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  • Subject: Re: 函館開催の裏事情について。
  • From: あいみ@ミリダラ企画部
  • Date: 2000年4月30日 09:00:38
  • Reply-to: 函館開催のお礼 By にしぼ〜@ミリダラ広報部

    OSC「Million dollar函館」の企画部長です。
    函館開催について、いろいろな意見があるようですが・・・。
    当事者とも言うべき「ミリダラ」からの発言が、にしぼ〜だけと言うのもどーかと思い
    まして(^-^;)

    札幌圏に在住の方、それ以外の道内に在住の方、道外に在住の方、それぞれに考え方が
    あっていいと思います。
    地方開催の点ですが、コンサドーレにとってはハンデとなる部分と、プラスになる部分
    の両面を持っていると思います。
    ハンデとなる部分については、意見が多々出ていたようですので省かせていただきますが。

    プラスになる部分について。
    今回の函館開催については、裏事情がたくさんあるんです。私たちの活動があったから
    実現したのではなく、たまたま時期が重なっただけ・・・と考えていただきたいのですが。
    その中の大きな事情を2つほど紹介します。

    1つは後援会&チームスポンサーについてです。
    コンサドーレの経営状況については、特にサッカーファンではなくとも周知の事実です。
    経営基盤の中にも盛り込まれている「後援会費」
    もはや札幌近郊だけでは、これ以上の発掘は難しいそうです。
    そこで、今後の活動地域として注目されるのが道内各地方都市となるワケで・・・。
    今回の公式戦開催をきっかけに、「後援会函館支部」が発足されます。
    「支部」としては、室蘭に次いで2つめになるのかな?
    函館地区サッカー協会が中心となり、協賛してくれるスポンサーを募集しているところ
    です。ただでもサッカー人口の多い函館。企業だけではなく、協会に登録している各サッ
    カーチームも後援会会員になるそうで、いくつかの大きいチームが既に入会を表明してい
    ます。(函館には170チーム以上ありますからね・・・)

    これまで、何度となくHFCから「後援会函館支部」の発足を促されてきた函館ですが
    コンサドーレの「コ」の字もなかった昨年以前は、興味を持つ企業が皆無と言って
    良かったんです。
    「コンサドーレは札幌のチームだから。金出したところでプラスになることは1つもない」
    「函館でも試合をやってくれるっていうなら、金出してもいいけど・・・」
    こんな意見がほとんどでした。
    「後援会函館支部」発足の条件の1つとして提示されたのが、「公式戦函館開催」だった
    んです。
    昨年のサマーフェスタに比べて、今回の公式戦のゲームスポンサーとなってくれた函館の
    企業は倍増しています。渡島支庁も動いてますからね。
    無料でマッチデープログラムが配布されたことからもおわかりいただけるように・・・、
    函館開催だけに限ると、観客動員に関わらず「黒字」が決定していたほどですから・・・。
    (ちなみに2万部用意されていました)
    これで公式戦が、毎年函館で開催されることが決まるとどうなるか・・・♪

    公式戦開催までにかかった日数と費用だけでも莫大な数字です。
    誰かが触れていましたが、Jリーグの規定を満たす競技場を用意することが大前提でも
    あったワケですし・・・。準ホーム扱いとなる競技場については、特に厳しい条件が必須に
    なっていたんです。室蘭が認定された頃に比べて、何倍も厳しくなっているのが現状です。
    ただ一言で「函館開催」と言っても、動いてきた日数・人員・費用その他諸々、簡単に
    実現したものではなかったことをご理解いただきたいです。
    これが裏事情の1つです。

    2つ目は・・・。
    今、亀田郡七飯町大沼に建設されているサッカー専用練習場です。
    もちろんこれは、2002年W杯のキャンプ地候補として作られているものです。
    今年の秋には完成予定です。
    広大なグラウンドと、隣接する宿泊地。宿泊所から徒歩1〜2分でグラウンドに出ること
    ができて、周囲は林に囲まれているため非公開練習などにも適しています。
    照明設備は、「用意することも可」という状況ですが・・・(爆
    函館空港から車で1時間もかからない距離にある、この練習場。
    道南の気候と、立地条件、設備の面からも、日本屈指のサッカー練習場となることは
    間違いないでしょう。
    まだ未完成である現時点でも、J1チームから「合宿地」としての問い合わせが非公式な
    がら多数来ています。
    大沼・函館サッカー協会側とすれば、この合宿地の名前を売るためならばプロチームなら
    どこでもいい訳ですが、敢えて「北海道のチーム」コンサドーレの練習場として提供し
    たい構えでいるそうです。
    もし、これでコンサドーレが函館を「準ホーム」とし、この合宿所を利用することにな
    れば・・・大沼にある西武グループの大沼プリンスホテル、JR系列のクロフォードといっ
    た企業がコンサドーレの支援に動く・・・というようなことを示唆しているそうです。
    こちらの条件も、コンサドーレが函館を「準ホーム」として認定すること。
    すなわち、毎年の公式戦開催を必須条件としているんです。
    ・・・コンサドーレ側が断れば、打診のあるジュビロやエスパルスに譲るようですけど。
    (ジュビロなんかだと、函館にもファンは多いですからプレマッチだけでも興行的には
    プラスが見込まれますからね・・・)

    この2点が大きな事情となり、私たちが行った署名活動によって函館・近郊住民の声が
    届いた形になって今回の開催になったわけです。
    厚別に行くのが面倒だから、函館で試合をやって欲しい・・・というような、勝手な
    エゴで活動してきたワケではないことを理解していただきたいです。
    年に1試合でもいいから、函館地区の道民にもコンサドーレの試合を見せて欲しい。
    これが願いです。
    私たちは、時間が許す限り・・・また往復10時間かけて厚別の観戦に行きます。
    そして、函館地区周辺でコンサドーレのサポーターを増やせるように、仲間を増やせる
    ように活動していきたいと思っています。
    毎年、函館開催が恒例となればそれも可能だと思います。
    次の目標は、『函館市民にも「厚別のゲーム」を見せてあげよう!』ですかね?
    もっと仲間が増えたら・・・コンサドーレに興味を持ってくれる方が増えたら・・・
    ツアーでも組んで、函館から厚別まで大勢で応援に駈けつけたいと思っています。

    こんなミリダラの活動に、今回の前夜祭もそうですが、賛同くださったみなさま、そして
    協力くださったみなさまには厚くお礼申し上げます。
    1つの大きな目標を達成した今、少々気が抜けている状況ではありますが・・・
    今後もミリダラは、パワフルに、笑いを取りながら、「楽しく・仲良く・元気良く」活動
    を続けていきたいと思っております。
    引き続き、函館をミリダラをよろしくお願いいたします。

    長文、失礼いたしました。



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