J1寸評 第12節:コンサドーレ駒場に沈む

浦和2-0札幌 in 駒場

昨年は4試合で無敗の浦和戦であったが、小野が調子を取り戻した今季の浦和はひと味違う予感がした。その小野がコンフェデ杯でさらに自信をつけた上に、舞台が駒場ということが、一層難しそうな試合を予感させた。コンサドーレの頼みは、駒場に相性の良いビジュが累積警告による出場停止明けから復帰すること、播戸・ウイルのツートップが鹿島戦以来復活することぐらいか。
試合の方は、序盤から浦和ペース。前半10分、20分と立て続けにゴールを奪われるこれ以上ないまずい展開。トゥットと永井の両FWに加え、小野、アドリアーノの攻撃的MFの調子がいい、浦和は試合を優勢に支配。後半に入って、前節初J出場を決めたルーキー曽田を投入し、3トップで攻撃的にでるも得点は入らず。試合はこのまま0-2で終了し、完敗。引き分けをはさんで、今期初の連敗となった。
さて今節他会場の結果は、トップをひた走る磐田はここのところ調子が落ち目に見えるも、福岡を延長でしぶとく下し勝ち点2を積み上げた。2、3位対決となった清水と市原の一戦は市原が勝ち、清水をかわして二位に浮上。市原の好調さは止まらず、これで4連勝。一方、4位の名古屋は柏に完敗。これによって、次節磐田が勝利をさめると1stステージ優勝が決まる。またこの日、コンサドーレの1stステージ優勝が数字上無くなった。
一方、最下位争いの方は、V東京が神戸を下し最下位脱出。代わってF東京に負けたC大阪が最下位に。鹿島に負けた横浜Mがブービーの位置に戻ってきた。
札幌はこの日負けるも5位のまま。中位チームがもたもたしているためだが、おかげで勝ち点が圧縮されていて、1試合分(勝ち点3)に9チームもいる状態。次節は勝敗が順位に大きく影響を与える節となった。その次節コンサドーレは絶好調と言っていい市原を厚別に迎えての試合。早く連敗を脱したい札幌にとっては、非常に厳しい試合になりそうだ。