J2寸評 第18節:クラブ記録の9連勝

 前節、大事な浦和戦の勝利したコンサドーレは、今節ホームに大分を迎え、二位三位対決となった。今シーズン二位以内にはいるためには、浦和、大分の本命組に如何に負けないかが大切となる。岡田監督が、シーズン前、この2チームには五分で充分と、コメントしているとおり、厳しい戦いになるのは避けられない。前回のアウェイの対戦で引き分けているコンサドーレは、今節のゲームはホームだけになんとしても勝利が欲しいところ。
 コンサドーレは前節の浦和戦で退場したエメルソン選手が2試合の出場停止で不在。この日の試合は播戸、黄川田のツートップとなった。前回の対戦では防戦一方だった札幌だが、この日先手を打ったのは札幌。前半19分、黄川田選手のパスに抜け出した播戸選手が大分のゴールにたたき込んだ。試合はこの後、双方決め手無く終盤へ。 前半に3人の選手が負傷退場するという非常事態の大分は、三枚のカードを前半だけで使ってしまい、策士石崎監督も打つ手なし。それでも攻勢にでる大分は、ロスタイムに来日したばかりのルシアノ選手が同点ゴールを突き刺した。試合はこのまま延長へ。前回の対戦も延長だったが(そのまま引き分け)、大分との対戦は昨年もホームでの2試合は延長戦となっている。この時は2試合ともVゴール勝ちだったが、この日、延長に入って勢いがあったのは大分の方。同点に追いついた勢いで攻勢にでる。それでも勝ったのは札幌。延長前半9分に、ゴール前に上がったセンタリングに高木選手と大分GK前川選手が交錯(元広島チームメイト対決!)、このこぼれ玉に播戸選手が反応し、この日2発目になるVゴールを決めた。 勝ち点は1減ったが、眼下の敵であった大分を延長で下し、突き放した。
 今節は、首位の浦和が新潟に1-6で大敗。浦和は2選手の退場があったものの、見事な敗戦。これで、札幌が得失点差で二位ながら、勝ち点で首位に並んだ。四位大宮は五位湘南に快勝し、三位大分の背後にせまってきている。
 次節コンサドーレは、今季黒星を喫している山形との雪辱戦。ただし、エメルソン、野々村の二選手は出場停止。札幌は、山形の地での成績があまり良くないだけに厳しい試合になりそう。