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  • Subject: Re: 構想はある
  • From: タムタム
  • Date: 1998年12月10日 13:59:19
  • Reply-to: 構想はある By リンダ谷口

    この構想の名前は「Jスポーツクラブ北海道」です。
    確か札幌大学サッカー部監督の山崎さんが推進会議会長です。

    こちらの推進会議では、
    「札幌ドームを核とする市民スポーツ環境の創造に向けて」の中で
    地域型スポーツクラブの創出を提案しています。細かい内容は省略
    しますが、具体的な内容まで踏み込んだ提案です。ただ、この提案
    は”ハード”面が中心で”ソフト”面はこれからもっと検討してい
    く余地はあると思います。

    川淵チェアマンがお手本としたのがドイツのスポーツシューレです
    が、ここで例を一つ。
    札幌の姉妹都市ミュンヘンにはブンデスリーガのバイエルンと1860
    ミュンヘンがありますが、人口130万人のミュンヘンの7割近い
    サッカーファンから支持を得ているのが1860ミュンヘンです。
    (正式名称:TSV Munchen von 1860 e.v)
    このクラブは2万6千人の会員を持ち、サッカー、バスケ、陸上、
    テニス、スキー、水泳、山岳など多くのスポーツ部門を持つ総合ス
    ポーツクラブです。会員は会費を払いクラブの施設で好きなスポー
    ツを楽しむことができるようになっています。そしてサッカー部門
    の頂点にプロチームがあります。
    サポーターがクラブを支えている例として、よくバルセロナのソシ
    オ制度があげられてますが、こちらは11万人収容のスタジアムで
    10万人がシーズンシートを買ってクラブを支えています。日本で
    は浦和レッズの2万1千人のスタジアムで1万2千人がシーズンチ
    ケット購入が最高です。(さらにキャンセル待ちが3千人!)

    札幌が目指す方向はドイツのスポーツシューレのような総合スポー
    ツクラブだと思います。しかし、施設が札幌だけでは道民球団とい
    うことだけで地方の道民の皆さん方の十分な支援をうけることは難
    しいでしょう。今でさえコンサへの公的資金導入にたいして「札幌
    一極集中だ!」との強い反対意見があるのですから。しかし、
    コンサがハード面を支援することはできませんが、地方の自治体が
    ハード面を支援し、コンサがソフト面で協力できるような体制がで
    きればコンサが地方に浸透して文字どおりの道民球団となるでしょ
    う。資金面はその地方毎の住民、企業から広く募り、その地方で支
    えていくという自立の精神が必要だと思いますが、その上で公的資
    金の追加協力を求めることは十分出来ると思います。

    いっそのこと北海道フットボールクラブから北海道スポーツク
    ラブにでも名称変更してスキー、スケート、カーリング、雪合戦、
    陸上、野球、ジャンプなどオールシーズンのクラブとなり、その
    トップに日本代表や五輪代表の選手を擁することができれば、会員
    だけでなく道民全体から親しまれ誇りに思えるクラブとなるでしょ
    う。一企業の経営悪化というだけで優秀な選手が道外に流出するの
    を防ぐこともできるでしょう。

    クラブ側には道民に対して何らかの長期的ビジョンを示す必要がある
    と思います。それ無しに「支援だ」「後援会だ」と言ってもいつまで
    も道民がお金を出し続けるのかどうか?

    でも今のフロントの方々はそれどころでないのかもしれない。




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