OSC代表者会議が行われ監督解任問題についてHFCから説明が行われる

この日、定期的に開催されているオフィシャルサポーターズクラブ(OSC)代表者会議が行われた。現在、70近くあるコンサドーレのOSCと、北海道フットボールクラブ(HFC)とが、話し合いの場を持とうということで、コンサドーレが札幌に出来たときから、3ヵ月に一度くらいのペースで開かれているこの会議。今回は、監督解任、入れ換え戦出場決定などを受けて、多くの意見や質問がでた。

この日、話し合われた議題は、98年度上半期の会計報告、フェルナンデス監督の解任の経過報告、J1残留決定戦についての三点。98年度上半期の会計報告は、以前のニュース「09/30:HFC上半期仮決算を発表、約4億円の赤字 」で紹介したので割愛。J1残留決定戦に付いては、項を替えて解説。今一番話題になっているフェルナンデス監督の解任の経過報告に付いてここでは、説明。

この日、OSC代表者会議では、午後の記者会見でプレスに配られた物と同じ書類が配られた。それによると、解任の理由は成績不振以外に、契約金支払いでのトラブルが背景にあるとのこと。HFCの説明をまとめると経過は以下のようになる。

  • 契約はフェルナンデス前監督の希望で、代理人のグスタボ・プジェイロ氏を介して行われた。HFCが代理人の口座に支払った契約金の金額は、
    • 1997年度:33万ドル
    • 1998年度:63万ドル(2回に分割)
  • 5月下旬頃、前監督とグスタボ氏の関係が悪化。前監督は「代理人は選任していない。2月支払い分40万ドルのうち、16万ドルが未払い」とHFCに請求。一方、HFCは「契約金は代理人に支払済。グスタボ氏との間で解決するように」と指示。
  • 8月下旬、前監督が、弁護士を通じHFCに支払い照会を行う。

このような、経過をたどり、二者の間の関係はこじれていった。HFC田中良明社長によれば、「前監督の名誉を考えて、説明を差し控えていたが、ファンからの質問や反発が多く寄せられており、今回の会見を行った」とのこと。