北海道ユース選抜vsブラジル(U-16)代表

日曜日の昼下がり、コンサドーレの試合じゃないけれどサッカー観戦に行ってきた。札幌厚別競技場で行われた北海道ユース選抜と、ブラジル(U-16)代表の試合。U-16とは言え、ブラジル代表。ブラジル代表の試合が、札幌で見れるんだからね。しかも入場料はたった1000円(子供は500円)。4年後の日韓W杯のエースになる奴が見られるかも、とか、ブラジルって、ちっちゃい頃からでも上手なんかなあ、と思いつつ、スタジアムへ向かう。北海道選抜の方には、コンサユースのメンバーも入っていたりするかも、という興味もあった。

試合は、3時キックオフ。競技場には、早めについたので、スタンドに座って待つことにした。今日の厚別は、メインスタンドしか解放していない。ところが試合時間が近づくに連れて、人が結構ぞろぞろやってくる。結局、試合開始1時間前の2時頃には、厚別のスタンドがゴール裏やバックスタンドなど全て解放されてしまった。この日の観客は、発表では6500人ほど。メインスタンドは定員5000人ほどだから、そりゃ入りきらんわね。というより、主催者はこんなに人が来るとは思っていなかった?
入場する時もらったパンフによれば、北海道選抜には、コンサユースの選手は入ってなさそうだった(このパンフ、すぐに無くなってしまった)。北海道高校選抜といった感じのチーム編成だった。
とか何とかするうちに、試合開始。試合に先立ち、偉い人達の挨拶があり(さっさと話さばいいのに、これが長い)、始球式も行われました。始球式には、かつて清水エスパルスに在籍したシジマールさんがいました。シジマールさん、どうやら現役引退してコーチ業のようなことやっているみたいです。今回もブラジル(U-16)代表と一緒に来日して、各地で行われているサッカー教室のコーチをしているみたい。

ブラジルユースの一方的な展開になるかと思えば、あにはからんや、試合になっている。ブラジルユースは4-4-2、北海道選抜は3-5-2。開始しばらくは両チームとも、様子見なのか、ジャブの撃ち合い。試合が動いたのは、点が入らないため、ブラジルの選手がカリカリし始めた前半22分。右サイドをきれいに破られ、逆サイドへ上がったセンタリングに、ブラジルフォワードがヘッドで合わせる。0-1、先制点をあげた。これで、ブラジルは吹っ切れたのか、3分後、追加点をあげる。左サイドから崩され、ペナルティエリアのすぐ外辺りに、ゆるゆると流れたボールを、ミドルシュート。GKかろうじて触れるもそのまま、ゴールの中へ。これで、0-2、だんだん地力の差がでてきたか。
それでも、北海道選抜も一矢報いる。前半も終盤にPKを得る。これをきっちり決めて1-2。このまま前半終了。

後半開始、ブラジルの選手の動きが良い。コーナーキックからゴールを奪い、1-3。う~ん、北海道選抜の、PKじゃなく、ゲームの流れからの得点が見たい。この日の、厚別のゴール裏には、いつもはコンサドーレの応援をしている見知った顔の人達が、太鼓もある。前半はおとなしくしていたが、押されぱなしの北海道選抜に、応援の虫がうずいたのか、”NIPPON!!”コール。それでも、状況は変わらず。さらに後半25分、交代で入ってきたばかりのブラジルの選手にゴール正面からきれいに決められ、1-4。
これで、ブラジルたるんでしまったのか、後半30分。ブラジルDFラインの裏へふわっとループ気味に出たボールに、北海道選抜の選手が合わせて、2-4。さらに、5分後、サイドからゴール前に上がったセンタリングを、北海道選抜の選手がきれいにダイレクトボレー、3-4。一点差にまで追い上げる。
尻に火がついたブラジル。本気を出したのか、後半40分、ゴール前の混戦からこぼれたボールを押し込む。3-5。このまま試合終了。

今日の試合、3-5で負けたが、北海道選抜は健闘したといえる。ただ、ブラジルは9番、10番、11番の選手がベンチだった。ブラジルユースはU-16だったが、北海道選抜はU-18だった。これぐらいのハンディがあっての試合結果だが、まあ妥当なところだろう。ユースってたって、相手はナショナルチームなんだから。
ブラジルの選手は、みんなうまかった。北海道選抜の選手もうまかったが、ブラジルの選手は見ていると、なんかみんな柔らかいんだよね(ボールタッチとか体の動きが)。Jリーグとかの試合に比べると、スピード感が無いのが、目に付いたが、将来、一流選手になるには、この年でこれくらいはできないと、といったことがわかっておもしろい試合だった。

(以上記事:二上英樹)


選手入場

両チームの選手入場。白が北海道ユース選抜で、黄色がブラジル(U-16)代表。ブラジル(U-16)代表は、ユースでも、セレソンと同じユニフォーム。ナイキのロゴマークもばっちり入っていた。スパイクもほとんどの選手がナイキだった。

整列

両チーム整列。ナショナルチームのように、国歌斉唱をやるのか?と期待したがそれは無し。そういえば、入場するときも、ブラジルの選手、お互いに手をつないでなかったな。

始球式

試合に先立って、始球式が行われました。今回の試合の数日前から、道内何カ所かで、今回の試合を記念して、サッカースクールが開校されていました。そこに、コーチ役として、かつて清水エスパルスにいたGKのシジマールさんが来道しました。この日も、始球式のキッカーの一人として登場。薄い水色のジャケットの人がシジマールさんです。

試合の様子

ゲーム中の様子。ブラジルの選手は、坊主頭の選手が多かったです。左側の北海道選抜の選手は、注目の旭川実業の鈴木健太郎選手。来年卒業後、平塚に入団する予定です。この日も、1ゴール2アシストと活躍しました。