ナビスコカップ[GroupA第2節]in厚別:ジュビロ磐田戦

文/ワナダン本舗・中村智嗣

今日は待ちに待った「厚別開幕戦」だ。当然、札幌での最初の試合。去年のチケット騒動の事もあってサポーター仲間にチケット購入を頼んでおいたのだが、今季の成績を反映してるのだろう。チケットが大量に売れ残っているらしい。その証拠にCONSADOLE12NETではおそらく初めてのチケット情報がメールで届いていた。内容は、「4.30のチケットは全席種、当日売りがあります」と言う趣旨だった。

私はのぼり+ワナダンがあるので前日のうちに必要な荷物を車に入れて厚別に置いてあるので、ディバッグ1個で朝の7時前には厚別競技場に来ていた。弾幕掲出は今ではバックスタンド・ホームゴール裏がすぐに満杯になるので本当に張りたいと思うサポーターは試合の2日前午前0時に順番取りのテープ張りを行う。(ドームは前日の午前0時~)自分の弾幕を張りたい(自由席なら希望の席に座りたい)が為に試合時間にかかわらず早朝からゲート前で並んでいる。ゴール裏の「サポーターゾーン」や弾幕掲出にはこんな努力があるということをお忘れなく。「弾幕が張れない」とか「良い席になかなか座れない」とお嘆きの方々はこんな所から努力してみた方がいいのでは?

厚別に到着して半日が経ち17:00にようやく開場。第2ゲートから入った弾幕組はダッシュでAWAYゴール裏を通過して一気にバックスタンドへ。人気エリアは中心部からホームゴール方面。このエリアに張る人は第4ゲートから入っている。第2ゲートから入るのはAWAY寄りに張る人がほとんどだ。理由は簡単でゲートからの距離が関係してくる。弾幕は「先着順」で掲出できるか否かが決まるのでスタンドに着いたらすばやく広げてスペースを確保する必要がある。

私の所有する弾幕(韋駄天和波智弘)は縦2M横10Mと超・ビッグサイズなので早い入場順でないと掲出できない可能性が極めて大きい。今回も無事に掲出を終えて証拠写真を撮る。今回驚いたのはAWAYよりのエリアに張られた弾幕が異常に少ないことだ。通常なら開場から10~15分で弾幕で埋まるはずなのにこの試合はAWAY寄りががっぱりと空いてしまった。平日のナイターでしかもGW期間中で出かけているサポーターもいるのだろうか?。もしくは成績不振が原因なのかそれはわからないがとにかくこの試合で「結果」を出さなくてはいけない。

カップ戦はサテライトリーグ(2軍リーグ)に参加していないコンサドーレにとっては控えの選手の実力を測る大切な試合なので「負けを恐れず」どんどん若手を登用してほしいものだ。さて今回の相手は天敵・ジュビロ磐田。どんな形でもいいのでとにかく得点を貪欲に狙ってほしい。

スタメンは次の通り↓
<札幌>
GK:佐藤 DF:今野・古川・曽田 MF:田渕・吉瀬・森下・大森・平間 FW :山瀬・小倉
<磐田>
GK:山本 DF:鈴木・大岩・山西 MF:西・河村・金沢・ジヴコヴィッチ・藤 田 FW:川口・中山

試合はコンサドーレのキックオフで開始。いきなり縦のフィードボール。このプレーに「?」と思った皆さんも多かっただろう。意図の不明なプレーがこの試合も再三に渡り見られた。再三に渡るCKのピンチも守備陣の必死の守りでクリアしてその後が続かない。クリアボールをほとんど磐田の選手に拾われてしまい攻撃に転じることができない。「守る為の攻め」ではなく「守る為の守り」になってしまっているのが今のコンサドーレの「現実」なのだと思う。その為攻撃の時間よりも守備の時間がどうしても長くなってしまう。パスも不正確で受けても待ちの姿勢でいるので出し手との間の距離が長く磐田の選手が入る込むスペースを自ら与えている。その為容易にパスカットを許しなかなか攻撃の時間が作れない。ボールを取って前線に送っても磐田守備陣の戻りが早いのでFW小倉の周りには磐田の選手が集結してスペースを与えない。しかも3人くらいマークに着いているのでいくら小倉でも振り切ることはできずにいた。

それでも何とか前半を0-0で折り返し後半の16分の平間を下げて堀井を入れて彼の持ち味であるスピードを生かした攻撃を試みる。堀井も期待に応えてゴールネットを揺らすものの無情のオフサイド判定でノーゴール。すばやい切り込みでビッグチャンスを作ってくれた。だからこのあたりの起用に関しては監督の采配は悪くないと思う。

後半も20分を過ぎたあたりから攻めの時間が増えてきて吉瀬・大森・山瀬とどんどん磐田ゴールに向けて突進し28分にも惜しいシーンがあった。応援歌にもあるように「何も恐れず」に突き進み「胸を張って」戦ってほしい。結局、決め手を欠いたまま試合はスコアレスドローで終了。コンサドーレは貴重な勝ち点「1」を獲得した。

小倉のFW起用での攻撃力の弱さ、攻撃スタイルの不確立さ・連携のまずさ・2NDボールの処理など開幕以来の課題は未だに解消の見込みが立たない。

しかし、「聖地」厚別でのサポーターからの熱い声援を背に受けて戦うことで選手は勇気をもらい90分を戦い続けた。内容はともあれ強豪・磐田を0点に抑えたことは選手にとっても少なからず自信になったはずで、磐田にしてみれば「当然勝ち点3が手に入る」とチーム・サポーター共々当然思いながら札幌へ乗り込んできているはずでショックは小さくないはず。

次節はAWAYでの仙台戦、春野での敗戦のリベンジを果たしてほしい。後半の思 い切ったプレーが90分する事ができれば勝機も、見えてくるはずだ。今は「勝利」こそが最大の良薬なのは誰もがわかっているはず。サポーターも勝利を渇望している。仙台・函館と連戦が続き選手も体力的にきついと思うがいつでも12人目の選手であるサポーターが後ろにいることを忘れずに頑張ってほしい。


この日の厚別全景(ホームゴール裏から) 縁の下の力持ち的存在のCVS
ゴール裏の熱い声援 ゴール裏応援風景(後半開始直前)
磐田の攻撃を抑えようと奮闘中 試合終了後の選手たち