新聞の取材を受けたときの話1「ホームページへの思い」

3/21の道新スポーツにこのページの紹介記事が掲載されました。事前に道スポの記者の方からメールで問い合わせがあったのですが、その時「ホームページへの思い」や「コンサへの期待」について聞かれました。メールでの問い合わせだったから、先方もそんなに分量の大きな物を期待していたわけでなかったのでしょうが、書いているうちに、なぜか長くなってしまいました。途中から、ついでだから『サイトの裏側』に、後日、使おうという考えが浮かんでしまったことも一因だったのですが。そんなわけで、その時、書いた記事をここに紹介します。その時の文章にさらに加筆しています。自分の考えを誤解無く人に説明するのはホントに難しい。そんなことを心配しながら書くと、こんな風にどうしても文が長くなってしまう(^^)。

「ホームページへの思い」

この前で四周年を迎えましたが、ページを作った四年前は、こんな大きなページにページになる予定ではありませんでした。ページがデビューしたのはインターネットがブームになる前、まだ大抵のホームページが稚拙だった頃です。ですから、当初は試合結果と順位表ぐらいがあればいいや、といった簡単なものを考えていて、ページの規模も10ページくらいのものを考えていました。

ページを作った当初の目的は、“一人でもコンサドーレのサポーターが増えますように”といったものでした。コンサドーレが札幌に誕生する時でホントに何も無く、マスコミもまだ今ほどは取り上げてくれていなかった時です。HFCも「皆さん、できたばかりのチームですが、よろしくお願いします。みなさんのサポートがなければ、たちゆきません」といった感じでした。

そんなわけで、自分でも何かチームをサポートすることはないかと考えたとき、思いついたのがホームページを作ることでした。当時コンサドーレのページは一つもなかったですから。もともと、サッカー経験者で好きだったし、機械いじりもすきでコンピューターには強かったし、絵を描くことも好きでしたので、今思うとサッカーのホームページを作るのに向いていたのかもしれません。チームのために何かしたい、という気持ちがあって、これは人それぞれの形があるので、なんでもいいと思いますが、私の場合、たまたまホームページを作ることだったわけです。

ですから、まだコンサを知らない人に素晴らしさを伝えるために観戦記を書き(昨年は観戦記のページはお休み中でしたが)、コンサというものを理解してもらうためにニュースや小話を書いています。スタジアムに足を運んでもらうために、厚別競技場の案内と紹介記事を書き、サポーター同志の交流のために掲示板ページがあるといったところでしょうか。

もう一つの作り始めた動機は、当時の自分の経験にあります。それは古い記事(98.01.21:ホームページ2周年記念企画3「私が思う理想のホームページ」)に書いてあるのですが、遠く離れたところに住んでいる人にとっては、結構インターネットって便利と思わせてくれる出来事でした。そのため、制作し始めた当初は、とりわけ道外の人に向けて札幌のコンサドーレはこんなに頑張ってますよ、といったメッセージ的意味合いが強かったかもしれません。当時は、ページに掲載するニュースとかも新聞やテレビなどのマスコミ発表されたものが中心でしたから、道内にいる人は新聞とか見れば、知ることが出来たんですね。当時の私のページを知る人から、この小話の記事(98.01.21)を読んだといってメールをもらったことがあるんですが、その当時その人は関東のどこかに住んでいらしたそうです。コンサドーレのことを知りたかったけど、新聞もテレビも全然扱ってくれない。ご自分ではパソコンを持っていなくて、当然インターネットなんかにはつながっていない(当時パソコンは高かったですし、インターネットもブームになる前でした)。それでもコンサドーレのことが知りたかったその人は、週末になると、秋葉原のパソコンショップの店頭でデモしているインターネットにつながっているパソコンに、私のページを見るために通っていたそうです。このメールをいただいた時に、“いやあ、密かに意図したことを、ちゃんと受け取ってくれていた人がいたんだなあ”、とうれしかったのを覚えています。

現在のページは、大きなものになっていますが、先にも述べましたように、これは最初からこんな大きなページを作ろうと予定していたわけではありませんでした。自分がいいな・欲しいなと思ったことを片っ端から載せていったということと、ページを訪れてくれる人からの大なり小なりのレスポンスがうれしくて続けてこれた結果、現在のようなページになってしまった、といったところです。今、ゼロの状態からこの規模のページを作れと言われれば、100%無理だと思います。四年間たったらこんなページになっていた、ということです。

ホームページのメンテナンスを私はよく盆栽に例えるのですが、世話をしないと枯れてしまいます(ページに誰もアクセスしなくなる)。あちこち剪定して世話をこまめにすれば、ちゃんとした木(ページ)に育つ。でも、あくまで趣味ですから、必要以上に手間かけすぎると、飽きたり負担に感じる様になって、放り出してしまう。四年間の経験からわかったことは、ページ運営のこつは、無理せず、背伸びせず、コツコツと、といったことです。仕事じゃないんで締切はありませんが、逆に終わりもありません。継続してコツコツ仕上げていけば、いつかは立派な古木になるのがホームページと思っています。

最近では、上記のような考えのほかに、スクラップブック的なページも目指そうという気持ちがあります。コンサドーレが出来て四年ですが、もうすでに四年前を知らないサポーターが多くいます。ということは、年を経るにつれ、どんどん古いことは忘れ去られて行く、ということです。ブームで終わらせるなら、一時の熱病のようなものでいいですが、長い歴史を目指すならば、最初から意識して記録などを残して行かなくてはなりません。公式記録や行事・出来事の記録などは、JリーグやHFC、マスコミ等の手により残って行くでしょうから、自分では、ファンサイトらしく、サポーターの活動や考えを中心に風土記的な記事やコンテンツを掲載していきたいなと思っています。これはあくまで希望であって、実際どうなるかはわかりませんけど(^^)。

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