J1寸評 第5節:2ndステージ初勝利は初物づくし

札幌3-2清水(Vゴール) in 札幌ドーム

2ndステージ開幕も出だしで躓いて4連敗。J1の壁にぶち当たってしまったコンサドーレは、清水を札幌ドームに迎えての試合。早く2ndステージの初日がほしいコンサドーレにとって、清水は強敵。清水に限らず磐田を含めた静岡県J1勢には、公式戦でまだこれまで1勝もしたことがない。惜しいところまでいっているのだけれど。今季1stステージの磐田戦、ロスタイムまでリードしていた。三年前の雨の厚別で行われた清水戦もロスタイムまでリードしていた。でも結局Vゴール負け。延長までが最高で引き分けもない。
試合の方は、その清水にキックオフ早々に先制点を許すも、後半4分アダウト、34分ウイルと逆転に成功。しかしながら、ロスタイムにまたも追いつかれ、延長戦へ。まさに三年前の雨中の厚別での清水戦と同じ。でも、今度決めたの札幌。延長前半14分、モンテディオ山形からシーズン途中に獲得した堀井が抜け出してVゴールを決めた。はじける札幌ドーム。堀井はこの日がJ1初出場、もちろんJ1初ゴール。札幌ドームにとっては、コンサドーレの初勝利。コンサにとっては、2ndステージ初勝利。いろいろ初のついた試合で、連敗を4で止めた。厚別の最初の勝利もVゴールだっただけに(1996年JFL鳥栖戦)、札幌ドーム神話の新たな始まりかも。でもここまでほんと長かったね。
さて今節は、札幌は清水勝ったけれども順位の変動なし2nd15位のまま。全体に波乱の少ない。5節。トップを快走する鹿島は眼下の3位市原を寄り切って開幕5連勝。市原はこれで順位を5位に落とした。二位名古屋は変わらないものの、3位の磐田、4位のF東京がじりじりとあがってきて、上位を伺う気配。一方、降格争いの方は、C大阪は全く上昇の兆し見えない5連敗。2nd開幕3連勝で当面の降格危機から抜け出した感のある横浜と東京Vの一戦は、東京Vが勝利を収め、一人だけ先に行くのは許さん、といった感じ。マリノスは、3連勝の後2連敗。最下位はほぼ決まった感のあるものの、ブービーの位置がまだまだ予断を許さない降格争い。
札幌は次節G大阪と。