[第6節]in室蘭:京都パープルサンガ戦

文/ワナダン本舗・中村智嗣

さあ、今日は待ちに待った北海道での開幕戦。ここまで5試合を消化して1勝4敗。得点5・失点14とあまりに失点が多すぎる。更に悪いことにFWの得点が0だ。点を取ることが「仕事」たるFWがお得点というのはあまりに寒い状況といわざるを得ないだろう。得点者は山瀬と森下だけ(あとはオウンゴール1)。全てのコンサポが「FWの得点を見たい」そう思っているに違いない。それと同じくらい強く思っているのは「勝ってほしい」という思い。とにかく90分勝ちでも延長勝ちでもいいからとにかく勝ち点を欲しているのだ。

思えば私の所有する「応援のぼり」と「韋駄天 和波智弘」弾幕も道内初出場となる(あたりまえだが)のだ。去年は開幕2連戦は応援に出かけて掲出した(ワナダンは開幕戦のみ:しかしその時は引き継ぐ前)のだが今年は去年行き過ぎたせいか¥が足りなくて無くなく断念。とても残念な思いをしたのだった。それだけに早く競技場に着いて弾幕を貼れるよう友人の車に同乗して8時には到着していた。この時点ですでにゴール裏の入場口では鈴なりの人であふれており、11時の時点ではバックスタンド中央部まで人の列が伸び、文字通り「長蛇の列」になっていた。

12:00、いよいよ開場!弾幕組は自分の希望するポジションに向かって猛ダッシュ!!TV映りの関係からバックスタンド中心部の人気が高い。小さい弾幕はすぐに広げることができるのでスペース確保が簡単であるが、私の持っている「韋駄天~」は横の長さが10メートルとものすごく長いので広げるのが大変で中心部でのスペース確保が難しいし画的に考えると端のほうが全体的に締まったように見えると思っているのでドームでも厚別でもAWAY寄りにいつも張っているのである。

弾幕を張るときはお隣同士協力してすばやく設営作業を終えるように「暗黙のルール」が出来上がっている。朝早く入場ゲートの前に来るのもその一つ。室蘭・函館でいつも問題になるのが「食糧問題」であるが今回もそれがまったく改善されていないことが改めて証明された。皆が楽しみにしている「必勝弁当」は早々に売り切れ、列の整理も無ければ売り切れたことへの告知も不十分であった。
この他の食べ物も溢れ返る客の人数に対してスタッフの人数があまりにも足りなくて遅々として客を捌く事ができずに時間だけが過ぎて行きピッチ練習・ドールズパフォーマンスとプログラムは進行し客の焦りの色は濃くなっていた。
お店の方も初めてではないのだからもっと早く捌ける体制を作るべきだろう。そうしないと無用なトラブルを引き起こす要因を自分たちで作っていくことになるのだから・・・。

さてスタメンはこんな感じでした。
<札幌>3-5-2
GK 佐藤
DF 今野・古川・大森
MF 田渕・和波・森下・ビジュ・山瀬
FW 小島・ロブソン
<京都>
GK 平井
DF 鈴木・手島・角田
MF 熱田・中村・石丸・鈴木・朴
FW 松井・上野

この試合も札幌は中盤を作れずに苦労していた。最終ラインでボールを取るとすかさず縦にロングフィードボールを出すが京都にことごとく取られてしまう。攻守の切替も遅くパスミスもでてなんともお寒い45分であった。パスを出す距離が長く受け手はただ待っているだけなので京都の選手は入り込むスペースがあるのでどんどん入ってきてカットしていく。去年みたいに貰いに行って前でボールを受ける形で前線へ行って欲しいのだがなぜか今年は後ろ向きにボールを受けるパターンが多い。

前半は何とか0-0で終えたものの相変わらずシュート数が少ない。このままでは点と取られて負けるかな?と思っていたら不安が的中。後半3分に京都のダイレクトパスのコンビネーションに札幌DF陣が翻弄されてしまいあっという間の先制を許してしまった。決めたのは私が「要注意」としていた松 井だった。去年、一度だけ生で観戦したことがあるのだが(もちろんコンサドーレの試合が無い時)中々良いプレイをするので「敵にしたら厄介かな?」と思っていただけに「やられた」と言う感じだった。

肝心のFWは相変わらず仕事をしない(と言うかできない)。今季低迷の原因は皆さんのご承知の通りFWロブソンの「大不振」だろう。Rリーグ得点王と言う鳴り物入りで札幌に来たもののシュートまで持ち込むこともままならない状況で後半8分の早い時期に小倉に変えられてしまった。小倉がFWでありながら去年のウィル(現・横浜FM)よろしく中盤でボールをキーして奮闘するがフォローも無ければ2列目以降の上がりも遅い。一言で言えば「動きが遅い」のだ。チーム全体の連携も悪いような気がする。

一進一退の攻防の中で後半38分に森下主将の同点ゴールが決まる。これがこの試合唯一盛り上がった瞬間だった。この後もチャンスは作るものの得点に結びつかずそのまま延長戦へ。そして悪夢の瞬間がやってきてしまった。
延長後半3分、FW上野のシュートをGK佐藤洋平が体を張ってセーブするもののゴールポストの当たり無情にもボールはゴールマウスの中へ・・・。室蘭のピッチを包む一瞬の沈黙、その中ではがっくりと座り込む「赤黒勇者」。このシーンは去年の福岡戦(厚別)を思い出してしまう。

この試合もFW陣は無得点に終わり柱谷監督もロブソンを名指しして「責任を取ってもらう」と意味深な発言をしていた。確かに今年は外国人選手で99年以来の「スカ」を引いたと思う。DFのマクサンドロもベンチ入りもできずフロントも「再補強」に動いているそうだ。確かに補強も大事だが敗戦の中にも「光明」を見つけそれを足がかりに前に進むことを忘れないで欲しい。
われわれサポーターはいつでも「俺たちの誇り」であるコンサ戦士を全力でサポートし続けるのだから・・・。

FORZA!CONSADOLE!


ゴール裏にたなびく新・札幌名物の「コンサドーレのぼり隊」 湘南サポーターから引き継いだ「韋駄天和波智弘」弾幕です。
いつも全力!ゴール裏の「背番号12」の皆さんです。 この試合最大の盛り上がり。同点時の歓喜のシーンです。