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  • Subject: Re: 一貫してると思います。
  • From: まーさん
  • Date: 1999年12月23日 02:16:04
  • Reply-to: 一貫してると思います。 By aki

    :
    : : あれ、何か予想していたAkiさんの返答と違う(笑)

    :  なんで?

    : : 「厚生年金会館で充分」って、「文化」ってそんなに軽いもんなんですか?
    : : 「採算が取れなければ、良いコンサートホールは要らない」んですか。
    : : 私はそうは思わない。
    : : もし、「キタラ」のような「どこに出しても恥ずかしくない」コンサートホールが
    : : 「もう札幌に一つある」のなら、キタラは単なる無用の長物、おっしゃることには
    : : 大賛成。
    : : でも、「ない」んですよ、そういうものは。
    : : 「ない」なら、私は採算無視で作ってもいいと思っています。
    : : 文化事業なんて、自分の血を流さなきゃできないんだし。
    : : あとは、同じ赤字でも、「意味のある赤字」か「そうでないか」でしょう。
    : : それだったら、札響でもPMFでもメインステージとしてその役目を果たしている
    : : キタラは立派にその意味を果たしているし、道内音楽界への貢献は充分。
    : : そんな雨後の筍ホールと同列には扱えない。
    : : (要するに栗山グラウンドの時と言いたい事一緒なんですね、コレ)
    : : そういう意味だったんですけれど、反論お待ちしています。

    :
    :  何度も書くけど、ただハードだけ揃えてもダメなんだって。世界で見ても今の状態でこれだけ施設が充実してる国なんてそうはないよ。でもね、ハードだけなんだよね。
    :  例えば、ロンドンなんかは、演劇が皆さん好きでミニシアターとか倉庫の一室ででさえ公演が行われてたりするのね。ニューヨークだって、演劇を大学で教えてるだけでなく個人がレッスンのスタジオを経営してたりするし、それにパトロンが出資してたりするのね。
    :  コンサートホールの事だったから、演劇を例にとったけど、そういう土壌があって初めていろんな施設を充実させていこうってベクトルが生まれると思うんだ。住民だってそれを望む人が多くいるだろうしね。
    :  俺が言いたいのは、底辺がないのにピラミッドのトップだけ作ってもしょうがないってことなんだ。文化って言葉は心地いい響きだけど、支えていく住民の土壌がない、言い方を変えれば、クラシックの何たるかを良く分かってない人達に、いきなり絢爛豪華なモノをドンと与えても無駄でしょ、って事なんだ。「あらあら、いい会場が出来たね。」じゃダメなの。それだったら、各家庭で要らなくなったピアノとかを必要な子供達に寄付したり、クラシックで使う楽器って触れる機会って少ないから、そういう楽器の教室を定期的に開いて、生の音に触れさせていくとか、そっちの方がずっと文化的だしお金もかからないよね。
    :  またまた外国の例を出して申し訳ないけど、彼らは俺達より金はないけど、自分達の好きな事にはシブチンじゃないよ。周知のところではバルサ、サグラダ・ファミリアだってみんなの入場料と寄付だけで作ってるし、アメフトのグリーンベイだって市民株主制度で運営されてる。ウィーンであろうと、シカゴであろうと、楽団の指揮者の名前を支えてる人はみんな知ってるんだよ。札幌の住民が新しく出来たホールを現在有効に活用してるって言うんなら、その人達が一体どれだけ札響の指揮者の名前を知ってるんだろうか。クラシックが好きっていうなら、小沢が今度どこに移るのか知ってるのかな?多分知らないよね。ウィーンやなんかの人達は音楽に対して博識であるばかりでなく、自分たちの町の交響楽団を誇りにしてる。自分達で支えてるから。もちろん税金でも養ってるんだろうけどね。

     私も余計な話&やや記憶の薄くなっている話で申し訳ないですがf^_^;

     キタラ=札響のための自前のホールというのは、少し違うと私は認識してます。
    数十年の歴史のある札響が元々あったのだから、その存在は意識していたとは思います
    が、キタラで札響が公演するのは、月1回の定期コンサートと北電がスポンサーに付いて
    いるファミリーコンサート(確か北電が費用を負担していてただか相当安いはず)位。
     札響のコンサート自体、半数以上は札幌以外の道内各都市、東京、海外のはずです。
     キタラ自体、大小ホールとも、毎日何かしらのコンサート(海外の有名なところから
    小中学生の発表会等まで)やっています。稼働率は、当初採算ベースよりいいはずです。
     施設見物+ミニコンサート1000円(だったかな?)行きましたが、私の場合クラシック
    には興味はなく、建築関係の仕事をしているので建物を観るため行きました。
     でも面白かった。もう一度、有名な方のパイプオルガンの演奏会だったら来てみたいと
    妻と話したのを覚えてます。
     パイプオルガンも、小学生対象に夏休みとか冬休みとかに体験教室みたいのをやってい
    ます。無料だったかな。パイプオルガンに触る機会はなかなかないですからね。いい経験
    になると思います。

     私の弟もかつてジュニアのオーケストラにいましたが、今でもまだ趣味で楽器をやって
    いる弟の友人によると、キタラの小ホール、リハーサル室などは、学生、市民グループ等
    の利用に重宝しているようです。教育文化会館というがありますが、あそこは音楽以外に
    講演、展示会等の利用もあって競争率は高いし、厚生年金はそれこそ、普通のコンサート
    等でなかなか取れないし。

     最近の札響の指揮者は誰でしたっけね?かつて、岩城宏之氏が常任指揮者だったときは
    結構知っている方は多かったのですが。あのころは、東京の大オーケストラに次ぐ、地方
    では1番という評価を受けていること東京で聞いて、なんだか嬉しかったことを覚えてま
    す。
     最近の札響の市民への底辺を拡げるような活動は、道庁中庭のコンサートくらいしか知
    りませんが、その昔は小中学校の課外教室として何度か札響のコンサートを聞いた覚えが
    あります。
     又、当時小学生の卓球のクラブに入っていた児童会館で、室内楽のアンサンブルを聴い
    た覚えもあります。
     私が住んでいた町内にいた札響の団員の方は自宅の玄関横の庭先で、私を含め近所の子
    供を集めて、クラリネットを吹いて下さった記憶もあります。
     全くクラシックと無縁の職人の家庭だったわが家の弟が、HBCジュニアオーケストラに
    入り、入った動機は好きな女の子がいたらという不純なものでしたが、今でもクラシック
    音楽のCDを聞いたり、キタラに行ったりしてますが、HBCは札響の大きなスポンサーの
    ひとつ、指導等には札響の方が協力していました。

     サッカーに比べ、マスコミに取り上げられる事が少なく、これは札幌に限らず日本全国
    同様ですが、それこそクラシックに興味のない市民には全く活動等知られいないのは事実
    で、文化だのどうの言えるレベルではないかもしれませんが、まだ今のコンサより札響の
    方が良くやっていると感じます。キタラもそこそこ上手くいっているし、特に昔からの積
    み重ねた札響の活動もそこそこ評価できる。最近は、特に完全にプロ化してからちょっと
    よくは知らないのですが。

     そんな札響も、コンサ同様、市から補助金もらうのですよね。札響にももっと多くの市
    民に支持されるようになってもらいたいが、コンサはチームとして、組織として、そして
    選手個人個人として、もっと市民にアプローチして、いただかないとダメ。少なくとも、
    今までの札響以上のことはやっていただかないと、補助金もらうなら。




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