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Subject: Re: 【Jユース】FC東京との決戦試合結果
From: ひぐま@ゆぅすぅ担当
Date: 2001年11月19日 22:54:58
Reply-to: 【Jユース】FC東京との決戦試合結果 By ひぐま@ユース担当

: 本日、横浜市金沢区のひぐま穴から30分の東京ガス・金沢グラウンドで行われました
: Jユースカップ・グループA最終節、
: 「FC東京U−18 vs.コンサドーレ札幌U−18」の試合結果です。

: FC東京 3−1(前半0−0)コンサドーレ札幌
: 札幌の得点者=西村

率直に言って、技術、戦術、フィジカル、狡猾さ…と、ほとんどの面で東京は札幌を上回っていました。
札幌が互角かそれ以上だったのは、粘りと気迫ぐらいのもので、その結果がこのスコアです。

ただし本当に惜しい決定機も幾つも作り出しましたし、
そのうちの1本でも余計に決めていれば
もう少し違う試合展開になっていても不思議ではない好試合だったと言えます。
札幌は残念ながら絶対のエースである“King of Sapporo”新居が、
足の怪我の治療のため既にチームから離れ治療に専念しており、
“北の宝石”鈴木智樹も国体で悪化させた腰痛が癒えず未登録。
攻撃を彩るこの2枚看板が不在というのはなんとも痛いところでした。

守備陣は頑張りました。序盤から押されまくり、3バック+両WBに両ボランチが、
自陣Pエリア付近に釘付けになる時間帯も多くハラハラさせられっ放しでしたが、
気力でしのぎ続けて前半終了。

後半5分(公式記録より)。右サイド(東京の左サイド)を破られ、
飛び出してきたGK相川もかわされて、宮田に無人のゴールに流し込まれて先制を許します。
しかしそのわずか5分後に、札幌は右CKからの波状攻撃でゴール前の混戦から
攻撃参加していたDF西村が同点弾をゲット。
100人近く押しかけてきたコンサドーレサポーターが沸き立ちます(ちなみに東京は応援ゼロ)。

その後も押され続け、耐える札幌。
徐々にガソリンが切れかかり、まずいなと思い始めた30分に、
中→右→中へ折り返す鮮やかな展開から、
一番警戒しなければならなかった東京FW馬場に勝ち越しゴールを決められます。
馬場は今期の札幌との3試合で4つめのゴールです。

サポーターの必死の応援が続く中、最後の気力を振り絞って立ち向かう札幌イレブンでしたが、
ロスタイムにも東京DF尾亦(おまた)に駄目押し点を決められ万事休す。
残念ながら2年連続のJユース決勝トーナメント進出は果たせませんでした。

札幌の出場選手
GK相川、DF吉田、安田、西村、MF石郷、伝庄、中村、川原(→FW酒井)、竹下、FW浜本、阿部


さて、今回のJユースを通じての所感です。
これは道内の他のカテゴリーにも共通していることと思われますけれど、
強豪チームとの対戦経験が不足していますね。
手垢の付いた視点ですが、内地の強豪は「時間」と「スペース」を簡単には与えてくれません。
いつも道内で練習試合などをこなしているときの感覚なら通るはずパスが、
相手の足が伸びてきて止められたり、
フリーで対応できるはずの局面でも素早くきついプレッシャーを受け、
プレーの選択に逡巡している間に組み立てが遅れたり、ボールを奪われたり…。
かと言って、コンサの場合、地理的に強豪との手合わせの機会も簡単には作れませんので、
これは常日頃から「もっと上を!」という高い意識と、
一層の創意工夫を持って練習に取り組んでいかないと、
「全国」で安定した成績を残すのは難しいでしょう。

それでも、今年のチームは本当によくやったと思います。
ユースの世界ではもはや「コンサドーレ札幌」はアウトサイダーではありません。
攻められても攻められても跳ね返す粘り強い守備と、
新居の決定力を生かした一発の鋭いカウンターは、
間違いなく全国のユース関係者に大きなインパクトを与えました。

ついでに、どこで試合をしても必ずやってくるサポーターの存在も、
他チームのユース担当者の間では脅威の的となっているそうです(本当)。

札幌ユースがますます強くなり、
競うように他のクラブチームや高校チームもレベルアップすれば、
即ち道内の若年層サッカーのレベルが上がります。底辺の拡大にもつながるでしょう。
そうして優秀な選手がやがてコンサドーレのトップチームに加わり、
そこでまた熾烈な競争を繰り広げれば、
トップチームの力も上がり、J1リーグ制覇、
さらには「北のビッグクラブ」への確かな道を歩むことになるでしょう。

確かにすべてのユース選手がプロになれるわけではありませんが、
ユースで経験したことを今後の人生の糧とし、
それぞれの場で地域社会の発展やスポーツ文化の向上に貢献してくれれば、
札幌(北海道)は、まさにJリーグが提唱する「百年構想」の理想郷になっていくに違いありません。
Jクラブの育成組織は単なる「プロ選手養成所」ではないのです。
クラブが根付く地域の明日にとって、実に重要な意義があるのです。

ひぐまわこのチームを応援できて幸せです(確定)。
来年以降もより多くの方々にユースチームを、温かく、かつ時に厳しく応援していただきたく存じます。
僭越ながら、ご支援・ご声援いただきました皆様方に、チーム・選手になり代わりまして
心よりお礼を申し上げます。


※…さて…高円宮杯U−15の初戦は…。
 ひ…ひろしま???(^^;;;;;;;


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