[ コンササロンへ戻る ]

  • Subject: FDHと札幌
  • From: 須藤 修
  • Date: 1999年9月25日 22:46:17

    FDH(福岡ダイエーホークス)が11年目にして、初めて優勝を決めました。
    福岡市を始め九州全域の皆さん、おめでとうございます。
    今ごろ博多の街は、大変な騒ぎでしょう。

    さて、ここにFDHの話題を持ち出したのは、
    我らがコンササポも、ぜひFDHに学びたいという点があるからです。
    東京から見れば、何かと比較されるのが札幌市と福岡市。
    首都・東京からの距離、周辺人口、それぞれの島の中心都市・・・
    いろんな共通点があります。
    そして、それぞれの街を代表するプロスポーツが、
    コンサドーレと福岡ダイエーホークスなんです。
    しかも、お互いに他の都市から移転してきたチームです。
    (福岡市民にはアビスパはそれほどの存在じゃないそうですよ。
     福岡の記者たちの雑談を聞いてる限り、彼らにも好かれてません。
     本当にかわいそうです。)

    福岡に行ってテレビを見てください。
    毎日、夕方のニュースには、必ずFDHの速報が出ます。
    夜、タクシーに乗ると、必ずFDHの中継が流れてます。
    必ずFDHの話題になります。
    FDHが勝つと、夜の中洲も盛り上がります。
    FDHが負けたら、その逆です。
    コンサドーレと同じじゃないですか。

    福岡ダイエーホークスは、今から12年前、
    大阪を本拠地とする、南海ホークスをダイエーが買収して
    福岡に本拠地を移しました。
    でも、もともと福岡には、西鉄ライオンズっていう球団があったんです。
    それがめぐりめぐって、所沢に本拠地を移し、西武ライオンズとなっても、
    大阪出身のホークスという名前を嫌って、
    福岡ではライオンズを応援する人も、多かったそうなんです。
    最初は、福岡市民同志で、西武とダイエーにわかれて
    とても市民球団という雰囲気でもなかったんです。
    それは、大変なことだったと思いますよ。
    一度、ライオンズに逃げられた経験を持つ市民は、
    暖かく慎重に、ホークスを育てていきました。
    そして年月がたち、10年もたつうちに、
    福岡からライオンズファンがほとんど消えたのです。
    その間いろんなことがあったと聞きます。
    ファンや関係者のいろんな努力で、ライオンズファンもみんな「ホークス」の名の元に
    まとまったのです。
    そして、今日、福岡の人は、10年以上もの年月をかけて、
    ようやく喜びをつかんだんです。

    そのユニフォームの胸に輝く、FDHという文字がすごく輝いてます。
    F は ホームの福岡市
    D は スポンサーのダイエー
    H は ホークス、福岡市民がホークスという名にまとまった象徴。

    僕らも、これくらいの長い目で、コンサドーレを育ていきませんか。
    いつかコンサドーレで、今日の福岡のような喜びを味わってみたいのです。





  • Follow