来季監督に加藤久氏?

 コンサドーレの来シーズンの監督についていろいろなニュースが飛び交っている。そこで簡単に経緯をまとめてみよう。ことの起こりは、10/6の西濃運輸戦のあった翌日、各新聞紙が、『加藤久氏に来期監督を要請』と報道したことに始まる。西濃運輸戦を見に来ていた加藤氏にフロントが接触したものであったが、このことが事前に高橋監督や上層部全員に知らせれていなかったことから、クラブ内のゴタゴタに発展するかと事態の成り行きが注目された。これを受けて9日、北海道フットボールクラブは、クラブとして加藤氏に監督要請をしていることを正式に発表した。さらに同じ頃、高橋現監督が来季はゼネラルマネージャーとしてフロントに入ることも決定した。監督選考については、何人かの候補の中からということで、加藤氏以外にも名前が挙がっている様子。漏れ聞くところによると、現福岡コーチのパチャメ氏にも打診している模様。いずれにしても、正確な情報が入ってこない今、誰になるかは今後の正式な発表を待たないとわからない。
 加藤久氏:川崎、清水、川崎と渡り歩き引退した日本代表経験もあるDF。前日本サッカー協会強化委員長で現在は早稲田大学人間科学部助教授。早稲田大学側では助教授の仕事とJリーグやJFLなどのプロチームでの監督業の兼務を認めていないため、助教授の座を捨てなければ札幌の監督にはなることが出来ない。また、加藤久氏はJリーグのヴェルディ川崎とアドバイザリー契約を結んでおり、こちらもクリアしなければならない問題。更に今年夏にはJリーグの京都パープルサンガからも次期監督のラブコールを受けていて、態度を保留している。
 カルロス・オスカール・パチャメ氏:現在A福岡のヘッドコーチ。アルゼンチンの人で、’86~’90年のW杯を含む10年間アルゼンチン代表コーチを務めた。ユース代表のコーチも経験しており、多くの選手を育てあげた理論派として知られる。