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  • Subject: Re: 「きっかけ」は必要ではないのでしょうか
  • From: aki
  • Date: 1999年12月10日 00:27:44
  • Reply-to: 「きっかけ」は必要ではないのでしょうか By Dion Berger

    :
    : 「クラブ」のお話は全くその通りだと思います。
    : でも、日本には、そういう土壌がない。なければ、多少なりとも強引でも、「きっかけ」
    : は必要なんだと思います。
    : 例えば、「Jリーグ百年構想」にしても、「クラブ」という発想の全く無かった所に
    : 「クラブを作るため」に「プロサッカーリーグ」を始めたという説明になっています。
    : これは、本来の世界でのサッカーの成り立ちを考えれば、全く話は逆ですよね。
    : サッカーを好きな人が、それこそ「日常としてボールを追い掛ける光景」から「クラブ」
    : ができ、やがて幾つかのクラブが互いに集まって「リーグ」ができたという事を考えれば。
    : だから、J反対派は、「もともとそんな思想の無い所に欧州式クラブの思想をもって
    : きて成功するわけがない」という。
    : でも、本当に草の根のおっしゃったような光景から、クラブを作っていったら何百年
    : かかるかわからない。
    : 逆に言えば、Jができて、バブルとはいえムーブメントが起きた事で、「クラブ」と
    : いう思想が日本に根付き始めた、とも言えます。
    : その辺りは「日本特有の上意下達式」で駄目な事なのかもしれませんが、必要悪と
    : 言えない事もないと思います。


     正直自分はかなりキビシイ事を書いてはいますが、別に「上意下達式」のクラブの設立を否定しているわけではありません。それでもそのクラブが住民に等しく支持され、住民に恒久的なサービスをする事が出来ればそれで問題はないと思います。
     ですが、上意下達式のクラブって、どうしても最初の支持が少ないだけに色々な面で何がしかの制限を受けるし、うまくいかない可能性が比較的高いと思うんですよね。
     それだったら何十年経っても小さなクラブを住民の支持と共に大きく強くしていくっていうほうがいいんじゃないかと思ってるんですよ。もうそういうシステムは(J−リーグの事です)出来上がっているわけですからね。後はその裾野を広げていく事が大切なんだと思うんですよ。トップクラブを誘致して運営していくっていうやり方はもう時代遅れって思ってます。
     二部落ちとかに対してのマスコミの過剰な報道ってのは、これから歴史が解決して行くものだとも思うし、僕個人としては栗山のグラウンドが出来る前に、それって室蘭に欲しかったなぁって思うんですよね。北海道にもう一つ出来れば、なんか面白い事が起こりそうでしょ。切磋琢磨して行けそうじゃないですか。

     別にもう今から欧米に追いつけ追い越せで行く必要はないと思います。10年にも満たないプロリーグが、200年の歴史に勝てるわけがないよ。でも百年と三百年じゃ「大して変わらない」って言っていいと思う(笑)。そうなれば、もう十分にJの理念は具現化しているでしょうね。

     最後に。

     こないだ来てたマンチェスター・ユナイテッド。実は地元じゃ住民にはシティの方が支持されてるんだそうです。彼らの言葉を借りれば「ヤツらはミーハー・ユナイテッドだ」らしい。確かにそうです(笑)。僕はこういう彼らが好きだなぁ。コンサもこうなって欲しい。シェフィールドも我がウェンズデーより、ユナイテッドの方が圧倒的だし。海外では支持はクラブのいるカテゴリーじゃないんだよね。愛着ですよ。



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