佐藤の退場と村主の負傷について

投稿者: 横浜のニセ道産子

「サロン」の方でいくつか表題に関して発言が続いていますが、
皆さんの意見を聞きたいので「パブ」の方で僕の見解を書かせていただきます。
【前提】昨日の試合はテレビ神奈川の録画放送を見ました&数人の現地観戦者から電話やメールで様子を聞いています。

まず、佐藤退場の直前に起こったフロン土居と村主の激突→村主の負傷 について。

1.土居のプレーは反則か否か?
空中のボールを土居が飛び上がって頭で処理し、落下する過程で右肘が村主の顔面に入りました。
主審は「不可抗力」と判断したのでしょうが、僕は「ファールを取ってもよかったかな…」と思います。
しかし、土居の足が地面にあって肘打ちをしたのならば「ファール取られる率」は格段にアップするんですが、
あの場面では土居の体は空中にあり、「落下の勢いだった」と言われればそれまででしょう。
また、肘を出したことについても「肘を当てるつもりはなかったが、手を出さなければ上体ごと村主と衝突し、
下になった村主はさらに大きなダメージを負っていた」とも考えられます。
よって「ギリギリの判断で審判がプレーオン続行」としたら、
首はかしげますけれど明らかな「ミスジャッジ」とも思えません。
※どなたか審判資格をお持ちの方がいらっしゃいましたら見解をお聞かせください。

2.審判はなぜプレーを止めなかったのか?
ファールだったか否かは別として、
普通、フィールドプレーヤーのあのような負傷の際には審判は試合を止めません。
止めるのは、(1)出血が認められる場合、(2)頭部・心臓等の重要部位にダメージがあり、
速やかな医療的応急処置が必要と判断される場合…でしょう。
なお、GKが負傷した場合は、「専門職」ですので、即座に試合を止め、
そのGKが回復するか代わりのGKが入るまで試合は再開されません。

3.なぜフロンターレはボールを蹴り出さなかったのか?
僕も「フェアプレーの精神に反している」とは思います。
が、フロンの選手がボールを出してくれることを期待してコンサの選手が足を止めたのだとしたら、
コンサの選手も「甘ちゃん」と言わざるを得ません。

次にそのプレー以後のことです。

4.桂(ですよね?)からのパスに対するツゥットの位置はオフサイドか?
これはメインスタンドでオフサイドラインよりややアウェイ寄りで見ていた人に聞きました。
「オフサイドじゃない」との見解でした。
また、テレビ画面上では、選手の姿ははっきりと映っていないものの、「影」の位置から判断して、
ツゥットとDFラインは「並んで」いたように見え、
即ち「オフサイドとは断定できない」と言わせていただきます。
少なくとも「明らかなオフサイドだった」わけではないです。

5.佐藤の退場
競技規則第12条の「退場となる違反」の第4項および図解4に示されている
「決定的得点機会の阻止」が、正確な退場の理由です。
「Pエリア外で手を用いた」からではなく、「手を用いて決定的得点機会を阻止した」からなのです。
そこには一応「故意に」という言葉が含まれていますけれど、
確かGKのPエリア外での手の使用に関しては、つい最近「厳しい処置を取るように」との
「お達し」が下っていたと思います(曖昧ですみません)。
1997年8月の甲府での「甲府-札幌」で、ディドが甲府の大柴にPエリア外で往年の宿沢並みのラグビータックルかまして、
それでいて警告で済んだという例もあるのですけれど、今アレをやったら間違いなく退場ですね。
(※当時でも審判10人中8人までは退場にしたと思いますが…)
ゆえに、「故意でなく」ても、「足が滑ったはずみ」でも、
結果的に「決定的な得点機会を阻止」したのですから退場は妥当です。

佐藤の「阻止」に対して笛を吹いてプレーを止めた後、
村主の様子を確認に行ってからあらためてレッドカードを提示に行ったのは
適切な処置だったと思います。

みなさんはどのようにお考えですか?