J1寸評 第9節:ホーム厚別開幕

札幌2-1鹿島 in 札幌厚別

いよいよコンサドーレが札幌に戻って来た。ここ数年は厚別の開幕戦はチケットがほとんど完売状態になる。今年も発売開始4日で完売。完売最短記録を更新した。徹夜組も多数でたスタジアムは、2万人(公式発表は1万9920人で観客記録更新)のサポで埋まった。選手入場時には2万人による大パフォーマンス。赤黒のカラーで360度覆われたスタンドに浮かぶSAPPOROの白い文字。
毎年異様な盛り上がりとなる厚別の開幕戦。今季の対戦相手は昨季三冠の鹿島。その鹿島もけが人続出、出場停止者多数の満身創痍状態で現在14位。誰もが予想しなかった順位にいる。それでも、来札したメンバーには元代表、現代表、代表候補がずらり。札幌よりタレント面では上を行っている。
試合の方は前半から札幌が押し気味に進めるが、0-0のまま後半へ。後半開始早々CKからヘッドで先制のゴールをウイルが決めて均衡が破れる。待望の先取点が入るも、鹿島もゴール前でボールをつなぎ最後はビスマルクが蹴りこんで、同点においつく。延長が見え始めたロスタイム、アウミールからのスルーに反応したウイルがカウンターで抜けだした所を、秋田が倒してPK獲得。
大騒ぎになるスタジアム。2万人が注視する中、ウイルがこれをゴール右にしっかり決め、再び突き放した(さぞかしプレッシャーがかかったことだろう)。そして試合終了。厚別開幕戦を飾ると共に、連敗ストップ、鹿島に初勝利となった。
今節他会場の結果は、なんといっても頂上決戦となった清水-磐田戦。静岡エコパのこけら落としゲームとなったこの試合。清水が延長Vゴール勝ちし、ついにジュビロ特急を止めた。この日の試合は最後に行われた柏-F東京戦を除いて全て激戦となった。最初に行われた札幌-鹿島戦がロスタイムのPKで決着が付けば、続いて行われた東京V-市原戦も、ロスタイムのゴールで市原が競り勝った。ロスタイムのゴールで決着がついた試合の後は延長Vゴールのラッシュ。清水-磐田、G大阪-名古屋、神戸-浦和、広島-C大阪、福岡-横浜M、全て延長Vゴールで、清水、名古屋、浦和、広島、福岡が勝利を収めた。横浜M連敗、鹿島三連敗、東京V四連敗となり、下位3チームの順位変わらず。前節に続いて前年のチャンピオンチームがそろって14、15位にいるという何ともすごい状況の1stステージが続く。
次節、首位の磐田とアウェイで。これまでの対戦成績は全敗。ゴンのハットトリックギネス記録を献上するなどJリーグ時代に対戦したときは手も足も出なかった。今年の対戦もアリと象のような戦いになりそうだが、アリンコの戦いというのをじっくり見せてあげようじゃないか。ここで勝てるようだと、1stステージ台風の目という称号を胸を張って授かってもいいかなと思う。それに、次節は清水-名古屋戦が延期されたため無し。90分で勝てば暫定だけど2位にあがれる。