コンサドーレの情報誌創刊

 ここんところ、このホームページの話題が続いたので、今回は、コンサドーレの話題についてのお話を。今年になって、コンサドーレの情報誌「G」が創刊されたのはご存じだと思います。厚別に来るお客さんに無料で配布されているあれです。

 もともと、コンサドーレの情報誌としては、月刊誌の「コンサドーレマガジン」がありました。残念ながら昨年暮れに休刊してしまいました。理由は、やはりコスト的な問題だったようです。出版業界に詳しい人の話では、あの装丁で(オールカラーで紙の材質も結構いい)、掲載されている広告の量があれぐらいでは、一冊の価格300円はかなり厳しかったのではないか、ということでした。雑誌というのは、制作費(取材や印刷、その他もろもろ)が販売価格を超えることもめずらしくなく、それを広告費などで補ったりします。「コンサドーレマガジン」の制作はイエローページという札幌の出版会社が行っていて、そこの社長は東芝を誘致してきたときのメンバーでしたから、かなり頑張ってくれたみたいですが、やはりコスト割れには何ともしようがなかったようです。

 この休刊をうけて、コンサ関連の情報誌はファンクラブ会報の「GENE」のみになってしまいました(MATCH DAY PROGRAMは、三年目のシーズン以降は発行されていませんし)。コンササポの中には、復刊を求める声も少なくありませんでした。実際、HFCや出版社には、復刊願いの手紙など結構いったんじゃないかと思います。もともと、この雑誌、作りはしっかりしていました。写真も豊富に掲載、唯一のコンサ専門情報誌ということもあってコンサに関する情報もかなり多く掲載されていました。雑誌自体の厚さは薄かったですが、値段も手頃でしたし。コンサドーレの情報誌なので、札幌を中心とした道内各書店に店頭販売されてましたが、どちらかというと厚別に行けいない人や、コンサドーレの情報の入りにくい遠隔地の人の方に人気があったのは、ある意味、皮肉なことでした。

 そんなオフの時期、実は、今回創刊された「G」のプロジェクトは既に動いていたんです。やはり、コンサドーレの情報誌の必要性はHFCも感じていたようで、3月頃の話ですが、現在、この情報誌を発行している新聞社などが中心になって、「コンサドーレマガジン」に変わる新しい情報誌の創刊に向けての準備がすすめられていました。そして、待望の新しいコンサ情報誌が、5月最後の試合で「G」として創刊されました。発行日は不定期ですが、今年は5回の予定、大体月一回のペース、月刊誌みたいな感じのものになりそうです。実際に創刊が決まって、無料配布されると聞いたときには、ちょっと驚きましたが。本屋などで取り扱うスタイルのものではないし、「コンサドーレマガジン」に比べるとボリュームも少なくなってしまいましたが、まず第一歩です。来年以降の事についてのアナウンスはまだありません。今年限りの企画で終わるかも知れないし、来年以降も続けられるかも知れません。願わくば、長く続けて欲しいものです。