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Subject: Re: これこそサポーター集会で聞くべき話題、けれども・・・
From: 二上
Date: 2001年1月26日 08:37:52
Reply-to: これこそサポーター集会で聞くべき話題、けれども・・・ By Dion Berger

サテライトの参加を考える場合、問題は移動費だけではありません。
この他にもチーム全体の保有選手数も結構(札幌では)重大な問題になります。

ちなみにサテライト参加するとコンサの場合、トップと同じく5〜7千万くら
いはかかるんじゃなかったでしたっけ。

サテライトの試合も週末に行われることが多いですが、トップの試合で
16名が使われると、残り11名を確保するためには選手保有数が全部で
27名以上必要です。
もちろん、不足分にユースの選手などを使うことは可能ですが。

チームの固まっている関東圏や関西圏だと、ホームゲームに加え、
アウェイの試合といえども、同じ地域のがあるので、試合全体の3/4くらい
をホーム同様、移動の負担をかけずにおこなえます。
そのため、前日にトップの試合があっても、控えで出場しなかった選手や
交代出場しても短い時間だった選手は、翌日にサテライトの試合にでるなど
ということが多くの試合で可能ですが、札幌の場合、トップ、サテライトともに、
アウェイの試合はすべて、結構体力的にも負担のかかる遠征になるので、
このような兼業は無理でしょう。

かつてサテライトは、各チームの選手保有数が25名に制限されたときに、
Jリーグは廃止する以降だったはずです。

トップの選手に加え、サテライト用の選手もそろえるために、各チーム実質2チーム分の
選手を保有。結果、各チームとも40名ほどの選手を抱えることになり、経営圧迫。
当時のサテライトは完全に二軍の位置づけでしたから、トップに20名くらい、
サテライトに20名くらいといった案配。

で、この状況改善のために、Jリーグが25名ルールを設置。
B、C契約をせずにA選手だけで固めた場合、トップの試合に16名がでたら、
残り9名しかいない事態になるので、Jリーグはサテライトを廃止するという
方向で動いていました。

Jリーグは、最初は10チームしかプロチームがなかったのと、現在のような速さで
プロチームが多くなるとJリーグが予想していなかったので、プロ選手の職場確保の
意味も込めて、選手を各チームが育成するような意味もサテライト設置には入っていたので
はないかと思います。
現在では、多くのプロチームがあるので、選手もプロなんだから、自分の実力に応じて
各チームにばらけなさいという流れにあるような気がします。。

ところが、Jリーグがこの決断をしたときに、クラブ側からサテライト存続の要望があり、
(サテライトの若手選手育成への効果は確かに高いものがあるのは事実)
Jリーグが実施するのが無理ならば、自分たちでグループを作って交流試合のような形で
実施するというクラブがあったため、それならということで、経費などを安くするために、
従来のサテライトからグループを地域ごとにさらに小さく区切って、(関東、中京、関西の三つ、
広島福岡大分は関西に所属)存続しているのが現在のサテライトです。

当時の案では、1999年には廃止ということでした。
だから、サテライトの保有は義務ではなく、参加も義務ではないと思います。
実際に参加しているチームにしても遠征費用のかかる札幌には、実状は、
参加して欲しくないんじゃないですかね。

サテライトに参加できれば、いいに越したことはありません。
事実、試合にでない選手の実戦感の育成は、札幌の大きな悩みの一つですから。
ただ、札幌の場合は、地理的な問題がかなり大きいので、お金があるから参加するというよりは
サテライトはじめからないものとして、札幌オリジナルの方法を探索して、
ビジネスモデル(運営方法)を新たに見いだす方が将来、役に立つような気がします
(難易度はこっちの方が上ですけど)。
ここ最近の、若手をレンタルで貸し出すなんかはその一環だと思っているんですけど。

J2やJFLに参加するクラブがいくつか札幌以外にも北海道圏にできた時に
この地域でもサテライトを作るという方がリーズナブルなきがします。


サテライトの参加の意志の確認よりも、試合にでない選手の実戦感の育成
をどうやって養っていこうとしているのか、その方法の実現に向けて頑張っているのか
ということのほうが、サポ集会で聞くとしたら、興味がありますね。

昨年の第五回でも、確か類似の質問がでていたはずなので、
その後の状況などに興味があります。




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