1部参入決定戦大会概要・日程が正式発表

 来季からのJリーグ二部制を控えて、今シーズン終了後に行われる1部参入決定戦の最終的な大会概要・日程がJリーグから発表された。内容は昨年、案と出されていたものとほぼ同じものとなっている。これによると、シーズン終了後、現在Jリーグに所属する正会員18チームの1997年と1998年の順位ポイントによる総合成績14位~18位とJFLの1位,2位(準会員に限る)によりトーナメントを行い、上位3チームが1部参入となる。トーナメントは三回戦まであり(一回戦はJFLのチームのみ)、11月12日(木)または11月15日(日)~12月5日(土)の期間で行われる。3回戦と、第3参入チーム決定戦はホームアンドアウェイで行われる。その他の試合は、一試合のみ。
 この大会概要の内容で大切なのは、順位にウエイトをつけて、14位の方が、18位になるより有利になった形のトーナメントであること。そのため、同じ、参入戦にまわるにしても、順位が上の方が有利になる。あってはならないことだが、もしもコンサドーレが参入戦へまわることになったとしても、14位か15位を確保しなくてはならない。16位以下になると、一試合しか行われない上に、スタジアムがどこになるかが決まっていない。そのため、一発勝負の試合で勝ち抜かなくてはならず、どの様な試合展開になるかは予想できない戦いを強いられる。ホームとアウェイでの力が、大きく変わるコンサドーレの場合、ホームで試合ができない場合は、かなり苦しいことになる。
 参入戦の日程によると、11/22~12/5にホーム&アウェイの試合が行われる。札幌は既に冬である。例年、この時期は、厚別スタジアムは雪などで使えないことになっているが、もしもコンサドーレが参入戦にまわった場合、ホームの厚別での試合がそのような理由で行えないなどということになれば、北海道FC経営陣の責任は重いものとなる。他の会場で代替開催した場合、もしもそれで負ければなおさらである。ホームとアウェイでの調子がまったく異なるチームの特徴を知ってながら、事前の準備を怠ったという失態は明白であり、責任は免れない。HFCは、厚別競技場の管理者の札幌市と、既に今の時期から、もしもの場合に備えて、上記の時期にでも開催できるよう手を打っておく必要があるように思う。