来季J昇格の暁には札幌に雪国ハンディ?

 来季、関東以北のチームでは始めてのJ昇格をほぼ確実にしている札幌であるが、雪国ならではの問題を抱えている。来季のJリーグは、3月あるいは4月からの開幕となるが、札幌のホームスタジアム厚別競技場は、積雪と改修のため、5~6月になるまで使うことができない。そのため、これまでのJFLのシーズンでは、札幌市より雪の少ない室蘭市の入江競技場で、道内開幕戦を行ってきていた。ところが、ここで問題になるのは、Jリーグ規格を満たしている競技場が、道内では厚別競技場しかないことである。すなわち、このままでは、室蘭入江競技場では試合を行えない。
 Jリーグ側では、このような札幌の雪国事情を考慮して、特例としてJリーグ規格外の競技場での開催を認めようという動きがある。まだ正式に決定発表されたわけでないので、どうなるかは未定だが、来季も道内開幕戦は室蘭になりそうである。
 また、HFCも、室蘭での開催実現に向けて、入江競技場についての何点かの改善要望(選手更衣室の完全な分離、観客席のフェンスなど)を室蘭市に提出する模様。