函館で様々なコンサのイベントが開かれる

 24日、25日の二日間、函館で『「コンサドーレ札幌」サマーフェスティバルin函館』が開催された。この催しは、函館地区サッカー協会70周年と(財)函館市文化・スポーツ振興財団10周年を記念して行われたもの。

 改修工事が終わって、新しくなった函館市千代台陸上競技場では、24日午後に、コンサドーレ札幌と地元函館選抜チームとの親善試合がおこなわれた。Jリーグの認定試合でないので有料チケットは販売されず、事前に無料整理券が配布される方式となっていたが、試合の数日前に整理券が全てはけてしまいプラチナチケット状態。この日も、最大観客収容数12000人の千代台競技場に、11864人の観客が訪れ、スタンドは立錐の余地もない人で埋め尽くされた。試合の方は、前半攻めあぐんだものの、後半地力を発揮して6-1でコンサドーレが快勝した。なお、この日は、FWの吉原宏太選手も出場する予定であったが、試合前の練習時に体調が悪くなり、急遽札幌に戻った。五輪代表、日本代表、J2リーグ戦とここ一ヶ月続いた激務の疲れが出てしまったようだ。期待していたファンには残念であったが、J2リーグはまだ半分が終わったばかり、ここは体調回復に専念してもらいたい。

 この日は、試合以外にも、コンサ関連のイベントが函館で行われた。午前中には、JR函館駅でドーレ君やコンサドーレのロゴをペイントしたリゾート列車「マウントレイク大沼号」の出発式が行われ、ディドGKコーチと梶野智選手が参加。また、試合が終わって夕方から丸井今井函館店で行われたサイン会には、梶野智、名塚善寛、関浩二の三選手が来場。翌25日は、千代台競技場にてコンサスタッフ選手が参加しての少年少女サッカー教室が開かれた。こちらには、石井肇ヘッドコーチ、ディドGKコーチと、黄川田賢司、時岡宏昌、池内友彦、岡田直彦の四選手が参加。楽しいひとときを過ごした。

 コンサドーレが札幌に出来て今年で四年目になるが、函館では今回が初めてのイベントとなる。これまでも試合などは開催されたことがなく、練習試合の形とはいえ記念すべき日となった。スタジアムが満員になるなど、函館市民の関心も高く、来年以降、厚別競技場が使えない時期の千代台競技場の利用など、公式戦実現に向けて一歩前進したと言える。

 今回の催しの開催にあたっては、コンササポーターの活躍も忘れてはならない。函館を中心に活動しているコンサOSCの『Million dollar 函館』のメンバーは、コンサドーレの試合の函館開催実現に向けて、函館サッカー協会やHFCとこれまで精力的に交渉を続け、様々な努力をしてきた。もともとは、昨年からはじまった「Jリーグの試合を函館に呼ぼう」という署名運動をしていたグループが中心になって発足したOSC。この日も、札幌市のサポーターと連絡を取り合い、ビッグフラッグを運び込んだり、ゴール裏で応援をしたりと大活躍。夢の実現に向けて一歩前進した。