コンサドーレ札幌がJ2優勝を決める

J1昇格に必要な二位以内を既に決め、J2優勝へのマジックが勝ち点1となって迎えたこの日の大宮戦。舞台はホーム厚別競技場。前節の平塚競技場での昇格決定の際はスタジアムに足を運べなかった多くのホームサポ、優勝こそは一緒にと、この日厚別に駆けつけたのは入場者最高記録を更新する19863人。

試合の方は、三試合連続となるエメルソン、播戸竜二両選手のアベックゴールで得点すると、こちらも堅守のコンサDF陣が大宮の攻撃を跳ね返し、シーズン無失点試合記録更新中の21試合目の完封。勝利を告げる試合終了の笛と共に、スタンドから地鳴りのような歓声があがった。厚別でJ2優勝を決めたコンサイレブンは、試合終了後、サンクスウォークで場内一週。西日の差す中、選手とサポーターの表情は晴れ晴れとしていた。サンクスウォークがホーム側ゴール裏にさしかかると、選手達が岡田監督を取り囲み胴上げを始めた。スタンドでは、いつまでも万歳とエールがやむことがなく、この日を迎えられた喜びを共に祝った。

J2優勝で昇格に花を添えたコンサドーレ札幌、いよいよ来年は再びJ1に挑む。以下、発表された公式コメント。

  • 北海道フットボールクラブ 田中良明代表取締役社長:
    • この度の優勝を大変うれしく思います。この優勝は、北海道民の方々をはじめ、多くのサポーターの皆様のおかげと心より感謝しております。また、ご支援いただきました自治体並びにスポンサー各社、株主の皆様に深く御礼申し上げます。今後も更なる努力を重ねて参りますので、コンサドーレ札幌への変わらぬご支援とご声援の程宜しくお願い申し上げます。
  • 岡田武史監督:
    • 昨年、期待されてコンサドーレ札幌の監督になりながらも成績が残せず、他のチームなら今季、監督は出来なかっただろう。しかし、今日「優勝」という結果を残せたことを嬉しく思います。サポーターに対して気の利いたことが言えなかったけれど、今、優勝してあらためて応援してくれた全ての皆様に心から感謝を申し上げます。そして、精一杯戦ったスタッフ・選手たちと12番目の選手たち(サポーターの皆様)に心から感謝しています。
  • 名塚善寛キャプテン:
    • 優勝出来たことを、本当に嬉しく思います。昨年はサポーターの方々に、苦い思いをさせてしまった。今年、ホームゲーム・アウェイゲームにかかわらず、いい結果を残すことができたのは、多くの皆様からのご声援のおかげだと、応援してくださったサポーターの方々には心から感謝しております。残りの試合も、精一杯戦っていこうと思っていますので、最後までご声援を宜しくお願いします。