[第十九節]in佐伯:トリニティ大分戦

「永井謙一郎さんの観戦記1」

 こんばんは、永井です。 事前の天気予報では雨だった気がする大分・佐伯。試合の始まる午後から すっかり夏空に覆われて暑いこと暑いこと。「こりゃあまた選手は暑さで バテバテってパターンかも?」と心配する前にコッチの身体の方が 立ってるだけで汗だく。否、汗だくなのは天気のせいだけじゃなく、 いつでもどこでも札幌が綱渡りのゲームしてくれるからですな。 今回も我々の心臓をドキドキさせる、お客様を決して安心させない ゲーム展開を魅せてくれましたねぇ。やれやれ。 それにしても始めてのタイコ叩きは緊張したなあ。リズムがズレたら もう大変。士気ににかかわりますからね。あれは責任重大な任務ですわ。 いかに始めてだったかと言うと、バチを持つ手の親指にアッという間に マメができて、これまたアッという間にツブれたほど。 しかし親指にマメとは、相当ヘタくそだわ、俺って。

 ところでボクはゴール裏などの隅っこを観戦場所とすることが多いのですが、 コレ、当然センターラインより向こうのコトがよく見えないワケですね。 今回の大分戦でも、前半の後藤キャプテンと後半の大分・崔のゴールが 遥かかなた向こうで決まったのですが、ボールがゴール近辺でゴチャゴチャと 混戦になると何がなんだか状態に。 で、誰よりも早く「ゴールゴールゴオォォォール!!!」に 反応したいゴール裏ウオッチャーとしてはこんな場合、ボールを見ないで 選手を見てるワケです。ゴールが決まれば真っ先に選手はガッツポーズ 決めたりなど「嬉しいッ!」という感情がスグに身体に出ちゃうモノですから。 選手の動きをセンサーにしてるワケですね、ボクは。

 とまあ、前口上が長くなりましたが、要は前半での後藤義一の得点の時、 「選手達、一体ナニを思ってるんだよ?」っつうコトです。 あの時、派手めにダァーと腕を振り上げたのはなんとペレイラ1人だけ。 他のピッチ上の選手は誰も身体に表情を出さず、それはそれは静かなもの。 おいてけぼりのボク達ときたら、 「え、ナニ、入ったの?本当にゴールいったの?」と棒立ち。 案外こういうところに、勝ちにいく姿勢がチーム全体にあるかどうか 見えちゃったりするんだけどねえ。大丈夫かね?

 しかしまあ、勝ててよかった。勝因?うーん、あの試合、ホーム側から アウェイ側に強風が吹いてて、前半大分側が追い風になるようエリアを 取ったのに、それほどカサにかけて攻撃をカマさなかったあたりでしょうか? MVPとしては、前半はファインセーブ2回の茶木、後半は途中INして 見事結果を出してくれた加藤を推薦してみます。 献身的に走ってくれるよねえ、加藤。裏パスも出しがいあるというもの。 あと、最近は後藤キャプテンがすんげえ働いてるなあ、てのと 左サイドの村田が地味になってる代わりに後藤静臣が勇気を出して 右の端っこを上がり始めてきましたね。ボールを浅沼がもらって ドリブルで切り込んだ後、もう一段外に叩いたらそこに静臣がGO! パベルとかがガチッとカバーリングしてるからこんなコトも出来るように なったワケですな。それではまた!

(記事提供:永井謙一郎さん)


「永井謙一郎さんの観戦記2」

 それにつけても暑かった大分・佐伯。 今回の旅行もいろいろな方々にお世話になりました。 試合後、やまのさん始め大分部屋の皆さん、大分駅までクルマで送って くださって、どうもありがとうございました。 帰り道、乗せていただいて本当に助かりました。 芭雨さん、大分&札幌両立モードはさぞお疲れだったことでしょう。 大分名物「団子汁」お教えくださってありがとうございました。 しっかり植松さん、佐藤さん、ジローさんと大分駅前で晩御飯にいただきました。 あれは結構食べ応えがあるモンですね。冬に食べるとまた格別かもしれないですね。 そうそう、植松さん、佐藤さん、ジローさん。ボクが帰りのバスに乗るとき、 お見送りありがとうございました。しかしあの車中(全席指定)は出発直前に ダブルブッキング!が発生し、ちょっと騒然でした。よかったあ、席確保できて。

 いやはや楽しい旅行でしたよ。午前に佐伯駅に着き、JFL公式プログラムに のっとり「蒲江町」行きのバスに乗り、さあバス停「汐月」で降りれば競技場は 近いのだな、とタカをくくってたら、市街地を抜け、山道を越え、タクシーで 10分の距離のはずなのに、もう30分経過。いつの間にやら バスは佐伯市を脱出して隣町の漁港・蒲江町へ!慌てて降りたけど 逆方向のバスは1時間に1本きり。とても試合開始には間に合わない。 半泣きで入った雑貨屋さんに「すいません、タクシー呼んでくれますか?」と 頼み込んで、なんとか佐伯市内に戻ることができました。 タクシー待ちの間、雑貨屋のおばちゃんに 「ここらへんの海って、サカナは何が獲れるんですか?」と尋ねたら、 「いやあ、たいしてウマいのはないよ」なんだそりゃ(笑)。 蒲江のタクシーのヒトがこれまた北海道のファンで「北海道の食べ物は何もせんでも 焼くか煮るだけでウマいよなあ、カニとかイモ、シャケがのぉ」と食べ物談義。 「昔は蒲江のオトコってのは山を越えて5時間歩いて 佐伯によく遊びに行ったモンだよー」と野武士の雰囲気プンプン。 佐伯の観客、まあ何人いたか分からんが蒲江町のヒトと交流を深めたのは きっと俺くらいのものでしょう。いやあ、バスは乗り過ごしすると面白いや。 これからも見知らぬ土地ではどんどん適当にバスに乗っちゃえ!それでは、また。

(記事提供:永井謙一郎さん)


「植松孝彦さんの遠征記」

はじめての大分にサッカー観戦でいけるとは、思っても みませんでした。これも、コンサドーレが札幌に誕生したおか げです。といったところで、8月31日から9月2日に かけての大分遠征の感想です。
しかーし、感想は、たくさんありすぎて書ききれません。 で、その一部を披露します。

===大分空港で待っていたのはかみなり
大分空港に降り立つと、雷がすぐそばに落ちる。3人の遠 征組は不吉な予感をもつが、なにくそと別府温泉に投宿。

===別府温泉は、温泉だ
別府温泉で温泉にはいる。あたりまえのことをする。

===nifty、FSJL大分部屋(かぼす畑)の山野さんに 塩をもらう
山野さんが佐伯は遠いというので、車でおくってくれる。 途中で、筑波から来たかぼす畑のみやおさんといっしょにな って、まさに呉越同舟。

===会場は、すぎの山のなか
会場は、すぎの山のなか、のどかな競技場だ。私たちの準 備の横で、選手がアップ。すごい!!

===なんと、新応援団長の誕生だ。
やあ、コンサドーレの応援の少ないこと。いきなり私が応援団長 だ。太鼓は、東京からのコンサ部屋永井さんとジローさん、 旗持ちは佐藤さん、タンバリンは、東京からの嬉野夫婦だ。

===テレビの生だ。
ハーフタイムには、地元の局のインタビューだ。どこをむ いたらいいのやら、なにを言っていいのやら。まわりは、み んな大分のサポーター。こまってしまって、ううう状態。

===やっと勝って、ほっとして
やっと勝って、かぼす部屋のみなさんとOFF。 佐伯の駅で、大分の選手とあって、かぼす部屋のみなさんは 雲の上状態。写真をとったり、サインをもらったり握手をし たり。 永井さんを大分で見送って、また温泉。

===帰りはみんないっしょだ
帰りの飛行機は、コンサドーレの選手といっしょだ。かぼす部屋 のみなさんと同じ状態だ。

 というわけで、非常にたのしい遠征でした。
かぼす部屋のみなさん、特にやまのさん、今回の遠征を企画 して連れていってくれたジローさん、また、いろいろなアク シデントをものともせず、同行してくれた佐藤さん、どうも ありがとうございました。それから、現地で、いっしょに応 援してくれた嬉野さんご夫妻、永井さんほか多くのみなさん どうもでした。そうそう、どこの応援してても許してしまう 芭雨さん、会えてよかったです。

(記事提供:植松孝彦さん)

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