コンサドーレ札幌の新マスコット、並びにロゴ、フラッグ、エンブレムの変更が発表

 この日、北海道FCがコンサドーレ札幌の新しいマスコット、並びにロゴ、フラッグ、エンブレムの変更を発表した。注目すべきマスコットはシマフクロウ。シマフクロウは北海道を象徴する生き物のひとつ。鋭く大きな目は「知性と想像力」を、白い体は「フェアプレー」を、たくましい体は「重厚感」を表すとして選ばれた。デザインは腰に手(羽根)をあてた立ち姿で、ちょっと右向きの斜に構えた格好のりりしい姿で、赤を基調に袖や衿の部分に灰青色(ダークブルーグレー)を配したシャツを着ている。胸には、Consadole Sapporo のイニシャルCSの文字が入っている。名前はまだ決まっておらず、一般公募により決める。
 シマフクロウは日本では北海道にのみ生息する、世界最大級のふくろうで、体長約70cm、翼を広げると180cmにも達する。ボ~ボ~~というこもったような太い声で鳴き、厳しい冬に耐えるため羽はふかふかしている。アイヌの人たちは、このフクロウをカムイチカプ(神の鳥)、モシリコトロカムイ(大地の神)、コタンコロカムイ(村の守り神)などとよんで崇拝した。ちなみに外国では、フクロウはその哲人じみた風貌から知性の象徴とされるところが多い。道内のシマフクロウは自然開発に伴いその数を次第に減らし、1971年には国の天然記念物に指定されている。現在では道内に100羽前後が生息しているにすぎず、保護活動や運動が行われている。参考までに道内関連のものとして、室蘭工大のエンブレムがシマフクロウをモチーフにしている。
 またマスコットの発表に合わせて、ロゴ、フラッグ、エンブレムの変更が発表された。ロゴはこれまでのデザインを継承しつつ、丸みがかったものから、若干角ばったものに変わった。一方、エンブレムは一新され、シマフクロウをデザインしたものになった。シマフクロウ全身を正面から見たものに、赤と灰青色を交互に配色し、右胸にCSの文字、左肩から右下にかけて斜めに星が11個並び、下にCONSADOLE SAPPORO の文字が入っている。これまでのエンブレムは、東芝FC時代の赤と黒のデザインだったものを少し手直ししてそのまま流用していた。フラッグは、白地の真ん中にエンブレムがあり、フラッグの左端に黒が、右端に赤が配色され、その内側に灰青色の細いラインが入ったものとなっている。レイアウトは何となくJリーグのフラッグに似ている。
 今回のデザインの変更は、マスコットの発表に伴うものであるが、チームカラーの赤黒色がJリーグのチームとダブっていることにも起因している。赤黒のチームカラーは既に浦和が使用しており、J昇格後は重なることが予想された。Jでは同色のチームカラーは認めておらず、北海道FCは現在の赤黒にさらに一色加える方針でいた。今回新たに加えられた色は灰青色で、北海道の大地に生い茂る針葉樹の森の色をイメージしている。チームカラーに一色加わったことにより、ユニフォームデザインも、若干の変更が予定されている(発表は2月の予定)。