HFC首脳陣刷新

 北海道フットボールクラブ(HFC)の首脳陣が刷新されることが明らかとなった。それによると、HFC社長には金井英明現社長にかわり、田中良明氏(札幌リゾート開発公社社長、札幌市元助役)。今井春雄氏の辞任により空席の会長には、坂野上明氏(北海道新聞社長)。取締役相談役に堂垣内尚弘氏(北海道体育協会長、元北海道知事)が就任する。また、札幌市は現役の部局長クラスを役員として派遣する模様。現社長の金井氏は、取締役へ。また、石水副会長は副社長になる見込み。これらの事項は、最終的に3/18の株主総会で正式に決定する。
 今回の人事は、これまでに比べ大きく行政色の強いメンバーの参入となっている。経営難に陥ったHFCに対し、北海道や札幌市がこれまで行っている合わせて3億円の出資と、今回おこなわれる合わせて10億円の低利融資など、支援の度合いが強まったこと。また、HFC創設時から参加してきた今井氏の辞任により経済的に苦しくなったため、より行政や経済界へのパイプの強化が必要。などの理由によると言われている。
 今回の行政色の強い人事に関して、天下りだとか、また第三セクタ化による赤字の増加などを懸念するサポーターも多い。しかしながら、今回の人事が良いものか悪いものかは、しばらく様子を見て見ないと何ともいえない。現取締役会も、これまでの赤字の責任を取って、いったん全員辞任するとも聞く。その後、再び、メンバーの再決定を行うようだが(すなわち再び就任する人もいる)、HFCフロントの人達の仕事にかける決意は並々ならぬものがあるようである。