[第三節]in町田:コスモ四日市戦

「永井謙一郎さんの観戦記」

ちょっとお客さんの少なかった(千人いってなかったかも)町田観戦記です。まあ負けたんですけど、前節に比べるとやや光明が見えた部分があるので、そのへんから。まず、右サイド先発は前節までの足立から33番の渡辺になりました。後半あたりからこの渡辺が上がり、他の選手とワンツーをやってセンタリングだ!という場面が幾つかありました。割と身体のデカい渡辺はコスモDFに負けることなく陣地に積極的に侵攻。この右からの渡辺を起点とした攻撃は、彼の確実性のあるボールさばきを見込んで、今後もそこそこ仕掛けていいのでは、と思います。
一方、左サイドの平川&甲介ラインは2人の間のパスミスも目立ちましたが、 突破に成功した場面も結構あり、そのチャレンジ精神は評価できると思います。 今回の試合では、サイド上がりを平川に任せ、甲介はフィニッシュに備え中央に移動、そして平川がセンタリング!という仕掛けのようでしたが、平川のセンタリングは精度に欠けるので、この順序を逆にしてみるのもアイデアの1つでしょう。センタリングは甲介に任せ、その間に平川は守備に戻るのです。そうすれば平川の負担も軽減しますし。
では次に課題です。ボールを奪ったペレイラがそのままドリブルで中央突破、札幌総攻撃だ!というスペクタクルな場面が2回ほどありましたが、ボールを奪われた直後に待っていたのは、ペレイラが欠けたDF陣を狙われ、カウンターを食らってしまうという分かりきったピンチ。ペレイラが上がった場合、その穴埋めは誰がポジションカバーするのか?という約束事をキッチリ試合前に決めておくべきでしょう。 ペレイラが直接ドリブルで持ち込むなら、太田や後藤の役割は消えるので、この2人がカバーすべきでしょう。あと、前節から何ら修正されてないことですが、ボールを持ち、包囲されそうな味方選手に誰もフォローに行かないのは、いかがなものか。コータなり甲介が敵選手2人に囲まれても、よもや「独力で突破してくれるだろう」と期待してるわけではありますまい。あれはボールを奪われた時のために守備体制でいよう、という気弱の表れではないでしょうか。
今日は試合前からパベルがやたらとやる気マンマンだったので、負傷さえなければ・・・と残念です。パベルとオテーロを負傷で途中交代というアクシデントに見舞われたため、後半に随分あったCKのチャンスも、キッカーが平岡、財前(彼はオテーロの代わりにIN)、後藤とめまぐるしく変わり、ゴール前のカタチを作るのに戸惑いが生じたかもしれません。

では、今週も長くなりましたが、このへんで。
パベルとオテーロの脚は大丈夫か?
(記事提供:永井謙一郎さん)


「佐々木健治さんの観戦記」

JFL3度目の観戦は東芝(コンサドーレ札幌)-コスモ石油四日市です。
日程の都合でコンサドーレは前節に続いての観戦で、場所は町田です。

町田駅からバス、GWとあって道がすいており20分で野津田車庫に着きました。 鶴川駅からのバスは直接車庫に入るようですが、町田駅の場合、車庫と少々離れた 終着のバス停で降ります。バス停の案内によれば神学校寄りの細い坂道を上がれば 町田養護学校などの校舎の有る所に着き、そこで枝割れの道を右に曲がって行くと コンクリートの階段、競技場行き専用の散歩道が続き、バス停から12分程で 競技場に着きます。
鶴川駅からのバス停だとコンビニ近くの坂道から入って行きますが、かなり 遠回りで20分はかかります。昨年はこれでうんざりした記憶があります。

コンサドーレの主催でグッズ発売、パンフレット配布をしていました。 フラグのデザインはアントラーズに似たようなものです。札幌のチームで且つ 今後の関東での試合が2試合しかないにも関わらず、買っていく人がいました。 まぁ、コレクションにするんでしょうね。:-)
コンサドーレ応援団はサンバを鳴らしていました。肌寒い風が吹く中で、上半身 裸で踊っている元気者が何人かいました。全部で50人はいたでしょう。 観客はメインスタンドがほぼ満員。他は適当にちらばっていたような感じでした。 フリエの森山らが観戦に来ていて、ハーフタイムにはサインを貰いに行く子供、 女子学生(結構カメラを持っていた)が群がっていました。
メンバーは次の通りです。

東芝(コンサドーレ札幌)
GK43白井 DF0ペレイラ 2平川 4平岡 33渡辺
MF6太田 7後藤義 10オテーロ 38吉原 40小野
FW9パベル

前半 18分 IN 8 加藤 OUT パベル
後半 25分 IN 12 財前 OUT オテーロ

コスモ石油四日市
GK1大原 DF2下田 3吉田 6岡元
MF5西林 11新井 4若松 13印出 17伊藤
FW22太田 8鳥居塚

後半 28分 IN 19原田 OUT 太田
後半 37分 IN 10南部 OUT 印出

試合内容ですが、GWはいろいろあってその日のうちに観戦記が書けず、 記憶がおぼろけになっています。(-_-;)おおまかですがお許し下さい。
コンサドーレの守備は左から平川、ペレイラ、平岡の3バック、中盤は左から 小野、太田、渡辺で、後藤がボランチの位置。攻撃は左からバベル、オテーロ、 吉原の3トップといった展開。

前半からパベル、オテーロが負傷で交代し苦しい展開。守備で奪ったボールを 中盤まで持って行くのは良いが、ラストパスやセンタリングを出すタイミングを 掴んでいないのか、取り敢えず目の前にいる選手に出してしまうようだ。 又、前線でのフォローが出来てないため、ボールを持つ選手が孤立し、奪われて しまう場面がしばしばあった。 それでもオープン攻撃でチャンスを作り、GKと1対1になったり、ドフリーに なるシーンがあったが外しまくっていた。 もし全部入っていたとしたら、吉原のゴール以外に5、6点は入っていたはず。 最も後藤が3、4度ゴール前でボールを持っていましたけどね。

対するコスモの守備は左から吉田、下田、西林の3バック、中盤と攻撃はチェンジ が激しく絞り切れないが、新井、岡元がほぼ常に中盤にいて、若松が右サイド、 印出と太田が真ん中、伊藤がやや右寄り、鳥居塚がやや左寄りに動くといった 展開。どちらかと言えばレッズタイプのチーム。

ゴール前に絡む場面ではやはり全員守備だが、2節の富士通ほど深くない。 ボールを持った相手の選手に2人でプレスをかけ、奪ったボールを細かいパスで 繋いでゆく。カウンターからのドリブル突破(特に伊藤)が鋭く、切替えに難の あるコンサドーレDFがしばしば振り切られていて、GK白井がやむ得ず前へ 出る場面が見られた。

>            (1―1)
>・CONSADOLE 1(0―0)2 コスモ石油四日市
>                    札幌 EX(0―1)
> 得点者:            得点者:
> MF.38.吉原 宏太        MF.13.印出 恒久
>               FW.10.南部 一也

ゴールシーン

前半10分
右のFKからゴール前左に上がったボールを、印出がヘッドで叩きコスモ先制。 前半22分 ペレイラがペナルティラインとセンターサークルの中間の位置からのFKで、 強烈なミドルシュートを放ち、GK大原がはじいたボールが吉原の手元に来て、 吉原がすかさずシュート。同点。
延長前半5分
コンサドーレ側からボールを奪い、伊藤に繋ぎ、伊藤がスペースが空いた所を トリブルで右へ上がり、真ん中に上がってきた南部へスルーパス。 GK白井とDF陣が寄るが届かず、蹴られたボールはゴールの中。Vゴール! 以上で観戦記を終ります。

>コスモ四日市に破れ準会員勢同士の対決を前に早くも
> 昇格争いに黄信号が 点滅したと言ってもいいでしょう。

この準会員ってクラブの運営が云々と言っているだけなのに、チームの実力が あると勘違いしている部分があるのでは? 相手をなめきっているせいか、ガンガンと攻撃をかけたものの、案外相手の 守備が堅くて点が入らない上に、守備の形をおろそかにしていた所を突かれて 失点を許すという形になっています。 では。
(記事提供:佐々木健治さん)

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