日本サッカー協会が来季J1にEWSを導入

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日本サッカー協会は、11日の理事会で、来季よりFIFAの早期警戒システム(EWS)を導入することを決めた。EWSは、世界中のブックメーカーの掛け率などを監視し八百長試合など試合操作の可能性を検出、警報するシステム。

導入されるのはJ1リーグになる予定。一年間の運用実績をみて、J2リーグ、天皇杯の試合にも拡大するかを検討する。

日本サッカー協会は、W杯の開催地にも立候補したし、日本のフットボールを世界標準に合わせる傾向にあるのかも。

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【解説】
EWS(Early Warning System):FIFAが開発した、不正試合検出システム。運用は、FIFAの子会社(Early Warning System GmbH)。運用実績は、FIFAワールドカップ(ドイツ大会、南ア大会)を含むFIFA主催の大会、オリンピック(北京大会、バンクーバー冬季大会(サッカー以外の競技ににも使われている))など。また、UEFA管轄下のスペイン、イングランド等のヨーロッパ各国の主要リーグは、既に同システムを導入済み。日本サッカー協会としては、Jリーグの試合はすでに世界中のブックメーカーにおいて賭けの対象になっており、審判や選手の買収による試合操作の可能性が否定できない状況にあることから、サッカー先進国などでの導入事例のあるEWS導入を決めた。FIFAとしては、EWSはまだアジア地域には導入さておらず、日本を含むアジア地域に導入を進めるためのモデルケースにしたい意向を持っていた。

関連外部サイト

  • 08/11/10:FIFA fighting for the integrity of football(http://www.fifa.com/aboutfifa/federation/administration/news/newsid=943926.html) – FIFAが八百長などの違法行為に断固立ち向かうためにEWSを使うという2年前のFIFAニュース(英語です)