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Subject: なにが問題なんですか?
From: 横浜のニセ道産子
Date: 2000年6月11日 05:54:32
Reply-to: 高木疑惑について By かなめ

「速報J2」で問題とされているシーンを見ました。
要するに播戸のVゴール直前の高木と前川の「接触」について論じられているわけですよね。

まず断言したいことは、現在では
「キーパーチャージ」などという反則は存在しない
ということです。
永らく「ゴールエリア内でボールをプレーしているGKへのチャージ」に対しては
GKは保護され、間接(確か)フリーキックが与えられていました。
が、1998年度の競技規則改正により「キーパーチャージ」という単語はルールブックから消えています。
これは「4ステップルール(この夏から6秒ルールに再改正)」や、
「バックパスルール(手で扱うことの禁止)」などといった、
近年の「GKを保護するルールの緩和」の流れに沿ったものといえ、
すなわちフィールドプレーヤーと同様に扱われる要素が増えてきたのですよ。

しかも、高木と前川が接触した場所は「ゴールエリア」の明らかに外でした。

なので、
そもそも「キーパーチャージ」のルールは存在しないし、あったとしても
「ゴールエリア」内ではなかったので、「キーパーチャージ」云々を論じるのはナンセンス

と言えます。


では、「フィールドプレーヤーにも該当される危険なプレーとして反則を取るべきではなかったか?」
についてですが、競技規則第12条で明文化されている反則を挙げてみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
直接フリーキック
競技者が次の6項目の違反を不用意に、無謀に、あるいは過剰な力で犯したと
主審が判断した場合、直接フリーキックを相手チームに与える:
・相手をける、またはけろうとする
・相手をつまずかせる、またはつまずかせようとする
・相手に飛び掛かる
・相手をチャージする
・相手を打つ、または打とうとする
・相手を押す

次の4項目の違反を犯した場合も、直接フリーキックを相手チームに与える:
・ボールを奪うために相手にタックルをし、ボールへ触れる前に相手に接触する
・相手を抑える
・相手につばを吐きかける
・ボールを意図的に手で扱う(自分のペナルティーエリア内のゴールキーパーは除く)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

上段3項めの「相手に飛び掛かる」(ジャンピングアット)が該当しそうではありますが、
画面で見た限りでは“不用意に、無謀に、あるいは過剰な力で”とは見えませんでしたね。
空中でのイーブン・ボールに対してお互いが競り合った結果ああなっただけであったと思います。


ただ、これはすべての微妙なプレー(判定)に当てはまることですが、
反則になるかならないかは審判の一瞬の判断によるもので、
後になってのんびりとビデオを見て「ああ、反則でしたね」なんて言っても意味ないってことですよ。
前試合(浦和戦)の三平のゴールだって「オフサイド!」と審判が判断すればオフサイドなんだし、
「オンサイド」と判断したのならたとえ三平が10mも前に出ていたとしてもオフサイドじゃないんですよ。

負けた大分にとっては腹の虫がおさまらないでしょうけれど、
今後こういったことは札幌にだって起こり得るわけですよ。
感情的に、また不正確な知識で大騒ぎするのは見苦しいですね。
(見苦しいとわかっていても騒がずにいられないこともありますけれどね)

どり@札幌さんの書き込みも参照してください。

※↑ウチの“資料のはらわた”をこねくって調べたんですが、誤りがありましたら指摘してください(^^;;;


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