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  • Subject: Re: 名誉毀損について
  • From: 二上
  • Date: 1998年11月19日 23:50:19
  • Reply-to: サイバースペースでの特性に無知な安田さんへ By ひなの

    名誉棄損について

    名誉毀損が裁判で争われる場合、よく問題になるのは、“言論発言の自由”と、
    “プライバシー”の関係です。雑誌などに事実無根の記事を掲載されたとか、小
    説のモデルにされたとかです。明らかに、名誉を著しく損したという場合に、認
    められます。
    NIFTYにおける名誉棄損も、何回にもわたる罵倒や事実無根の誹謗、プライベート
    情報の提示、仲間はずれなどを行われていたため、認められたと理解していま
    す。

    今回、一連の発言で問題になりそうなのは、以下のようなものです。

    安田さん

    1169番
    “このような衝突などが生じるネットでのやりとりなどで、以前、あなたへの悪
    戯電話もかかって来たのではないですか?(別に私はする訳もないけど)”

    ひなのさん

    1549番
    “わたしに対して誹謗中傷発言しておいて、謝罪を求めたのに無視してるから、
    きっと天罰が下ったんですよ。”
    1564番
    “サイバースペースでの特性に無知な安田さんへ ”

    とはいえ、これらの発言は“著しく名誉を傷つけた”ととは言い難く、おそらく
    名誉棄損は成り立たないでしょう。また、名誉毀損が成り立つ場合、どちらが先
    かということは関係ありません。今後、繰り返し行われたり、よってたかって個
    人を攻撃するということが、行われればわかりませんが。

    しかしながら、以下のような場合は、名誉棄損が成り立ちます。すなわち、本来
    明らかにされていない情報を開示したりして、本人がわかる状態で、繰り返し誹
    謗中傷を行ったリした場合です。
    ネットワークで問題にありそうなものとしては、“###は気にいらんやつだ。
    電話番号******です”とか、“お騒がせの###のメールアドレスは******で
    す”あるいは、“ハンドル名###は、誰それのことだ”、“誰それは、どこど
    こに住んでいる” などを、公開されていないにもかかわらず、ネット上に掲示
    して、誹謗中傷すると、先のNIFTYと同じで罪になる可能性が高いです。こ
    れらのような行いが、当BBSで行われた場合も、発言は即刻削除となるでしょう。

    ここで可能性が高いといったのは、名誉毀損罪は、刑事事件と民事事件で問題に
    なるもので、刑事事件の場合、親告罪で、しかも結構名誉棄損として成り立つ条
    件が、厳しいためです。一方、民事事件としての、名誉棄損は、比較的要件が緩
    やかであるけれど、賠償金の額が思ったより低いため、裁判費用もでないことが
    あるからです。それでも、名誉を毀損されたことを認めて欲しいといったときに
    裁判になることが多いようです。

    名誉棄損に関しては、以上のようなものですが、ここで、WEBマスターの見解
    を述べますと、上記のような本来明らかにされていない情報を開示して、誹謗中
    傷が行われた場合は、即刻削除は行います。
    また、今後、お互いにこのような発言が繰り返し行われるようであれば、その内
    容は、当BBSの従来の話題とはことなりますので、削除さしていただきます。
    お互いの発言に、お互いコメントを付けることはかまいませんが、なるたけ注意
    するようにしてください。喧嘩両成敗なところがあるので、どちらが先かとか、
    は問題になりません。




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