2002年W杯開幕

 この日、21世紀最初のワールドカップとなる2002FIFA World Cup Korea/Japanが開幕した。この大会はアジア地域で初めて開催される大会でもある。また初の二カ国共催の大会でもある。ウルグアイで第1回大会が開催されてから、W杯はずっと、サッカー先進地域であるヨーロッパと中南米の間にて交互に開催されてきた。94年にサッカー後進地域と呼ばれたアメリカで開催された頃から、FIFAはサッカーの世界戦略を展開しており、W杯開催地を世界5大陸へ広めようとしている。今回の大会もその流れにのったものといえる。
 開幕戦のカードは、前大会チャンピオンチームの試合1試合のみ行われるのが、ここのところの慣例。チャンピオンチームの翌大会へのシード権は今後なくなるそうなので、このオープニングゲームの慣例も将来は変更になるかも。これまでもチャンピオンチームの貫禄勝ちあり、またはジャイアントキリングありの開幕戦。今年のカードは98W杯、00欧州選手権を連覇した世界最強のフランスと、近年躍進めざましく先のアフリカ選手権で準優勝したセネガルの一戦。世界の注目を浴びての試合は、運動量に勝るセネガルが先制点を奪う波乱の幕開け。王者フランスも猛攻を仕掛けるがシュートがバーやポストに嫌われるなど、追いつくことができず、そのまま完封負け。
 21世紀最初のW杯は、波乱を予感させる開幕戦となった。このあと約1ヶ月、日本と韓国を舞台に全64試合、札幌でもグループリーグの試合が札幌ドームで3試合行われる。国中を会場に熱狂に巻き込む世界最大のサッカーの祭典が開幕した。