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  • Subject: 残念! U−15得失点差に泣く!(長文レポート)
  • From: 横浜のニセえぞひぐま@ユース担当
  • Date: 2000年5月04日 23:18:35

    5/3(水)に福島県のJヴィレッジで行われました
    「ナイキプレミアカップジャパン 2000」に行ってまいりました(馬鹿だよね…ホントに)。
    ※「しっぽ」さん、伝言速報ありがとうございました。


    この大会はU−14(14歳以下)の大会のため、中学1、2年生と3年生の早生まれの選手が対象になります。
    参加12チームを3チームづつ4つのグループに分けて予選ラウンドを行い、
    首位の1チームのみが準決勝に進出するというスタイルとなります。

    ちなみに全参加チームは
     北海道 コンサドーレ札幌ユースU−15
     東 北 仙台市立六郷中学校(宮城)、二本松市立二本松第一中学校(福島)
     関 東 横浜F・マリノスジュニアユース(神奈川)、ヴェルディジュニアユース(東京)
     北信越 FC ASA FUTURO(長野)
     東 海 清水エスパルスジュニアユース(静岡)
     関 西 ガンバ大阪ジュニアユース(大阪)
     中 国 KSS HAJAXS(ハジャス)FC(岡山)、サンフレッチェびんごジュニアユースFC(広島)
     四 国 愛媛FCジュニアユース(愛媛)
     九 州 カティオーラFC(大分)

    コンサユース(U−15)は、ガンバ大阪Jr.ユース、二本松一中とBグループに属し、
    まずガンバと第一戦を戦いました。

    及川コーチ(注・三浦監督は後述の北見合宿参加のため今回は及川コーチが指導)が選手を集め、
    「ここまで来たらここ(胸を指し)の問題だ。コンサドーレの名前を全国に響かせてやろうぜ!」と檄を飛ばし、
    肌寒く今にも降り出しそうな空の下、25分ハーフの“短期決戦”がスタート。
    立ち上がりのガンバの攻勢を凌いだあと、6分にMF長岡瑞樹(3年)から素早いパスが左サイドに回り、
    FW三浦祐輔(2年)が深くえぐってゴール前へハイクロス。ファーに走り込んできたFW阿部尚史(2年)が、
    ヘッドで合わせて先制。「これぞカウンター!」という流れるような見事な攻撃でした。
    ※これはちゃんと練習をしていないとできないプレーであり、
     U−15の日常からのモチベーションの高さが窺い知れたという点でも価値が高いと思います。
    この後は一進一退。三浦のシュートがポストを叩くなど、追加点の好機もありましたが1−0で前半終了。
    「オッケーオッケー。予定通り」と、選手を落ち着かせる及川コーチ。
    しかし後半に入ると体も温まってきたのか、1点を追うガンバが押す場面が多くなります。
    何とか逃げ切りたかった24分(つまり終了1分前)にゴール前の混戦からDF金に左足で蹴り込まれ同点。
    約2分のロスタイムを終えて引き揚げる選手達は皆一様にガックリ。
    「なんだなんだ。負けたみてぇじゃねーかよ」というコーチの声にも反応は鈍く。
    この時点で暫時休憩の後に続けて行われる二本松第一中学との試合では、
    勝利はもちろん、大量点の獲得が必要になってしまいました。

    ガンバ大阪Jr.ユース 1−1(前半0−1)コンサドーレ札幌U−15
    札幌=GK1相澤勇祐(2年)、DF2原英之(2年)、3中上正朗(2年)、16佐藤祥史(2年)、5小川睦史(2年)、
       MF4岩上隼人(2年)、6長岡瑞樹(3年・主将)、7三浦淳(3年)、9渡辺翼(2年)、
       FW10三浦祐輔(2年)、11阿部尚史(2年)
    (この試合の交代選手はなし、札幌の警告・退場なし)
    シュート=大阪10(前半3:後半7)/札幌3(前半3:後半0)

    “知名度”からすれば札幌の圧勝と思われた第二試合の二本松第一中との試合は、
    地元ということで多数の親御さんの応援を受けた二本松が健闘。また数人が秀でた個人技を発揮し札幌を苦しめました。
    対して札幌は「連戦」、かつ約1時間という中途半端なインターバルがかえってマイナスになったのか、
    試合を支配しながらも詰めが甘く、なかなかゴールは生まれません。
    逆にヒヤリとさせられる場面も多く、いたずらに時間が過ぎていきます。
    ようやく19分にFW10三浦祐輔(2年)のドリブルからFW15西田和弘(1年)が左足で決め先制。
    後半9分にMF9渡辺翼(2年)がMF6長岡瑞樹(3年)のアシストから追加点を挙げます。
    ところがさすがに疲れが出てきたのかこの後は防戦に回る局面も増え、相手のミスにも救われて2−0で勝利。
    期待された大量点獲得とはなりませんでした。試合後に僕らに挨拶に来た選手達の顔も「全国大会初勝利」とは
    思えないほど固く、あとは第三試合で二本松がどれほどガンバを抑えてくれるか…の“他力本願”となりました。

    コンサドーレ札幌U−15 2−0(前半1−0)二本松市立二本松第一中学校
    札幌=GK1相澤勇祐(2年)、DF2原英之(2年)、3中上正朗(2年)、16佐藤祥史(2年)、5小川睦史(2年)、
       MF6長岡瑞樹(3年・主将)、7三浦淳(3年)、9渡辺翼(2年)、14西大伍(1年)
       FW15西田和弘(1年)、10三浦祐輔(2年)
    交代=14分(OUT7)MF4岩上隼人(2年)、HT(OUT2)MF佐藤智佳(1年)、
       37分(OUT15)MF8鹿谷賢斗(2年)、44分(OUT4)MF12伝庄拓也(2年)
    警告・退場=なし
    シュート=札幌9(前半7:後半2)/二本松8(前半3:後半5)

    小雨の降る中で行われた「ガンバ−二本松」は、前半で2−0とガンバが2点リード。
    仮にこのまま終了すれば勝ち点・得失点差・総得点ともにコンサとガンバは並ぶわけで、
    そうなったら「抽選なんですよ…。僕らに全責任がかかってくるわけです」と、札幌の渡部育成担当は気が気でない様子。
    結局4−0まで点差が開き、ロスタイムで二本松が執念のゴール。最終的には4−1で終了。

    この結果、
    1 ガンバ 1勝1分(勝ち点4)得点5 失点2(差+3)
    2 コンサ 1勝1分(勝ち点4)得点3 失点1(差+2)
    3 二本松 0勝2敗(勝ち点0)得点1 失点6(差−5)
    となり、わずか得失点差1の差で準決勝進出を逸してしまいました。

    ガンバ戦での終了間際の失点が非常に痛かったわけです。
    追加点の好機もありましたが、ひぐま的には「ぜひ1−0で逃げ切る難しさを味わってほしい」と思っていました。
    2−0や2−1で勝つよりも、1−0で勝つ方がはるかに後の彼らにとって財産になると思っていたからです。
    結果、残り正味3分ほどを守り切れなかった悔しさ、あと1点を取れなかった悔しさが、これからの選手達の
    成長の糧になっていくものと期待しております。
    渡部担当も「これからここ(Jヴィレッジ)でもうひと練習してから札幌に帰ります。夏のクラブユース選手権に向けて、
    北見で合宿中の上級生たちも含めて鍛えて、また、夏にここに戻ってきますよ」と決意を新たにしていました。

    出場機会のなかった他の選手は、
    MF17大島功嗣(1年)とMF20小田桐博明(1年)。
    注目の“ディド・ジュニア”のマイク・ハーフナーくんは、上級生やユース(U−18)の選手達と一緒に、
    北見での強化合宿に参加しており、見ることはできませんでした。
    それから、↑のメンバー登録上は4−4−2ですが、実際は右の原くんが高い位置にいて3−5−2の形になっています。

    なお、全参加チーム中、サポーターが来ていたのはコンサだけ(約2人+ひぐま1頭)!
    つくづく馬鹿だね…(^^;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    でも、なんだか楽しみなチームです。みなさんも応援よろしくお願いいたします。


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