: 函館開催なんですが、興行的にはどうだったのでしょう？
多分、実際の収支の数字を知りたいのだろうと思いますが、まだ発表されていないし、
函館開催だけの収支を厳密に分けて考えるのは難しいだろうと思いますので、去年の
「 サマーフェスティバル ｉｎ 函館 」の状況などを（漏れ聞いた話から）説明します。
より正確な数字や事情を知っている方は修正して下さい。
当初、ＨＦＣと函館地区サッカー協会が接触した時点では、ＨＦＣ側から「 函館で試合を
開催するには、１３０万円程度の経費がかかるから、それに相当するだけの後援会会員を
函館周辺で集めて欲しい。」という要請があったそうです。
その後、具体的に細かい計画を立てて計算をしていくうちに、次第に予算が増えていき、
結局は４００万円程度になったそうです。
当初は大阪の某Ｊ１チームとの試合を予定していたのですが、日程が折り合わず、「イベント」
という形式になりました。 そのため入場料を取ることは出来ず、無料になりました。
幸か不幸か、このため多くの少年が観戦に来ることが出来ました。
一方、函館周辺の企業などからの協賛金は、７００万円程度集まったと聞いており、
これだけでもペイしています。
当日の入場者数は１万２千人ほどでしたから、もし、入場料を取っていたとしたら、
（有料ならそんなに入らなかったとか、子供料金は安いとかいう事情を考慮しても）
１〜２千万円の収入が加わったはずです。
さらに、後援会の会員が増えたこと、函館方面にいくつかの地区後援会が出来ていること、
有料だった今年の観客動員数が１万１千人程度（昨年の厚別での平均入場者数に相当）
だったこと、支援企業が倍増したこと・・などを考慮すれば、函館開催は興行的には
何ら疑う余地は無いのです。
ついでに「選手にかかる負担」ですが、例えば室蘭での試合には、バスで行くのが現実的
でしょうが、函館ならば航空機を使えて、かえって短時間で行けます。
その時間／経費のどちらを取るかは考慮する必要があるでしょうが。
最後に「波及効果」ですが、函館まで行くということは、チームを支援してくれている
ＪＲや旅行会社などに落ちる金が増え、その結果、次も安いツアーを組む気になる・・
などという見えない効果もあるでしょう。
地元企業が支援金を出す気になって誘致すれば、ＰＳＭなり、サッカー教室なりに
コンサが来てくれる、という既成事実が出来たことも大きいと思います。