J1寸評 第3節:三試合目にして土が付く

札幌0-1広島 in 広島ビッグアーチ

 はっきり言って、思いもよらぬ開幕二連勝で迎えた広島戦。このまま三連勝と行きたいところだったが、そうは問屋がおろさないのか、三戦目にして今期初黒星。試合の方は前節柏戦と同じ先発メンバーだったが、広島の3トップを警戒して採用した変則守備フォーメーションが全く機能せず。そのせいで中盤がうまく作れない札幌は、前半広島のシュート9本に対し、わずか1本に押さえ込まれる。それでも、何とか最終ラインで踏ん張っていたのだが、前半39分、右サイドを突破されたセンタリングを久保にあわされ0-1。今季初めて先制された。後半フォーメーションを元に戻してからは広島を責め立てたものの最後までゴールを割ることが出来ず、このまま試合終了。今季初完封負けとなった。
 これで、三試合終了して2勝1敗、一応3位にいる。今季の目標は勝ち点39、年間10位以上だが、この10位というのは、98年コンサドーレがJリーグに在籍していた頃の2ndステージの成績と同じである。この時は17チームと試合をして8勝9敗10位だった。1stステージがよくなかったので年間成績はそれより下になるのだが、2ndステージだけでは結構調子が良かった記憶がある。それでも9敗したわけだが。
 開幕からの好調さは当時と感じが似通っている。この時も開幕から結構飛ばした。2nd開幕はアウェイでC大阪と(今季と同じ)。これに勝利を収めると二節で広島(この時は勝った)を下したが、三節目で福岡に敗れた。そのあと京都を下し清水に破れと、勝ったり負けたりを繰り返すわけだが、最初に勢いに乗れればなんとかステージならそのまま乗り切ってしまえるようなところが、現在のJリーグにはある。
 さて今節他会場の結果は、首位磐田はきっちり勝利を収め三連勝。柏は市原に競り勝ったものの、鹿島は引き分け。調子のでない横浜も名古屋と引き分け初日が未だでず。二連勝と好調だった神戸もG大阪に負け3連勝ならず。柏、名古屋、清水、G大阪と候補達がじりじりと順位を定位置にあげてきた。もう一方の候補(コンサドーレの当面のライバル達)は市原が定位置に納まりつつある。
 次節は室蘭に東京ベルディを迎え、J1前線がいよいよ北海道に上陸する。年間13勝の目標というのはトータルでは負け越すわけで、連敗が何度かあることを意味している。とはいえ、やはり連敗は避けなければいけない。