コンサドーレ札幌の新しい専用練習グラウンド“宮の沢白い恋人サッカー場”オープン

この日、コンサドーレ札幌の新しい専用練習グラウンド“宮の沢白い恋人サッカー場”のオープニングイベントが行われた。札幌市西区宮の沢二条三丁目にコンサスポンサーの石屋製菓により作られた新しいコンサ専用練習場。土地の確保、造成は石屋製菓が全額受け持ったが、毎年の維持費は練習場に掲示された企業の看板の広告費でまかなう形式を取る。約二百ある広告枠の中にはオフィシャルサポーターズクラブの名前も見かけられ、コンササポの意気込みが感じられる。

この日は祭日ということもあり、開門が午後四時からというのに朝から並ぶ人も出た。練習場のオープニングセレモニー以外は行われないというのに、試合のある日の厚別なみ。開門前にかなりの行列が出来たため、予定より早めに入場を開始、午後六時のイベント開始時には立ち見も出る混み様。観客席3千人以上入ったのではないかと見られている。

吹奏楽演奏に続き浦和戦ビデオ上映で気分を盛り上げ、コンサドールズのパフォーマンスでイベント開始。来賓の挨拶のあと、始球式(蹴り初め式)。ゴールにドーレくんが立ちはだかり、PK戦のような形で、石水石屋製菓社長、堀北海道知事、桂札幌市長、岡田監督ら11人の来賓らが蹴り入れ、最後は選手を代表して選手会会長の村田選手がボールを蹴った。そのあと、U-19で西アジアに遠征中の藤ヶ谷、山瀬選手を除いたコンサドーレ札幌の全選手がピッチに登場。岡田監督と名塚主将の挨拶の後、場内を一周しながらサインボールを観客席に投げ入れるサービス。施設広報ビデオ、全ゴールシーンを上映も行われた。

サッカーフルコート一面に三千人収容の観客席、クラブハウスやゲストハウスの備わったすばらしい練習場だが、実は本格的に利用が始まるのは、来年から。当初の予定より、芝の根付きが遅れており、今季は使わず養生させることになった。また、グランド周辺の施設も設計変更などがあり、未完成の部分がまだ見られる。

元々、今季でサプライヤー契約の切れる月寒のエア・ウォーターグラウンドグラウンドに代わる練習場として作られた経緯があり、今季残りはエア・ウォーターグラウンドグラウンドなどを利用することにした模様。エア・ウォーターグラウンドグラウンドの場合、雪割りや融雪剤を使用しても5月にならないと使用できなかったが、この新しい練習場は、グラウンドに埋め込まれたヒーティングパイプにより、3月初めからの練習が可能。このため、来年は例年より2ヶ月早いコンサドーレが札幌で見られることになる。

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