サポーターによる活動の紹介4:その他の活動

JFLシーズンが終り、現在は最後の公式戦、天皇杯の真最中。でも、残念ながら札幌では試合が行われない。コンサドーレのサポーターの中には、既に来年にむけて活動を始めていたりもする。ここでは、サポーターの人達が現在展開しているいろんな活動を、私が知っているものに限ってですが、4回に分けて紹介してみたいと思います。


ここまで三つほどサポーターの活動を紹介しましたが、もちろんサポーターの活動はこれだけではありません。たまたま私が知っていたのものに、これらの活動が含まれていただけで、実際にはいろんなサポーターの方々が多くの活動を行っています。

多くのサポーターや各サポーターズグループは、各々独自の活動をしています。試合のとき、ゴール裏やスタンドで応援するのも、もちろん活動の一つです。というか、やはり、これが一番メインの活動であり、多くの人が参加しているものでしょう。厚別のコンサドーレのサポーターの応援は、とにかく熱いです。

サポーターの中には、右に示したようなコンサドーレのミニコミ誌(フリーペーパー)を独自に作成していたりする人達もいます。コンサを知らない人達に、少しでもコンサを知ってもらおうというのが、これらのミニコミ誌を作る動機のようです。小話の部屋の『97.09.04:コンササポーターの手によるミニコミ誌!!』でも紹介しました、笹田さんらが作成している月刊『Sapporo Football Press』は、西田さんのホームページ:Consadole SAPPORO Supporters ROOMに行くと読むことができます。私が個人的に知っているフリーペーパーは、これらのものですが、他にもあるようです。

また、コンサ好きが高じて、ラジオ番組まで作った人達もいます。「サポーターによる活動の紹介2」でも紹介しましたが、『コンサライブ作成実行委員会』の人達です。その放送の模様は、『97.06.07:FMアップル「熱狂!!コンサライブ」スタジオ訪問』でも紹介しましたが、基本的にサポーターの人達からのカンパで集めたお金を元に、出演者はみんなボランティアで頑張っています。いかんせん、ミニFM局ということで、受信可能エリアが限られてしまうのが、辛いところですが、手弁当で活動している以上、仕方のないところです。

「熱狂!!コンサライブ」は、番組のホームページも持っています。スタジオ見学あるいは、遊びに行くのはOKなんだそうで、ホームページにアクセスして、問い合わせてみるといいかも。

さて、札幌にいると、意外と気がつかないことですが、札幌では、コンサドーレを取り巻くマスコミの人達の取り組みは結構すすんでいます。テレビで試合の中継は結構行われましたし、番組もあります。ラジオでも中継や番組が放送されています。新聞(各スポーツ紙や道新は積極的です)もコンサドーレのことを多く取り上げてくれますし、出版社も専門雑誌を発行していたりします。これがすごく恵まれている環境であることは札幌市にいると、あまり感じません。でも、結構恵まれているんです。Jリーグ一とは言えませんが、それでも真ん中ぐらいのレベルにはあると思います。JFLにおいては、段トツでした。

しかし、これがなんでサポーターの活動の紹介になるんだ?、と疑問をお持ちのあなた。確かに、これらのことに取り組んでいる人達を、みんな仕事なんだからと一言で片づけてしまうこともできます。でも、実際は、嫌味を言う野球好きの上司や、サッカーなんて金になるのか?という売り上げ至上主義の雰囲気の中で、コンサドーレが好きだからと言う理由だけで、説得し企画し実行している人達が、結構多くいることを知っていましたか。その結果、ここまで恵まれた環境が形作られてきたのです。確かに、まだまだ改善の余地はあるでしょうが、こういう分野でひそかにコンサを応援し、がんばっている人達も多くいるということを知っておくべきでしょう。

話はどんどん変わって、コンサドーレの場合、ネットワーク上でもサポーターの活動は盛んです。今見ているような多くのホームページをはじめ、コンサドーレ札幌メーリングリスト、あるいは試合のライブ中継など、コンサドーレのネットワーク環境は、Jチームの中でもかなり進んでいます(上から数えて五本、いや三本の指に入るくらい)。惜しむらくは、オフィシャルのホームページに最近ちょっと元気がないことですね。

自分自身の活動の場がネット上なので、ネットでの話題をどうしても多く紹介してしまいますが、現状では残念ながら、インターネット人口は全国民の約10%ほどにすぎません。スタジアムに来ている人の10分の1しか、対象にならない活動です。それでも、インターネットには、ならではの良さもあり、それには対象とする地域が広いということが一番にあげられます。スタジアムにこれない人、あるいはコンサドーレの情報が手に入りにくい地域の人などには、かなり重宝するものとなっています。コンサとは別の活動でしたが、署名活動(鳥栖や福島、清水などなど)などでは、短期間に多くの署名を集めることができるなど、その広域性を存分意発揮した成果などもあがっています。

個人的な見解を述べさせていただければ、私自身はコンサドーレが全国区のチームになる必要はないと思っています。もちろん、なれるのであれば、なってもいいですが、それはまずホームタウンでの基盤をしっかり固めてからのことで、100年先、200年先の話だと思っています。スタジアムでおじいちゃんが孫に応援の仕方を教え、試合が始まる前と後には、スタジアム全体で自然と大合唱がおきる。そんな時代が来てからの話ですね。ヨーロッパの国々を見ていると、そうなるには、やはり数十年から数百年はかかりますね。

とにかく今は、札幌のための、北海道のためのチームを目指してほしいと思います。札幌や北海道のことを、「寒くて雪ばっかりで人の住むとこじゃないわいな」、と他の地域の人に言われれば、カチンとくるように、「コンサなんて○○××」といわれると、なんかしらん、自分の故郷や好きな街を悪く言われたのと同じ様な気持ちに、北海道に住んでいる人みんながなるような、郷土の誇りのようなチームになってほしいです。

札幌にいると、ここまで紹介してきたように、様々な活動をしているサポーター達のおかげで、いろんな情報が入ってきます。たしかに、おらが街のチームであってほしいですが、それは、ホームタウンに住んでいる人達だけのチームであるということではありません。北海道にゆかりのある人や、あるいは北海道を離れていった人、その他様々な理由でコンサドーレが好きな人など、北海道には住んでないけれどコンサドーレが好きといった、多くの人達のチームであっても欲しいと思っています。これは全国区のチームなるということとは、まったく違うことです。

『故郷は 遠くにありて 思うもの』と詠んだ俳人がかつていた?と思うんですが(誰だったけな?)、まさに故郷を離れていった人達にも、心のよりどころになるチームになってほしいと思います。アメリカに住んでいる日本人にとって、野茂の活躍がうれしい、あるいは、日本代表がアウェイの国で試合をするとき、地元の日本人会が、どうしても応援したくなってしまうような、そういう感じのチームになってほしいです。
こういった人達に、コンサドーレの情報を伝える手段としては、現在ネットが一番便利な手段となっており、サポーター達の手によって、様々な活動が展開されています。

以上で、とりあえず、コンササポーターの活動を紹介した4っつの話は終了です。自分が知っているものを中心に紹介してきましたが、他にも多くの様々な活動があるはずです。コンサをサポートするということは、形に現れることをすることではなく、一人一人が自分でできることをすることだと思います。それが小さいことであろうが、大きいことであろうが、そんなことは問題ではありません。大切なのは心意気です。日本代表の岡田監督が、『100%ファイトしないやつは使わない』といいましたが、これはサポーターにも当てはまります。外に熱く出すもよし、内にひめるもよし、とにかく心意気です。そして、どこかで、コンサをサポートしている人達を見かけたら、その心意気に触れて欲しいと思います。