第5回サポーター集会議事録

2000/02/12に開催されたサポーター集会に議事録です。議事録は集会主催者によってまとめられ、札幌市大通りにあるコンサグッズショップに置いてあり、常時見ることが来ます。このページは主催者の許可の元、その議事録をウエッブ用に起こしたものです。議事録と同じ内容のものを掲載していますが、もし違いがある場合は、グッズショップにある議事録の方が正しいです。
第5回の集会は、HFCの経営問題についてサポーターの関心もこれまでになく高まっていたこともあり、集会では経営問題を優先議題されました。また、集会に先立ち、各所でわき上がっていた疑問や意見が、主催者によりあらかじめHFCに提出され、フロントからのお話は、それらをふまえて話をしているところがあります。また、質疑応答も、いつもにまして多かったのがこの回の特徴で、時間内に収まらなかったものは、後日、文書の形でHFCから回答されました。下の方に追加してある“「サポーターからHFCへの要望事項」へのお返事”がそれです。


第5回サポーター集会議事録

目次

  • 主催者より
  • 第5回集会プログラム
  • 経営問題について(鈴木常務)
  • HFC各年度収支
  • チームの総括(濱田常務)
  • フロントとサポーターの質疑応答
  • お知らせ

議事録のうち「第5回集会プログラム」「HFC各年度収支」のページに関しては掲載していません。「第5回集会プログラム」は、集会会場で配布されたプログラムです。当日の集会を進める上での参考事項が掲載されています。共に、図表が含まれているため、取り込むとサイズが大きくなってしまい、現在のところ掲載していません。札幌市大通りにあるコンサグッズショップに置いてある議事録には掲載されていますので、興味のある方は直接見てください。


主催者より
1997年暮れに起こった最初のコンサドーレ経営危機の際に、サポーター主催で「クラブに対する支援を考える」ことを目的に開催したサポーター集会も今回で第5回目を迎えることになりました。
この間にチームは1998年に念願のJリーグに一旦は昇格したものの、その後J2に降格。再昇格を目指した昨年も健闘及ばずJ2残留の結果となりました。一方クラブ経営の方は相変わらず厳しい状態が続いており、昨年末に再び公的資金支援を受けざるをえない事態となりました。そしてこの札幌市からの補助金受け入れについては、今まで一貫してクラブ支援に理解を示していたサポーターの中からも問題視する意見が出てくるようになりました。同時にチームとクラブがそれぞれ苦しむ中で、将来に向けてのビジョンを早く示してほしいという要望も強くなりました。
このような背景から今回のサポーター集会では、クラブの経営間題を優先議題としてさらにチーム作りから将来への展望についてもHFCから説明をいただき、その上でサポーターとの質疑応答を行うことにしました。
今回の集会は今までに無いほど活発な質問・意見がサポーターから出され、この問題に対する間心の深さを感じることができました。集会には約150人ほどのサポーターの参加をいただきましたが、この集会の内容を他の多くのサポーターの皆さんにも知って頂くため今回も議事録を作成いたしました。この議事録がサポーターの皆さんのクラブに対する理解と支援の一助になればと考えています。

(集会主催者代表 0SC OUR PRIDE 柳沼 聡)


HFCから出席いただいた皆様。左より、鈴木常務、濱田常務、小山チーム統括部長、石水副社長。

※集会当日に「集会カンパ」として28,063円のご協力をいただきました。ありがとうございました。
カンパは集会費用31,600円(施設料15,800円、備品使用科9.800円、コピー代6,000円)に充てさせていただきました。


経営問題について(鈴木常務)
昨年の決算内容は現在手続き中で役員会にもまだ提出していない。数字についてはまだ詳細なところまで発表できる段階ではない点をご了承願いたい。3月の株主総会に向けて決算書を作成中だが、ある程度の概略を発表させていただく。
昨年の決算について、手元の資科(プログラム)を元に説明します。99年は概略を昨年末に発表しているが、これを大きく変更することはない。
入場科はだいたい3億円くらい確保できそう、広告科は3億2千万円を若干上回る。販売収入は1億4千万円を越えそう。その他は出演科、サッカー教室の協賛金、ファンクラブ会費収入となっている。J配分金は1億6千万円を越えそう。後援会は9500万円で、その他の寄付・募金合計で1億円。さらに札幌市からの補助金1億円が入ってくる。従って収入の合計は12億円ちょっと。
支出はプログラムの資科どうり。特別損失5800万円、これは昨年退団した選手のレンタル科の償却です。結果、損失は2億円台を見込んでいる。
2000年度は現在、内訳を下からの積み上げをしている状況。内容は資科と違ってくる可能性があるが、総額としては、支出は12億5千万円、最大でも13億円でやっていく。
収入は昨年末公表値に対し見直しの結果、広告科が4億8千万円を下回る、一方商品販売は9千万円から1億円を越える数字に。Jからの配分金は8千万円、その他は2億円くらい。後援会は昨年実績の1億円くらい。支出のうちの人件費6億3千万円は、昨年実績6億7900万円(当初予算約7億5千万円)に対する6億3千万円であるとご理解いただきたい。予算の段階ではJ2優勝を前提、つまり最大支出を予算にしている。これは勝利給・優勝賞金なども含めての数字。菅理費は2億円を見込んでいるが、これには地域交流やサッカー教室、U一15、18のチームに力を入れたいので活動費の上積みを考えている。興業費は2億3千万円位。一般菅理費は2億円を上回ることはない。最終的に1億の利益をだそうとしていたが、その計画を立案した12月の段階では試合数(厚別開催数)などが決まっていなかった。今、条件が決まりつつあるので現時点で1億円の利益になるかは今日の段階では確定していない。ただ、赤字にはできない。昨年の決算と今年の予算については以上です。


チームの総括(濱田常務)
まず、皆さんにお詫びしたい。皆さんの熱い応援にもかかわらず結果を出せなかったということは、チーム・フロントとも申し訳なく思っている。去年の結果を踏まえてどうするか、責任問題は?についてはこの後の質疑応答で話したい。
せっかくこういう場を用意していただいたので、私はチーム設立から責任ある立場に立ってきたので、5年目に入るクラブの原点にもう一度立ち返った話をしたい。
コンサドーレは何も無いところに東芝サッカー部を移転させてきた。この意味は、東芝サッカー部が組織ごと来たわけではなかった。ストレートに言うとJFLのチームの権利を札幌に持ってきたのが実態だった。社員・プロの選手との契約などの条件があったが、その東芝の移転交渉を私がしていた。
96年にクラブとしてスタートはしたが、強化・育成、つまり将来を見据えたチーム作りが一番大事と私もフロント全員も認識していたが、言い訳に聞こえるかもしれないが、その時点でのフロント全員がスポンサーからの出向なり、スポンサーの社長との兼務という素人集団で出発したというのが事実であり、明確な将来の方針、チーム強化の根幹を理解している者がいなかった。そういう判断はその時点での監督の考え・方針を中心とする方法を取ったのが実態だった。我々フロントもたぶんサポーターの皆さんもJリーグに上がることが最大の目的だった。そして赤字の原因は人件費と北国としてのマイナス要素、それは予め分かっていたが、これも大きかった。当初は札幌にプロチームができるのかと回りから言われていた中で、是非とも作りたいということが私だけでなく皆さんの、そしてチーム設立プロジェクトに参画してくれたボランティアのメンバーの共通した認識であった。そしてその時考えていたことは、Jリーグに最後に手をあげて行く札幌だから、一番賢い方法でやっていきたい。札幌ならではというやりかたがあったら、是非ともやりたいと思った。ただ、どうやってやっていくかということに関してプロチームを運営していくプロがいなかったことも事実だった。やりながら考えるしかなかった。
96年の選手で今残っているのが、レンタルの吉原を含め2人しかいないという事実は強化・育成の根幹の問題であると私は強く反省している。96年は5位という不本意な成績で終わってしまった。
97年はバルデス、マラドーナを加え、当時のJFLでは突出したチーム力を作ったと思っている。結果、97年の決算を見ると・・、お金は必要条件だと思っている。だからといってあれば勝てるというものでもないが、だから97年はブっチ切りで優勝を飾ることができた。
98年はいい戦いをしたが、フロントにしてみれば経済的問題もJに上がればなんとかなる、という思惑が、つまり、入場料収入が増えるはずだ、グッズが売れるはずだ、Jの配分金もこれだけ上がるはずだ、というものがほとんど外れた。その時初めて、会社設立以来Jに上がれば、というお題目のような考え方が、98年に実際Jに上がってみたら全てそういうことではないと分かった。決算を見てもJFLの97年と変わらなかった。そこで始めて我々はある種の幻想ではなくて、このチームの身の丈というものが分かった。それを3年もかかったのか、4年もかかったのかとお叱りを受けることを覚悟で申し上げている。Jリーグのチームを持つことの実態が分かったのが98年だった。

99年に関してはチームの人件費も落とし、できるだけその範囲の中でやる方法を考えることに切り替えた。次に指導者をどうするかという問題があった。フロントとして岡田氏を監督に招聘した。日本代表監督であったが、フランスでは1勝もできなかった、と言われるかもしれない。人を選ぶこと、人を決めることに関していろんな意見があることも十分承知しているが、これはフロントとして岡田氏とチームの根幹を作ろうということで招聘したのが実態だ。そのチームの根幹を作るとは、東芝サッカー部の移転というところから始まる形だけのスタートだったものを、5年目を迎える中で将来につながるチーム作りに着手したと考えていただいてけっこうかと思う。
その年その年の結果を追い求めるあまり、無駄とは言わないが、結果的に無駄なお金を使ったことになるかもしれない、それはもちろんフロントの責任になるが、昇格をするのは目標ではあるが、その前にクラブでできる範囲、シビアなやり方を十分吟味した上で行くことに切り替えた。去年のことは誠に申し訳なかったが、監督・選手は頑張ったけどフロントを含めクラブの総合的な力が足りなかったと私は理解している。
今年のチームは、今までの反省点から今後どのようなチームにしていくかに関して、11月25日にチーム・コンセプトを発表させていただいた。内容があたりまえのように思われるかもしれないが、HFCとしてはこれこそがこのクラブの根幹をなすものだと考えている。
「北海道の人々が心から誇れるチーム」とはチームの成績だけでなく、会社が赤字を出さないということを含めたもの。
「若手選手をしっかりと育成していくチーム作り」とは強化・育成に主眼を置き、これこそがクラブの心臓と思っている。北海道の 子供達がコンサドーレでプレーしたいと思ってもらうチームになり、クラブ側もいい 選手を発掘するスカウト力を持った体制で臨みたい。
「北海道とともに地道に生き続けるチーム」とは、身の丈で無理をせず、かつ結果を出す。難しいことではあるが、決してでき ないことではない。しかし、一朝一夕ではできない。ですから地道に生き続けるという 言葉とさせてもらった。これは赤字は出さないということでもあり、北海道の皆さんが 誇りに思ってくれるチームをしっかりと作っていきたいという決意表明でもある。

今年のチーム作りに関しては、当然目標はJ2優勝を目指してJ1に上がること。J1昇格が最大の目標だ。また、今年ユースから遠国選手が初めてトップチームに上がってきたが、これは画期的なことで、コンサドーレ世代が上がってきた最初の年ととらえることができる。
外人選手の獲得に関しては、基本的な考え方は、まず点を取るFWの選手が1人ほしいという現場からの要望と、ある程度実績が読めて日本のサッカー、日本の生活にも慣れていて、チームの輪にも問題のない選手がほしいとなった。ビジュについてはフロント自ら昨年チェックできたので残したいということから、日本で実績のある選手としてアウミールを獲得した。エメルソンについては、今年初めて獲得の方法を変えて、サンパウロFCと直に交渉でき大変安い値段で獲得できた。いい補強ができたということは、シーズンの結果が出てから言えることだが、現時点ではフロントとして外人選手は十分期待できるものと思っている。
40試合という長いシーズンを戦うにあたり監督の考えを基軸にいい補強ができたと思っている。ただ、レッズ、ベルマーレが下りてきて、大分、仙台も補強していることから、非常に厳しい戦いになると思う。J2がJFLとは全く違ったものとなり今年ますます厳しくなっているが、その中でも結果を出すという不退転の考えの中でキャンプに入っている。
まとめとして、96年にできたコンサドーレが私達フロントの考えとしては、先に振り返った時に「2000年にコンサドーレが変ったよね」といわれるような年、そういう位置づけにしたい。当然、内容もさることながら結果でその考えを証明したい。
私自身、このチームの存在感をどこでだすかという時に、一番大事なこととして思うのは、いかに地元の人に支持されてホームスタジアムにどれだけ多くの人が来てもらうか、クラブの存在を示すポイントはそれに尽きると思っている。いつもあれだけ多くのお客様が来てくれるコンサドーレという存在は、J2に止めておくチームではないと強く思っている。そのためにもフロントとしてできるだけのことを実行し、存在感のあるクラブにしていきたいと思っている。


フロントとサポーターの質疑応答1
Q<男性サポ>

  • 昨年同様、今年もまた同じような不確定要素の多い予算を組んでいるのはどうしてか。
  • 予算の圧縮も選手の年俸を下げるのは一番最後ではないか。
  • 降格さらに残留した責任をフロントは誰も取っていないのはおかしいのでは。

Aく鈴木常務>

  • 昨年は甘かったと言えば確かに甘かった。今年はなるべく不確定要素の排除を考えているが、その中には行政からの補助金も見込んではいる。
  • 単純に選手の人件費を削れということで物事をスタートさせた訳ではない。コンサドーレらしいチームを維持するためにどうしたらいいかを考えてきた。チームを維持するための、例えば移動費などの経費を削るのはもう限界なのも事実。人件費についてチームが何を目指すのか、これによってどれくらいお金をかけるのか、かけられるのかという議論の中で、収支ぎりぎりの中でだいたい6~7億円くらいだということになった。ただ、だからと言って今年のチームが弱くなったわけではない。
  • 社員の給科も切り詰めている。田中社長は兼務で報酬はいっさい払ってない。社長の車は先方の会社の車でHFCの車ではない。

Aく濱田常務>

  • 日本の場合、責任をとるとはやめる事。私自身はどうかについて話したい。コンサドーレのフロントには保身のためにしがみつくとかの気持ちはない。私は今のポストに固執する気はない。運営本部長として結果がでなかったことについて、その機会にやめるべきかとの考えも私の中にはあった。しかし、個人的には今年に結果を求めて、今年結果が出なければ私は職を辞するつもりである。出向期間は実は終わっていたが、私の考えで今年1年しっかり仕事することにした。

Q<男性サポ>

  • 私は今まで回りの人に感動を味わってもらうため、とにかくスタジアムに足を運んでもらうようにお願いしてきたが、昨年はじめて期待を裏切られた気がした。その原因を伺いたい。

A<濱田常務>

  • 選手が手を抜いたとは思わない。ここで明確な理由を一つあげることはなかなかできない。チームの力がトータルで足りなかったと思う。

Q<男性サポ>

  • 昨年アウェーで勝てなかったのは何故か?今年なにか対策を考えているのか?

A<濱田常務>

  • 去年アウェーでの成績が悪かったのは、チームが悪かったことに尽きる。コンデション作りに改善の余地があったとも思う。全体のコントロールが問題だった。
  • 今年は監督・コーチ・選手のコミュニケーションをきちっと取ろうとしている。チームを一つにまとめるために重要と思っている。今年自己主張できる選手が多く入ってきてチームカラーとしてアウェーでも勝てるチームになってきたと信じている。

Qく司会>

  • アウェーで勝てないのはフィジカル面での調整がうまく行ってないからではないか。その意味で、フラビオ・フィジカル・コーチの指導は代表クラスの選手にフィットしても、コンサドーレの選手のレベルに合ってないのでは。

Aく濱田常務>

  • フラビオコーチは代表のコーチの経験があり、期待値ということで目線が合わなかった部分があったと思っている。監督・コーチ彼等白身が昨年の結果を分折し改善策を考えており、今年その結果がでると思っているので期待してほしい。

Q<女性サポ>

  • 昨年選手の体力が持たないように思えた。新聞報道で試合前に選手がハンバーガーを食べていると載っていたがクラブ側から指導しているのか。

Aく濱田常務>

  • プロとして自分の体のコンデションを考えるのは常識で、それはあるまじきことと思う。Jリーグ研修会があり、それに加えてコンサドーレの場合、明治製菓の中に健康食品に関する講師がいて昨年3回講演してもらっている。しかし、最終的には本人の自覚の問題。クラブとして言い続けなければいけないと思う。

Qく男性サポ>

  • 入場科3億6千万円と予想しているがそれは低すぎないか。入場料をもっと増やして補助金など受け入れなくてもいいように努力できないか。

Qく司会>

  • 今の質間に補足して、昨年の入場者一人当たりの平均入場科が1,500円程度となっているのは何故か。

A<鈴木常務>

  • まず入場科は税込みであり、決算での数字は税抜きとなっている。一人当たりの単価は当初1,800円程度を見込んでいたが、結果は1,500円程度となった。これは招待券を増やしたわけではなく、原因は子供が増えたからだと分かった。市の調査によると10代以下の入場者は97年は14%、99年は21%。しかも10歳未満は97年0%が99年は5%となっていた。この理由は小中学生向けに割引券を配っていて利用度が年々上がっているから。また家族連れが51%となりJリーグのチームの中でも珍しいケースとなってきている。後援会の招待券もあるが大きな要因は子供が増えたこと。ただ子供は将来の宝だと思っているので今までの施策を変える考えはない。また今年は厚別での試合数が増えるので昨年の3億円よりも多い3億6千万円を見込んでいる。

Q<男性サポ>

  • 昨年の後援会の寄付見込み4億円が1億円となったのは何故か。今年の運営の見通しはどうなっているのか。

A<鈴木常務>

  • 見通しが甘かったと反省している。当初は8万人を各種団体にお願いしてと事務局と相談していたが不調だった。地方に行けば行くほど理解を求めるのは難しい状況なので、昨年実費を今年の計画とした。今、地域後援会という形で立ち上げようとしていて、年内に30位の市町村に地域後援会を作る予定にしている。そのためサッカー教室も60か所を予定しており選手も地域のサッカー教室への参加も考えている。

Qく女性サポ>

  • 路上駐車対策の警備員の人件費がかなりかかっているのか。

A<鈴木常務>

  • 場外の警備は56か所。昨年1試合の警備会社へのクレームが約30件で、うちHFCまで来るものは3件位。年々苦情の範囲が広がっているが、警備箇所を減らし巡回警備に切り換えて警備費を削減する予定。

Q<男性サポ>

  • 駐車場をなんとかしてほしい。

A<鈴木常務>

  • 厚別周辺で駐車場にできるまとまったスペースがない。遠くの場所でシャトルバスを連行させる考えもあるがそれも経費がかかるため、現伏では公共交通機関を利用してほしい。

Q<男性サポ>

  • 遠方の方のためにも駐車場を確保してほしい。お金かかってもいいと思うが。
  • 後援会とファンクラブとの違いがよく分からない。一本化してはどうか。

A<鈴木常務>

  • 厚別に駐車場が無いとしているのに路上駐車が絶えない。もし、駐車場があるとなったら普段地下鉄やバスを利用している方も車になってしまう。中途半端な駐車台数しか用意できなければ路上駐車がひどくなるだろう。中途半端な台数しか用意できないのなら駐車場が無い方がいいと考えている。
  • 後援会とファンクラブとの違いはよく間かれる。ファンクラブは当初外部委託していたが、結構委託費がかかるため現在では社内でHFCの事業として対応している。ファンクラブはスタジアムに来てもらいチームに近い存在の人達と考えている。会費に見合ったメリットをお返ししているが、やっと人件費を含めてとんとん。後援会は資金面で支援するための団体として立ち上げたもの。従って会費と同額のメリットを提供はしていない。その後やはりなにがしかのメリットが必要となり、割引券を渡すことになった。将来、ファンクラブと後援会を併合するということを全く考えていないわけではない。例えばA会員、B会員というふうに組織形態を合体する可能性もあるが、時間をかけて考えていきたいと思っている。鹿島、磐田はファンクラブが3万人いてその管理は大変で事務局を別にする必要があるようだ。コンサドーレは今年、なんとか1万人にしたいと思っている。

Q<男性サポ>

  • 田中社長に役員としての責任感を果たしてもらうために役員報酬を払ってもいいのでは。

A<鈴木常務>

  • 役員報酬が支払われていないから社長としての責任を果たさないという理解を田中はしていない。
    田中社長が就任する際にHFCの実情を説明して役員報酬無しであることを話した上て社長に就任してもらった。

Q<男性サポ>

  • HFCへの公的助成金はスポーツ振興ということで出ているので、使途を公表する義務があるのでは。
  • 債務超過となっている現在、経営のプロを1名出向ではなく正式な役員として迎えてほしい。

A<鈴木常務>

  • 12月の札幌市からの補助金は、クラブの存在そのものに対してでは無く、公益性のある事業についてその何割かに補助を出すという内容になっている。補助金の対象事業はユース活動、サッカーの普及・育成活動、ボランティア活動など。決算がまとまりしだい報告することになっている。

A<濱田常務>

  • ジェネラル・マネージャー(GM)というものがあるが、その多くは強化、選手獲得の実務の責任者であり、経営までリーダーシップを発揮している人はまだ存在しないというのが私の考え。コンサドーレでの考え方としてコンサルタント会社を利用して経営をチェックしようという考えはある。GMを入れる方法、つまりサッカーが分かりクラブ経営が分かる人、ふさわしい人を引っ張ってくるというのは難しいと思っている。いままで寄合所帯であったのは事実で、今年経営のコンサルタントのチェックを受けて意見を聞くことを考えたいと思っている。

Qく男性サポ>

  • 今年の予算の中でスポンサー広告料収人は現在どういう状況か。

Aく鈴木常務>

  • 12月の計画時点での4億8千万円は希望的数字である。それは経済界からの支援がどういう形の支援になるか判明していなかったので協賛広告として一部見込んていた。ここにきて実態が見えてきて例えば、広告スポンサーは馴染まないが法人として後援会に入会や出資という形での支援などがあり現在、この広告科収入については実態に合わせて修正をかけている状態。今現在の確定分は2億5千万円位。中には1年だけという約束のスポンサーさんもあるが、基本的に継続をお願いしている。昨年よりもいい状況かと思っている。

Qく女性サポ>

  • 栗本前強化部長は退任となっているが、解任だと思うが。
  • 室蘭大谷から選手を取っていないのはなぜ。
  • 選手育成についての説明を聞きたい。

Aく濱田常務>

  • 栗本前強化部長が退任か解任かということはこの場でいうのは相応しくないのでコメントは控えたい。
  • 新設のチーム統括部長がトップ・ユースを含めたチームの総責任者となる。巡回指導も行う。
  • 強化部長と報道された石井氏の正式な呼称はチーム・コーディネーター。

A<小山チーム統括部長>

  • 北海道のサッカーをリードしてきたのが室蘭大谷なのは事実。室蘭からとらないということではないと思う。ただ、どの地方にもいい子がたくさんいる。ただ皆さんそして指導者も知らないだけ。そういう選手を発掘するためにサッカー教室などの巡回をしている。ただ、いきなりコンサドーレとしてかかわることはできない。それはその地域に指導者がいるので。いい選手がいるから大事に育ててくれと問い掛けはできる。

    今考えているのはJrユース、ユースのスクールを主要都市に建ち上げたいと思っている。

    コンサに岡田氏が来てからコンサに対する私の見方が変わった。そして厚別最終戦を見てサポーターに非常に感動した。

    今のコンサドーレ・ユースのスタッフは非常にいい。上手い選手も沢山いる。若い選手を暖かく見守ってほしい。チーム・コーディネーターの石井氏はスカウトやリタイアする選手のアフターケアを見る。また23歳位までの選手の教育、選手の評価を担当する。私は統括して見てユース・Jrユースの基盤作りをしたい。

Qく司会>

  • トップチームの1・2年目の若手フィールドプレーヤーはいったい誰が見るのか。

A<小山チーム統括部長>

  • 監督も苦慮しているところ。アウェーの試合で遠征しない選手を遊ばせておくわけにはいかないので、トップから下部組織まで一体感を持たせようと考えている。月1回ミーティングをしてユースと一緒に練習させることで交流をはかり一つのチームとして育てていこうと考えている。

Q<男性サポ>

  • 指導者の育成はどうか。

A<小山チーム統括部長>

  • 今すでに北海道サッカー協会で研修会を行っている。ライセンスは積極的に取らせて、チーム内研修を行い切磋琢磨していくことになっている,

<女性サポ>

  • (お願い)ユースの子供たちの地下鉄内などでの行儀について指導をしてほしい。

Q<男性サポ>

  • 広告科収入が99年度並になれば計画の黒字はなくなってしまう。広告科収入が昨年並になったらどうするのか。不足の事態は考えているのか。
  • Jリーグが2002年から秋開催に以降するかもしれないといわれているが、札幌ドームができても冬の開催は事実上無理ではないか。少なくともJリーグへの要望を今からしてほしい。

Aく鈴木常務>

  • 広告科収入については先程説明したように実態ベースに合わせて予算化を組み直しているところ。昨年を下回ること無いようにしたい。昨年のサッポロ・クラシック・キャンペーンでの寄付もスポンサー料の上乗せとなる。売り上げの一部を寄付するという、これと似た手法でのスポンサー契約も検討しているところ。98年の実績位をめざしたい。

A<濱田常務>

  • 2002年以降のスケジュールの件は全く見えて無い。少なくともハード面の冬場の問題がきっちりと結論が出ない限りコンサドーレとしてはJリーグに対して絶対できないと言い続ける。ハード面の問題が解決するならコンサドーレとしては秋開催は地元でキャンプができるので良い面がある。しかし、個人的には新潟、山形のハード面が改善されるのは困難と思っているので秋開催は難しいのでは。

A<石水副社長>

  • 練習場の冬使用の試験を今しているところ。ミュンヘンを見学してきたが芝は青々としていた。冬使用方法についてはある程度の感触を得てきたので札幌ドームとも相談している。前向きに考えて絶対できると思っている。


フロントからサポーターへのお知らせ
(鈴木常務より)

  • 気持ちはコンサドーレです。戻る先があるからいいと見られるが、そんな気持ちがあるならとっくにもどって楽な仕事をしている。コンサドーレを何とか残したいし、今までやってきたことを無駄にしたくないと思っている。
  • ボランティア・スタッフの募集をしています。250人位登録していただいて1試合80人位でやりたいのでご協力をお願いしたい。
  • グッズの売り上げをもっと伸ばしたい。サポーターからのアイデアも募集しています。
  • サポートシップ・スポンサーを今年は200社にしたいので皆さんからのご紹介をお願いしたい。

サポーターからのお知らせ

●大門さん(0SC:Million Dollar函館代表)
Jリーグ公式戦の函館開催が実現され、函館開催運動にご協力頂いた皆様にお礼を申し上げます。札幌のサポーターの方にも4/23函館に来て頂いて一緒にコンサドーレ・コールをしましょう。試合前日にMillion Dollar主催で前夜祭を計画している。
●坂田さん(0SC:Alwys代表)
コンサドーレ支援のチャリティーバザー、「コンサフェスタ’99」をコンサドールズ事務局とサポーター有志主催で約500人を集めて12/19に開催。約30万円の募金ができた。今後もHFCまたはサポーターで同じようなものを続けられればと思っている。
●西田さん(0SC:ML-CLUB代表)
室蘭サポーターバス・ツアーは今年も運行する。平日は1~2台となるので予約はお早目に。
厚別競技場でのビッグフラッグは今年ナイタ一が数試合ありスタッフの確保が問題となっている。サポーターの皆さんのご協力をお願いしたい。
●司会(柳沼)
サッポロビール飲科(株)のコンサドーレ支援の紹介。(自動販売機設置場所の紹介運動)
1缶1円のサッポロ・クラシック支援キャンペーンの報告。


最後は全員で恒例のコンサドーレ・コール