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  • Subject: 悔しい! ユース逆転負け!
  • From: 横浜のニセえぞひぐま@ユース担当
  • Date: 1999年9月13日 15:41:16

    昨12日(日)、栗山で行われました「Jユースカップ」(U−18)グループA
    「コンサドーレ札幌ユース − ジュフユナイテッド市原ユース」の結果をお知らせいたします。

    コンサドーレ札幌 2−3 ジェフ市原
    (前半2−0、後半0−3)

    悔しい! なんとロスタイムで逆転されてしまいました!

    相手は今大会も優勝候補に挙げられているジェフ。
    U−18日本代表の佐藤寿人くんを中心に組織的な攻撃力を誇るチームです。
    前回、Jヴィレッジでの対戦では初戦ということと、やや相手(つまりウチ)をナメていたのか、
    市原の怒涛のような攻撃はなく、結果、詰めの甘さが響いて終盤に2−2の同点に追いつかれ、
    勝ち点を削られた結果、優勝はおろかベスト8にも進めなかったという因縁の相手。
    同じ轍を踏まぬために、今回は最初からガンガン飛ばしてくるものと予想されました。

    しかし、なんととっととコンサが先制してしまいます(時間はいずれも公式記録)。
    開始わずか1分。カウンターから右サイドをエース・遠国くんが単独突破し、そのまま冷静に決めて1−0。
    さらに31分には左サイドで得たフリーキック(遠国くん)の右足からのボールに、
    ニアサイドで中野くんが右足であわせてゲット。これで2−0!

    とはいえボールの支配率は明らかにジェフが上。
    執拗にサイドを破られ、後半からDFを1枚減らして両サイドを高い位置に上げたジェフの波状攻撃に対し、
    水際で防ぐコンサの選手たち。時間の進行につれコンサ選手の動きは鈍くなっていきます。

    コンサは正GKの高橋優樹くんが前半15分過ぎにボールの処理の際に腰から落ち強打。
    一度はゴールマウスに戻ったもののプレー続行不可能で交代。
    その交代した相川雄介くんがボールに触るごとにプレーに冴えを見せたり、
    DFが体を張ったディフェンスで失点を食い止めていました…が、徐々に決定的な場面を許すようになりました。
    (それでもかなり相手のシュートミスに救われていました)

    そして後半36分。コンサPエリア内で不可解な主審の判定でPKを与え、山岸智くんに決められ2−1。
    (ゴールエリア内でボールを追って体勢を崩したジェフ佐藤寿人くんを、GK相川くんが
    押し倒したと主審は解釈したのでしょう。誓って言うけど全然なんでもないプレーでした。見る位置が悪いよ!)
    この1点が大きく試合の流れを変えてしまいました。
    明らかに浮き足立つコンサイレブン。こちらも必死に声援を送るものの、
    この時点で彼らの試合の相手はジェフではなく審判になってしまっており、
    疲労も手伝ってモチベーションは落ち、動きに精彩を欠いてきます。
    際どい判定のたびに審判に暴言を吐き、2枚も「異議」でカードが出てしまいました。
    (本来のキャプテン増永くん不在の影響もあったかも知れません)
    僕ら応援する側も「どうやって落ち着かせようか」と迷っている間に時間は過ぎていきます。

    それでも後半44分までは持ちこたえていたんです。
    Pエリア左から佐藤勇人くんにFKを直接右隅に決められるまでは…。

    ロスタイムは4分の表示。
    なんとか引き分けに持ち込んで勝ち点1を得たかったところなれど、
    コンサ左サイドを注意しなければならなかった佐藤寿人くんに破られ
    (オフサイドギリギリでしたが、コンサの選手が残ってしまっていました)、決勝のゴールを許します。

    「まだ時間があるぞー!」の声もむなしく、がっくりと視線を落してしまったコンサイレブン。
    キックオフ…した直後に、まだロスタイムが1分は残っていると思われたはずなのに試合終了の笛。
    悔しい悔しい敗戦となってしまいました。

    客観的に見れば「審判に試合をブチ壊された」と言えるでしょう。
    しかし、「サッカーやってると、こういうこともある」ものですし、なにより地力の差は明らかだったんです。
    シュート数はコンサ4に対してジェフは6倍の24(!)
    試合のほとんどの時間はハーフコートマッチと化していたのですから。

    ただし、「サッカーでは負けるかもしれないが、勝負には勝とう!」という気持ちが強く伝わってきた試合でした。
    事実、89分まではそのとおりになっていたわけですし。
    勝負の怖さを知った彼らは、これでまた一段成長するでしょう。
    また、熱いハートはそのままに、あくまで頭は冷静なままでファイトすることの大切さも知ったでしょう。

    試合後、僕らのところまで挨拶に来てくれたユースイレブン。泣き崩れる選手もいました。
    僕らの胸にも込み上げてくるものがありました。
    と、同時にこの試合をトップチームの選手たちに見せてやりたい!とも思いました。


    クールダウン中のジェフの選手に声をかけてみました。
    「札幌、強くなっただろ?」「はい、強いっス」
    そうだね…。2年前はこっちは0−10で大惨敗食らっていたんだから。
    「優勝しろよ! Jヴィレッジのとき(日本クラブユース選手権)みたいにヘマやるんじゃねぇぞ!」
    「ありがとうございます!」「あん時は札幌に引き分けちゃったから勝てなかった(優勝できなかった)んですよ」
    そう言われるチームになってきたんだな…コンサドーレユース

    【試合メンバー】(5人まで交代可。背番号は試合毎の登録制のため選手固有のものではありません)
    コンサ=GK1高橋優樹(21分 GK12相川雄介)、DF2佐藤俊介(79分 MF13佐藤亮太)、3中野真治、
    4李 俊明、5三宅光太郎(88分 MF15谷内弘樹)、MF6木崎太郎、7中村拓朗、8伊藤正浩、
    10山越慎(63分 FW16新居辰基)、FW9遠国信也(キャプテン)、11三上尋輝
    ジェフ=GK1高木貴弘、DF2今井敬介、3沢村憲司、4杉田広幸、5杉山健太郎、
    MF6佐藤勇人、7徳住泰人、8山岸智、10中後雅喜(69分 MF14永田巨太)、
    FW9佐藤寿人(キャプテン)、11関根紀行(46分 DF13石井晃一)
    【得点者】
    1分=遠国(札/アシスト=三上)、31分=中野(札/アシスト=遠国)、
    81分=山岸(市/PK)、89分=佐藤勇人(市/直接FK)、89分=佐藤寿人(市/アシスト=今井)
    【警告】
    三上(反スポーツ)、佐藤俊介(異議)、谷内(異議)=いずれも札幌

    次回の試合はこのリターンマッチ!「ジェフ市原 − コンサドーレ札幌」9/26(日)14:00〜(市原)です!

    【ところで…】
    救急車で運ばれた高橋優樹くんの容体はどうなのでしょうか?
    僕はとっとと北斗星で帰ってきたためその後の状況がわかりません。ご存知の方教えてください(T_T)。


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