J1寸評 第10節:やっぱりチャンプ磐田

札幌1-2磐田 in 札幌厚別

前節J1でのクラブ連勝記録を4に更新したコンサドーレは、その記録を伸ばすべく、“超”がつく強敵磐田を厚別に迎えた。
試合の方は、そのチャンプ磐田に中盤を支配されるも、その中盤勝負に持ち込まずシンプルな勝負を仕掛ける札幌。しかし前半ロスタイムに中山に4試合連続ゴールを決められ0-1。さらに後半31分に決められ0-2。チャンスは何度かつかむもののフィニッシュが決まらず、じりじりと差を開かれる展開。それでも、終了間際、セットプレーからビジュが頭で決めて、1点差までには追いついた。が、ここで時間切れ。残念ながら1-2で1stと同じスコアで負けた(1stは延長Vゴール負けでしたけど)。
J1、J2に所属するチームでコンサドーレが公式戦(リーグ、ナビスコ、天皇杯)で一度も勝ったことのないチームは、この磐田のみだったのだが、その勝利もおあずけとなった(対戦試合がないため横浜FCをのぞく)。またこの日のビジュの1点で、コンサドーレ札幌のクラブとしてのJ1(旧Jリーグを含む)での得点は99点になった。記念すべき100点目を誰が決めるのか、HFCはプレゼント付きのクイズを募集している。是非とも次節名古屋戦で達成してほしいものである。
さて今節は、首位磐田、二位鹿島の二強は順当勝ちし、順位は変わらず。清水が順位を上げて3位と、しぶとくついてきているがその勝ち点差は7。市原、F東京、名古屋、横浜とそれに続くチームが軒並み負け、残り5試合ということを見ると、2nd優勝争いは二強に絞られたと言っていいだろう。
そして降格争いの年間順位の方はというと、最下位C大阪は横浜にVゴール勝ちしたが、この時点ではすでに焼け石に水。ただこの勝利は、ブービーで横浜を追っかける、東京Vにとってはありがたい勝利であったことも事実。
その残り一枠を巡る争いの方は、東京Vが広島に快勝してわからなくなった。これで、東京Vは年間勝ち点20。二試合分の勝ち点差6内に、浦和26、広島25、横浜25の3チームがいる。ちなみに逃げる3チームの中では、浦和の調子が2ndステージで一番悪い。2ndは3節に1勝したのみ、その後5連敗。最近は二節つづけて引き分けと二勝目の勝ち星がなぜか遠い。そのため、2ndの順位は15位に沈んでいる。他のチームは、勝ったり負けたりと不安定ながら勝ち星を積み上げているだけに、浦和の流れの悪さが目に付く。
今節の勝利で、逆転するには試合数で3必要な27にのばした福岡も、実は残り試合がすべて上位チームということで、次節の成績次第ではこの争いに巻き込まれることになる。いずれにしても次節東京Vが連勝するようなことがあって、逃げるグループの中で負けたチームは非常に厳しい展開に巻き込まれる。福岡戦の寸評で言ったように差が2というのは、得点でも試合数でも同じで、次の展開次第で“精神的な優位さ”が逆転しやすい一番危険な差。その東京Vは実力は申し分なし、性格に難のある元ブラジル代表、諸刃の剣エジムンドを移籍締切(24日)直前の今、緊急獲得。そのエジムンドは、次節から合流。ビッグネームなだけに、この移籍の与える精神的効果・影響は、東京Vだけで無く、逃げるチームにも当然プレッシャーをかける。とにかく次節は、この5チームに注目。今年も大きなドラマが待っているのかも?。
ただいまのコンサドーレ札幌の年間順位は9。残留決定までのマジックは今節札幌負け、東京V勝ちでかわらず、勝ち点にして3のまま。次節アウェイで名古屋とは平日ナイターで。勝って自らの手で残留を決めたい。