約1万人。以前ファンクラブ会員の皆様に1枚、招待券を配付したと思います。それから個人・団体を含め、持株会会員が8200人。持株会会員の皆様には、入会規約により無料招待券2枚というお約束で拠出していただいておりますから16400枚。合わせてだいたい3万枚近いというのが招待券の現状でした。昨年からファンクラブの特典を見直しさせていただき、無料招待券がなくなりましたので1万枚減。現状は持株会の無料招待券が残っています。特に3月15日の開幕戦(無料招待券)の電話予約はシステム上の問題で3月7、8、9日のみです。今日8時までですから、是非電話でアプローチしてください。

先ほどの開幕戦集客のご提案についてお答えします。ビラ配りは社長以下役員が首を縦に振ったので、北海道を代表するプロクラブチームとして日本ハムさん(のビラ配り)に負けない前向きな気持ちで、社に持ち帰り考えたい。サポーターの皆さんのお力をお借りすることになるかもしれませんが、マンションなど隣近所にお配りしていただくようご協力していただければと思います。これについては主催者と相談しながら決めていきたいと思います。JRツアー、バスツアー、炎の宴はスポンサーさんが(主催・協力として)入っています。スポンサーさんや主催者からご要望があれば、窓口にもなりますので出来るだけその声に答えていきたいと思います。炎の宴、私も参加したい(会場笑い)。一緒に勝利の美酒を飲みましょう。

会社に入って「どうなの?」とよく聞かれます。役員が(この場に)いますので、なかなか「こうだよ」とは言えませんが、入って分かることもあります。若いスタッフは大変です。皆さんから「営業の方、もっと回って」と言われますが、例えば今日来ているCVS担当の藤田も、この後道東に行きます。後援会、212市町村のサッカー教室などは、営業が事前準備をし、その地区の市役所・サッカー協会・学校の先生など関係者との打ち合わせに行っています。現場でのイベントなども頑張っています。少ない人数で、車で行っている訳ですから事故を起こさないか心配です。札幌近郊以外でもコンサドーレを応援してくれている方がいらっしゃるという心強い結果が道新アンケートにもありました。それに応えるクラブになろうと社員が頑張っています。社長が常勤になりまして、的確でスピーディーな指示が伝わることと思いますので、より一層皆様に応えられるクラブを目指していけます。またアンケートで60数%の方が「一番期待するのは夢」という回答がありました。以前は銀行の融資担当で、いろいろな企業経営者と話しました。夢を語れる企業は生き残るんですね。語れない企業は消えていっています。コンサドーレの存在意義は、北海道の皆さんに夢を与え元気になってもらうことだと思っています。その方法としては、プロである以上、トップチームは常に上を目指してチャレンジしていくことだと思います。昨年秋から、若手育成とJ1を目指すことは二列背反とのご意見もありましたが、私は決してそうではないと思う。どちらも当たり前。その時々の資金の事情で、やむなく涙を呑んで1年我慢する他のJ2チームもあるでしょう。でも札幌はJ1に居たし、居ていいチームだし、これだけ広く北海道の皆さんの支持をもらっているクラブは、やっぱり上を目指すべき。ユース(の経費)を削ることも考えていません。市から練習場の土地を借りたが、設備に1億円かけます。ユーススタッフも深川、賀野が加わり、昨年より増えています。そのクラブの姿勢を、どうか皆さん、見ていてほしい。今、会社は債務超過という恥ずかしい状態です。しかし5年先を目標にして計画を立てています。夢を与える会社が元気でなければ話にならない。債務超過を解消し、皆さんに誇りを持ってもらえるような会社にしたい。社長が常勤となり会社の体制も一部変わりました。3月以降も変わる可能性があります。カルロス監督以下、トップチームもやる気になっています。肌で感じてくれると思います。昨年とは違います。選手が戦う以上、フロントも戦います。社員全員で頑張っていきますので、今年も一緒に戦いましょう。そして最後にいい酒を飲みましょう!(会場拍手)


質問票によるHFCの回答

・追加質問回答分(鈴木常務)

Q:「(住友順子さんの)メモリアルCDは今年度、引き換えてくれるのか」

A:会社の方にお問い合わせ下さい(引き換え券があれば善処する)。

Q:「練習後、クラブハウス裏口から出て、物凄いスピードで車で帰る選手がいる。プロ(選手)としてのファンサービスをどのように教育しているのか」

A:選手には極力サインや写真など、ファンに応えるよう指導はしている。彼等も機嫌のいい悪いはあるが、プロだから表に出すなと教育はしている。(対策として)繰り返し指導するしかないと思っています。キックオフイベント時にはじめて選手が集まり、スタッフとのミーティングで、ファンサービスをきちっとしていこうという話はしました。それに基づき、日々教育していきたいと思っています。

Q:「ドームでは最前列から3列目までは、横断幕の事前搬入およびゲーム中にフラッグを振る人以外は侵入禁止。しかし既得権のように開場時から平然と入って飲食している人がいる。サポーター同士で注意するべきでは。CVSが注意しても聞かず、まわりの子供達が真似も。子供の手本となるような立ち振る舞いを」

A:全くその通りです。気付いたら声をかけましょう。ルール厳守願います。(司会回答)


質問票によるHFCの回答

・古谷忠典さん(室蘭地区後援会事務局長)

室蘭地区後援会事務局長の古谷と申します。室蘭だけでは(活動が)厳しいので、西胆振サポーターズネットという室蘭、伊達、登別、最近後援会を立ち上げる話が出ている苫小牧で、地方での活動を盛り上げていこうと、いろいろ活動しています。室蘭で試合があります。J1規格を満たしていない事情もありますが、市でも芝席の改良など環境整備を進めています。是非見に来てください。それで出来たら室蘭で遊んでいっていただければありがたい(会場笑いと拍手)。目に見える経済効果は難しいが、サポーターが店に来てくれたという話が出れば、後援会も活動しやすくなります。また後援会の継続率が全体的に悪いです。取りまとめによる(付き合いでの)会員数が多く、継続率を上げていくのは難しい。地方の後援会活動費は少なくDMを2回送れるかどうかで、あとはチームに入ります。ドームに来る2万人が加入すれば1億円、4万人だと2億円になります。銀行引き落としシステムも動き始めています。事務局の人件費も出ない状態でチームに入れていますので、是非入会してください。


閉会に代えて

・(会場からのリクエストに応えて柳沼次長と高谷さんが壇上でコールリード)

柳沼:さあみんな、腹から声出そうね。もう開幕まで1カ月だから。俺たちにオフはないよ。(会場笑い)

全員で「コンサドーレ」コールを4回行う。

高谷:3月15日、またみんなで応援しましょう。

司会:これでサポーターズ集会2003を終了いたします。

(17:35終了)