サポーターによる活動の紹介3:10月22日を道民を祝日に

JFLシーズンが終り、現在は最後の公式戦、天皇杯の真最中。でも、残念ながら札幌では試合が行われない。コンサドーレのサポーターの中には、既に来年にむけて活動を始めていたりもする。ここでは、サポーターの人達が現在展開しているいろんな活動を、私が知っているものに限ってですが、4回に分けて紹介してみたいと思います。


3回目はちょっとユニークな活動、『10月22日を道民を祝日に』運動を取り上げてみたいです。この運動、谷口さんという方が一人で頑張っています。優勝が決まった日に、テレビでプラカードを掲げた谷口さんが映ったのを、記憶力のある方は覚えているかも知れません。コンサドーレ札幌の優勝&J昇格の決まった10/22を祝日にしようという運動です。
世界に目を向けてみると、今回日本と同じようにフランスW杯に初出場で、出場が決まったジャマイカ。出場が決まった翌日の日を、ジャマイカの大統領、祭日にしてしまったそうな。記憶に間違いがなければ、イタリア大会の時のコスタリカ、本大会で決勝トーナメント進出が決まった日を、祭日にしてしまったような?。
このように、スポーツで節目がある時(とりわけサッカーは)、これを記念日にしたり祭日にすることは世界を見渡すと行われていたりします。一部、後進国に限っただけの話と取られる方もありますが、札幌や北海道にしても、そのスポーツ行政の実態は、他自治体に比べると、決して進んでいるとは言えません。むしろ、遅れている方でしょう(日本では全般に欧米に比べると、スポーツに対する行政の取り組みは貧弱だと思います)。政令指定都市の中でみても、人口の多い札幌市のスポーツ施設は、決して良い方ではありません。たしかに冬期五輪は開かれました。ジャンプ台やスケート場が作られましたし、現在も施設は現役で頑張っています。でも、それだけです。五輪のメイン会場になった真駒内の競技場の観客席のベンチは壊れかけているのもちらほら見かけますし、スタンドにぺんぺん草が生えていたりもします。今回の札幌の優勝が、このようなスポーツ後進自治体の姿勢を変える、節目になるように、記念日にしようというのが、この運動の主旨のような気がします。Jリーグで優勝したらどうするんだ?ということは聞かないでください^^;。


”10月22日を道民を祝日に”運動のパンフレット全文を以下に掲載します。この運動の詳細は谷口さんまで。

「道民の祝日」のご提案と、ご賛同・ご協力のお願い

  • サポーターの皆様には当然ご存知の通り、去る10月22日の試合で、我らが「コンサドーレ札幌」がJFL優勝決定と、Jリーグ昇格を確定しました。
    先週11月18日には、Jリーグの川淵チェアマンより、正式にJリーグ昇格が承認された旨の通知がありました。
  • 北海道は永らく「プロスポーツ不毛の地」と言われておりましたが、プロサッカーチーム誘致の署名活動から始まり、「東芝」チームの移籍、そして「コンサドーレ札幌」が命名・誕生致しました。
    今回、JFL2年目にして、JFL優勝とJリーグ昇格を果たせたことにより、とても言葉だけでは表現できない喜びを皆様と共有できることは、この上ない幸せです。
    それ以上に、北海道にとっては、札幌オリンピック以来の、画期的で意義深い出来事であると(少なくとも私は)考えます。
  • 私はこの記念すべき「10月22日」が「道民の祝日」として制定されるよう、署名活動を実行していきたいと考えております。
    現在当面している問題としては、祝日の名目をどうするのか?、そして、仮に祝日として認められたとしても、既に来年のカレンダーは刷り上がっている時期であること、などがあります。
    名目としては「道民スポーツの日」とか、「スポーツ文化の日」とかが考えられますが、10月10日が「体育の日」、11月3日が「文化の日」であることと競合します。
  • そこで、コンサドーレが「夢のはじまり」と表現されていたこと、そして、少年・少女から年輩者までの広い層にわたって大きな夢を与えたことから、「道民夢の日」という呼び方がふさわしいと考えております。
    もちろん、一時期の「夢」騒ぎで終わらせてはいけないと思います。
  • 私自身、特に今年の試合を観戦・応援して、「人生、最後まで諦めてはいけない」、「最後まで夢を捨ててはいけない」ことを、思い知らされました。
    厚別競技場で試合終了後に流れる歌は、”We are the champions my fried, We’ll keep on fighting till the end. …… ” ですが、この “end” という言葉の意味深さが良く分かりました。
  • 今後は、道内各小・中・高・大学校の運動部部長や、アマチュアスポーツクラブ代表者、ファンクラブ、サポーターズクラブなどの皆様に署名のお願いをすると共に、マスコミ各社に署名活動の広報をお願いしようと考えております。
    また、当然のことながら、私自身が率先して、街頭での署名のお願いも行う所存であります。
  • これらの活動は何分にも私一人の能力では実現が難しいと感じております。上記の趣旨にご賛同頂ける方には、何卒ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 さらに、祝日の呼び名として、他に案をお持ちの方は、お知恵を拝借させて頂ければ幸いです。
  • これからは寒さも厳しくなりますが、私自身はいつもの「ユニフォームと鉢巻き」(とドーレくんキャップ?)姿で「J旗」を掲げて街頭に立つ覚悟でおります。

皆様のご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。

谷口 恭