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Subject: Re: 甘くないですか?
From: Dion Berger
Date: 2002年11月01日 14:29:49
Reply-to: Re: 甘くないですか? By 誠泰@大田区

: お尋ねしたいことがあります。

どうぞどうぞ、大歓迎です。待っていたくらいです。

: 私にはどうしても「J2=粗悪な環境」という風に聞こえるのですが、いかがでしょうか?
: もしそういう解釈だとすれば、山瀬や今野と同じ世代ながらJ2で活躍する選手に失礼ではないでしょうか。
: ワールドユースアジア大会で活躍したGK川島選手はアルディージャに所属し、アジア大会で活躍したFW大久保選手はセレッソ、DF三田選手は新潟所属です。

むろんそれは承知の上です。
三田選手はFC東京を解雇されて新潟で開花しました。
川島選手はチームからの期待も大きく、パルマへの短期留学も経験したほどですが
いかんせんまだリーグでは実戦経験に乏しく、なんとも言えません。
ここでは名前が出ていませんが、京都の鈴木真吾選手や新潟の氏原選手、或いは
大分の小森田選手などもJ2で力をつけたと言えますね。

大久保選手の場合は、昨年のシーズンオフには真剣に移籍を考えたと聞きます。
しかしながら、西村新体制が降格決定後とはいえ機能しはじめ、リーグ戦終盤から
天皇杯準決勝まで連勝し続けたこと、さらに森島やユンといった主力が残留し、さ
らに西澤までが復帰することで、1年でJ1に復帰できる公算が極めて高いと予想
できたこと、などから結局は残留を決めたようです。

: J2では力が落ちるとか、J2では選手が腐るとか、そういうネガティブな要素ばかりがJ2にある訳ではないと思っています。
: J1とJ2では伸びしろは違うと思いますが、やり方次第ではないでしょうか。

もちろんその通りではありますが、それには条件があると思います。それは、

1.それまで試合経験がほとんどなくまだ全くの未完成である場合
2.若手選手の周りを経験豊かなベテラン・中堅選手がしっかりサポートでき、チー
ムとして「意識のはっきりしたサッカー」で勝つ経験をできること

のいずれかを満たす事だと、私は定義しています。
山瀬、今野の両名について言えば、まず1.の条件は、彼らは若いとは言えすでに
多くの試合経験を積んでいます。彼らにとってこれから必要なのは、より意識の
高さが必要とされるレベルで勝つ経験を積む事です。
では来年のコンサは2.の環境を用意する事ができるのか。

誤解をされると困るのですが、私は「1年でJ1に復帰するべき」派であり、従って
可能な限り山瀬や今野には残留をしてほしいと思っています。これは下のスレッド
の「来季の陣容について」のところでもわずかに述べています。
口だけでなく本気で1年でJ1に復帰できる体制を築き上げる事、それはフロントの
確固としたチーム構想のもとに優れた指導力を発揮する監督と44試合の長丁場を大
きく質を落とす事無く戦える質と層の選手を揃えることで、これができるのなら、
昇格後も簡単にJ2に戻る事はないでしょう。
「1年でJ1に復帰するなんて、目先のことだけ考えてまたすぐJ2に逆戻りする気
か」という論がコンササボの中では強いようですが、私はこれには与しません。
こうした環境を用意できるのなら、J2であろうが大きく成長できるでしょう。
しかし現実にはどうか、というと例えば99年の吉原、或いは00年の浦和の小野や
永井といった、既に1部で少なくない経験を積んでいた若手選手がJ2の戦いで大き
く成長できたか、といえば答えは否、と言わざるを得ません。

コンサドーレについていえば、99年には「なんとしても絶対に1年で一部に戻る」
という宣言をしながら、結果としては御承知の通りになりました。まして現在の
コンサドーレは「勿論1年での1部復帰を目指すが無理はできない」と99年時に
比べてもフロントの意向はトーンダウンしており、果たしてどこまでの環境を選手
に用意できるかは、今の段階では過去の「実績」を考慮しても望み薄というところ
だと思います。
全く未完成で、とにかく試合に出る事がそのまま成長につながるレベルの選手、
或いは既に完成され、これ以上の伸びしろがないかわずかのベテラン選手であれば
ともかく、そのどちらにもない、今がまさに伸び盛りの選手にとっては、このよう
な中途半端な環境にいることは時間の無駄であるし、チームにとっても宝の持ち腐
れとなるでしょう。

以上のように考えた結果、私としては

1.山瀬、今野を残すのなら、財政的に多少の無理をしても1年で1部に復帰でき、
そのまま1部で通用するチームをつくる努力をすること
2.それができないのであれば、一切の欲や未練を断ち切るため、山瀬、今野をを放出し、それで得た金をもって10年,20年の単位でチームの基盤作りを行う、「米百
俵の精神」の覚悟を決める。

の二つ以外に選択肢はあり得ないと考えるに至りました。


: : 彼らはコンサの私物か?奴隷ですか?

: 文面から気持ちはよく分かりますが、この発言は公の場では控えた方が良いかと思います。
: 誰もこんなこと思っていませんよ。

もちろんそのように「直接」思っている人はいないでしょうね。

: 山瀬や今野が、J2降格をどう思っているのかを知りたいですね。

無論責任は感じているでしょう。しかしそれを重荷に感じる必要はないですね。
コンサドーレが、彼らがプレイする上で真に信頼に値するクラブかどうか、彼らが
去就を決定するための材料は、唯一それだけでいい、と思います。



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