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Subject: Re: 決勝進出!
From: ひぐま@これなら見ている者全員納得
Date: 2003年12月26日 19:18:48
Reply-to: Re: 決勝進出! By 白い粉人

※すみません。大部分がマルチポストとなります。ご了承ください。

あらためまして試合結果を。

コンサドーレ札幌U−15 3−1(1-1/2-0)FC千葉なのはな
 得点=18分・山崎(な)、32分・大西(札)、44(後半9)分・青木、52(同17)分・長沼

なのはなは強かったです。一対一では劣勢に立たされ、序盤からゴール前に釘付けにされてしまう時間帯もたびたびで、
しかも18分には速いクロスをゴール前に送られて先制されてしまいました。
それでも札幌は逆転で勝ちました。なぜでしょう。
それは、
相手が強いからといって、一度や二度パスをカットされたからといって、
シュートを外してしまったからといって、以後勝負することを、
挑戦することをやめてしまわなかったからです
(断定)。

今年のトップチームを見ていて心底僕が腹が立ったのは、単に負けが込んだということではなく、
ちょっとうまくいかなくなったり失敗したりすると、
すぐに勝負することを放棄したかのようにゴール前に進出してもシュートしなかったり、
前を向けるのに安易にバックパスに逃げたり、自分で取られたボールを追わなかったり、
つまり自分たちの持てる力をフルに発揮せず、失敗や敗北を恐れてなのか、
最後まで挑戦しようという姿勢が感じられなかったからなんですよね。
そういったトップチームに決定的に欠けていたものがU−15にはありました。

自分たちが培ってきたサッカーを、そしてともに汗を流した仲間たちを最後まで信じて、
積極果敢に何度でも何度でもチャレンジし、ゴールへ向かっていったからこそ、
最終的にこの結果が後からついてきたものだと思っております。
ドンとぶつかって、相手のほうが強ければ、そりゃ負けたって仕方ないんです。
恥ずかしいことでもなんでもないんです。
そうすれば今の自分に足りないことが何なのかがわかりますし、
日ごろの練習や以後の試合でいくらでも伸ばしていける可能性を見出すことが出来るのです。
サッカー選手として(または男として)一番恥ずべきことは、
勝負そのものから、自分の力を発揮することから逃げてしまうことなのです(確定)。

U−15は挑戦しています。
何度抜かれても守備陣はしつこく粘り強く足や体を投げ出し、
何度シュートを打たれてもGKは空を舞い、地を這って食い止め、
何度カットされても中盤はボールを奪い返そうと、あるいは「今度こそ!」とパスをつなごうとし、
何度徒労に終わっても前線は相手の裏へ飛び出し、骨と骨がぶつかるような一対一の勝負を厭いません。

得点経過は…
32分に左サイドでの久松と谷山のパス交換からFW大西が裏に抜け、
あっさりと、見ているこっちが拍子抜けするくらいあっさりとゲットして同点。
後半9分(この大会は35分ハーフ)にはカウンター。一旦ピッチほぼ真ん中で
くさびになった大西からのパスを青木が持ち込み、GKとの一対一を制してゲット。これで勝ち越し。
後半17分のダメ押しはまさに「瞬殺」。相手の一瞬の隙を突いて塚本のゴールキックを
大西が頭で前線へ送ると、二列目から突進してきた長沼が憎たらしいくらいに
冷静にGKの動きをよく見てシュート。これで3−1。

しかし特筆したいのはその後!
決して守りに入ったり時間稼ぎなどをせず、あくまで最後まで自分たちで試合を動かし、
攻め続けようとしていたその姿勢です。
この試合、札幌は6回オフサイドを取られていますが、
そのうち5回が後半にリードを奪って以降に記録されており、
最後にたった6分しか出なかった佐藤正宗などは2回オフサイドになっています。
が、佐藤はその短い時間で2度決定機を作り出しています。
結局ダメ押しのダメ押しゴールには至らなかったものの、
こうした常に「狙ってやるぞ!」という姿勢は、
リードされている相手チームにとっては心底イヤだったでしょう。

そのうち体格では勝っているのに相手のスタミナはガクンと落ち、中盤で札幌の選手を捕まえきれなくなってきます。
札幌が面白いように生き生きとボールを回し、そして前述の通りオフサイドなんか
まるでお構いなく前へ前へとボールを送り、選手が飛び出し…
もう少し楽しませてもらいたかったところでタイムアップになりました。

シュート数はなのはな15で札幌は14。
繰り返しますけれど35分ハーフの70分の試合時間で、両軍あわせて29本ですよ!
これでつまらないわけがないでしょう!

マジで本当に感動していますよ。
「コンサドーレ札幌」はこういうサッカーをやるべきなのですよ。
まだ中学生のコドモたちに教えられましたよ。

ってことで、決勝戦はあさって28日(日)13:00から
国立競技場で行われます。相手はヴェルディに決まりました。
観戦ガイド等詳細はまた明日にでも。




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