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flyng owl寸評2000J2リーグ (最終更新日:11/17/02)to uppage
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J2寸評  第40節:J2優勝を決める  
00.10.29
 J1昇格に必要な二位以内を既に決め、J2優勝へのマジックが勝ち点1となって迎えたこの日の大宮戦。舞台はホーム厚別競技場。前節の平塚競技場での昇格決定の際はスタジアムに足を運べなかった多くのホームサポ、優勝こそは一緒にと、この日厚別に駆けつけたのは入場者最高記録を更新する19863人。
 試合の方は、三試合連続となるエメルソン、播戸竜二両選手のアベックゴールで得点すると、こちらも堅守のコンサDF陣が大宮の攻撃を跳ね返し、シーズン無失点試合記録更新中の20試合目の完封。勝利を告げる試合終了の笛と共に、スタンドから地鳴りのような歓声があがった。厚別でJ2優勝を決めたコンサイレブンは、試合終了後、サンクスウォークで場内一週。西日の差す中、選手とサポーターの表情は晴れ晴れとしていた。サンクスウォークがホーム側ゴール裏にさしかかると、選手達が岡田監督を取り囲み胴上げを始めた。スタンドでは、いつまでも万歳とエールがやむことがなく、この日を迎えられた喜びを共に祝った。J2優勝で昇格に花を添えたコンサドーレ札幌、いよいよ来年は再びJ1に挑む。
 今節、注目の一戦は浦和−山形の一戦。ホーム駒場で行われた試合ながら、なんと浦和が延長Vゴール負け。前節の大分との大一番が終わって、ほうけてしまったわけではあるまいが、今節大分の試合が無かっただけに勝って勝ち点差を4に広げておきたかったところ。浦和にとっては痛恨ともいえる敗戦。これで今季浦和は、山形新潟にそれぞれ2敗づつ。ジャインアトキラーが売りの山形・新潟らしい成績といえば成績ではあるが。俄然、残り一枠の昇格争いがおもしろくなってきた。勝ち点1差のまま、残り4試合。地獄のようなマッチレースが続く。  

J2寸評  第39節:あれから二年ついにJ1昇格を決める  
00.10.21
 室蘭の地でJ2陥落が決まってから2年。ついに待ちに待った瞬間がやってきた。昇格マジックを勝ち点1にして迎えたこの日の湘南戦(平塚競技場)、札幌はJ1昇格をかける。
 舞台はアウェイ平塚競技場であったが、2000人以上ものコンササポーターが駆けつけ、ホーム湘南サポを上回る気勢とまとまりで、試合前から異様な雰囲気に包まれるスタジアム。昇格を目前にして堅さの見られる札幌イレブンだったが、頼れるキャプテン名塚善寛選手がそれを切り開く。前半16分古巣の湘南から昇格へ一歩近づく二試合連続のゴールで先制点を奪った。その後の、湘南の鋭い攻撃もコンサDF陣が頑張り同点は許さず、逆に後半23分こちらも二試合連続となる播戸竜二選手のゴールで突き放すと、後半ロスタイム、俺を忘れるなとばかりに、エメルソン選手が得点王レース独走となる今季30点目を湘南ゴールに突き刺した。そして長いロスタイムのあと、審判の笛が吹かれた瞬間、コンサの来季J1昇格が決まった。コンササポで埋まったアウェイ側スタジアムは大歓声に包まれ、観客はみな総立ちになり、歓びをグラウンドの選手やサポーターとともに分かち合った。
 寒風吹きつける室蘭で、J2降格が決まってから、この日までの厳しい日々は、サポーターにとってのコンサドーレ札幌をより一層魅力的な存在にしてくれた。昨年不振の原因をとことん改善し、改革して臨んだ今季、シーズン開幕から上位をキープし続け、第20節からは1位の座を一度も譲ることなく、優勝を決めた。結果だけを見れば、圧倒的に勝ち進んできたように見えるが、実際はそうではない。1点差試合は17試合(15勝2敗)、延長戦も8試合(4勝4分)におよび、粘り強くあきらめることなくコツコツと勝ちを拾ってきた結果と言っていい。大勝せずに、このようなゲームを年間続けることがいかに精神的に厳しいことか。
 ちょうど三年前の10/22、JFLで昇格を決めた。あの時は、まだJを知らぬコンサドーレの新しいものへの挑戦の戦いだった。そして今、二年間にわたって繰り広げられたのは、失ったものを取り戻すための戦い。同じに歓喜に包まれた瞬間だったが、今回の戦いの方がより厳しかったように思う。度々のピンチや劣勢を、ある時は選手の力で、またある時はベンチの力で、そしてある時はサポーターの力で、跳ね返し、蹴散らし、接戦をものにし、地道な積み重ねがこの日の歓喜のときにつながった。解決すべき問題はまだまだたくさんあるが、今日は、この勝利を素直に喜ぼう。そして、来季のコンサの活躍に夢をはせ、より一層の応援を誓おうではないか。
 さて今節、平塚の地で札幌の歓喜の声が鳴り響いたが、残り一枠を巡っての競争は熾烈をきわめている。消化試合が1試合少ないものの、浦和に勝ち点2リードしている大分、その両者の今季最後の直接対決が翌日行われた。もしも浦和が負ければ、コンサドーレのJ2優勝も決まる。この試合、勝った方がJ昇格に大きく近づくとあって、両者大一番の位置づけで迎えた。試合は復活した小野の活躍などで浦和が快勝。勝ち点で1リードする展開となった。
 これで、今節の札幌のJ2優勝はなし。札幌は次節J2優勝をかけて大宮とホーム厚別で対戦する。  

J2寸評  第38節:ホームで大爆発  
00.10.15
 前節アウェイで山形戦に引き分けたため、この日昇格が決まるためには、1時間早く始まる仙台−大分戦で、大分が負け、札幌が水戸に勝つことが必要。厚別競技場には、昇格決定の可能性があるということで、17000人を越える観客が集まった。
 水戸はここまで5連勝、4試合連続延長Vゴール勝ちと、粘り強さを見せる熱血策略家バビチ・ブランコ監督率いるチーム。シーズン途中でブラジル人選手三人を効果的に補強し、これが大きく効いている。ただしこの日は、中盤の要、ジョンパウロ選手は欠場。前回の対戦では、終盤突き放し2−0でコンサが勝っているも前半はあわやという展開だっただけに、この日も“もうすぐJ1昇格だ!”と試合そっちのけで浮かれていると痛い目に遭う。とよんでいたのだが、試合の方は、前節引き分けのうっぷんを晴らすかのような展開を見せる。
 前半14分に播戸竜二選手が二試合ぶりに得点を決めると、つづいて26分にエメルソン選手が三試合ぶりのゴールで突き放す。前半で2−0と突き放した札幌は、後半になっても攻撃の手をゆるめることなく、攻め続け、後半22分から5分間の間に、エメルソン、播戸、名塚善寛と点を重ね、結局5−0で快勝。今季チーム最多得点で勝利を収めた。
 一時間早く終わった仙台−大分戦で大分が勝ったため、この日の昇格決定はなかった。三年前JFLでコンサが昇格を決めたときは、大分が相手だった。この時の大分には川合孝治、木島敦、後藤静臣、加藤剛などコンサから移籍した選手が頑張っていた。今の水戸にも、渡辺卓、木山隆之と元コンサの選手達がいる。大きな節目の試合に、こういった因縁のあるチームとの対戦になるのが、星の巡り合わせかと、大分の敗戦が運命づけられたもののように感じたりしたのだが、そうはならなかった。が、昇格決定まで、勝ち点1のところまできた。次節湘南戦では自力昇格決定をめざす。他会場の試合結果次第で優勝も決定する可能性もある。
 今節他会場の注目は、仙台−大分戦。大分が負けてくれるとJ昇格が決まるためだったが、熾烈を極める浦和との二位争いもJ2フリークにとっては、大きな焦点。今節浦和の試合が無く、次節大分浦和の直接対決があるだけに、3位大分にしてみれば、この試合勝って浦和にプレッシャーをかけておきたいところ。試合の方は、アンドラジーニャ選手のハットトリックで大分の快勝。この試合、大分の攻撃の要、ウイル選手が前半で負傷退場交代。病院で検査を受けて次節出場は無理だの、累積を避けるために温存してあえて引っ込めたなど、いろんな噂が飛び交っているが、策士石崎監督のこと、試合当日まで、ホントのところは明かさないに違いない。そして試合の無かった浦和は静岡でミニキャンプを展開中。新しく就任した横山総監督のチーム改造がどこまで功を奏するのか、試合前から話題の次節大分−浦和戦である。
 そして今節甲府が湘南を破って、4勝目をあげた。大連敗のあと、3勝3敗と調子をあげてきた。残り試合数を考えるに、今季苦労しながらも昨年を上回る勝ち点をあげる可能性も出てきた。
 次節、コンサは土曜日に湘南相手にJ1昇格をかける。そして翌日曜日には、大分−浦和の一大決戦が行われる。こちらにはコンサのJ2優勝決定がかかる。今週末は、今季一番の注目となりそうである。  

J2寸評  第37節:見えないプレッシャーか気のたるみか?勝ち点100が消えた日  
00.10.08
 最後の大一番、浦和・大分に連勝し、意気上がる札幌はアウェイで山形と対戦。次節地元厚別でJ1昇格を自力で決めるためには、この試合延長でも勝っておく必要がある。この日は、ボランチのビジュ選手が怪我で欠場。名塚選手をボランチにあげ、古川選手をリベロに入れる布陣。
 ところが試合が始まってみると、山形ペース。アウェイの試合にまったりした展開で臨むこともある札幌だが、この日は、大事な点が奪えないのみならず、山形に終始ペースを握られ、苦しい展開。しかも田渕選手が浦和戦に続き、試合途中負傷で交代。それでも、山形の決定力の無さと最後のところで踏ん張りで点は与えない。試合は双方決め手のないまま、延長へ。そして引き分けに終わった。勝ち点1は拾ったものの、次節厚別での自力昇格は残念ながら消えてしまった。また、残り試合を計算すると、年間総勝ち点100以上の可能性が消えた。せっかくチャンスがあっただけに少し残念。おっと、こういったことを言っているから、足下をすくわれてしまったのかも(負けなかったですが)。
 この日の試合、0−0で引き分けた札幌だが、“やっぱり山形にやられたか”と言っておこう。今季、コンサは山形と鳥栖、そして大分に一敗づつしている。山形と鳥栖は実は、浦和からも勝利あげている。たまたまの一致ではあるが、10位と下位に沈む山形が一位二位チームから、勝利をあげているというのはおもしろい傾向である。多分相性とか言われるが、これらのチームはきっと強いチームと相性が良いのである。近代サッカーでは、強いチームになるためには、中盤を支配することに重点が置かれる。シュートチャンスが多くなるし、勝率が上がるからである。コンサの場合もしっかり守ってカウンター気味に攻撃をしけるスタイルではあるが、自陣深くに下がって守るわけでなく、DFラインを高く維持し、中盤を厚くすることを目指している。しかしこのスタイル、勝率は上がるが、相性の悪い戦術スタイルがある。守りを固められ、自陣奥深くから、中盤を省略されて縦一本、ロングパスを通されることである(中東はこのスタイルが得意で、中盤を華麗に作るサッカーが好きな日本は苦手としている)。中盤を省略されて縦一本で、頭の上を通されれば、自慢の厚い中盤も守備には貢献しない。アメフトのようにボールのないところの選手もブロックできればいいが、サッカーではそうもいかない。足の速い選手がボールを持たずに落下地点に駆け抜けていけば、追っかけることしかできない。もともと山形は伝統的にジャイアントキラーで、しっかり守ることには定評がある。強いチームがその実力をいかんなく発揮すれば、弱いチームには順当に勝つ。しかし、ちょっとでも油断したり、心の隙があれば、カウンター一閃、痛い目に遭う。試合が終わってしまった今、負けずに引き分けで勝ち点1を奪えたことは評価したい。これで、J1昇格マジックの残りは4となった。とにかく勝ち点3がダメになったら2。2がダメでも1を奪う。コツコツと拾っていくことが大事である。
 この時期、昇格が見えてくると、非常に大きなプレッシャーが選手にかかる。経験や慣れもあるのだが、俗に言う“しびれた”状態になる。昨年、シーズン終盤でFC東京が5連敗といった大ブレーキを起こしたのも、それである。これが原因で連敗が始まると、特効薬はないからたちが悪い。そういった意味では、今節いろんなプレッシャーのかかる中、仙台にVゴール勝ちで連敗を止めた浦和は偉い。
 札幌もそういった類のものに捕まってしまったのか、と思っていたが、この日はどうもそうではないらしい。浦和・大分とモチベーションの高い試合が続いたため、気が抜けてしまったらしい。ある意味仕方ないことであるが、えてして泥沼の連敗は、こういった気の緩みから始まることが多い。最初はたまたま負けただけと思い、次は勝てるさと考える。そんな風に考えて、次も負けると、アレッと言うことになる。それが続くと、気がついたときには、今度はどうして勝てていたのかすら、思い出せなくなる。今シーズン最初の頃の湘南である。そして春先、浦和が駒場で札幌に負け、ぎくしゃくし出したのも、この類である。勝利は与えられるものではなくて、自分たちで勝ち取るものである。強ければ待っていれば勝ちが転がり込んでくるのではなくて、自分たちから拾いに行かなくてはいけない。常に貪欲に勝利を求めなければ、勝利は手に入るものではない。求めたって入らないときだってあるわけだし。
 さて、今節他会場の結果は、二位浦和が苦しみながらも仙台に延長Vゴール勝ち。三位大分がに完勝。そのため両チームの勝ち点差が1に縮まった。大分の試合が木曜日にあり、一時的に二位に上がっていたので、日曜に行われた浦和−仙台戦での浦和は大きなプレッシャーを感じながらの試合となったはずである。さて、第34節の寸評で、シーズン終盤になると奇手妙手が飛び出ると書いたが、浦和に大きな奇手がでた。実質の監督交代である。横山GMが総監督につき、斉藤監督に代わって現場の指揮を執る。そして春先まで札幌にいたフラビオフィジカルコーチが、浦和のフィジコに着任した。これが妙手となるのか、それはシーズンが終わってみないとわからない。そして、横山総監督初采配となったこの日の仙台戦、浦和は延長Vゴールで勝ちをおさめ、初勝利。次節は浦和は休みなので、この間を利用してミニキャンプを張ると聞く。大分の石崎監督は相手を研究してチーム戦術まで変えるリアクションサッカーが身上。対戦直前での浦和の監督交代劇は、それまでのデータがあまり役に立たなくなるため、意外に石崎監督相手には効果的な手だったかも。両監督とも狸親父みたいなので、采配に注目である。
 次節の札幌は、ホームで水戸と。仙台−大分戦で大分が敗れ、コンサが水戸に勝った場合、J1昇格が決まる。が、このところの大分の戦いぶりを見るに、次の試合で大分が負ける可能性は低い。いずれにしても、J1昇格までのマジックを勝ち点4にした札幌。他のことを考えずに着実に消して行くのみである。まずは3を消そう。

J2寸評  第36節:最後の山を越える  
00.10.01
 前節一番のライバル浦和に逆転勝ちし、今季負けなしの対戦成績で終えた札幌は、こちらも昇格レースを争う大分をホームに迎えての試合となった。現在3位につける大分、ここでコンサが勝利を収めれば、大きく昇格に近づく大事な一戦となった。
 この日キックオフする前に試合が終わった新潟−浦和戦で浦和が敗北。当然、このニュースは両チームに入ってきている。勝ち点2差で浦和を追う大分にとって、この日の試合で札幌に勝てば、浦和をかわして二位にあがれるチャンス。より意気が上がったのは大分の方だったに違いない。
 お互い負けられない試合だったが、ベストメンバーに近い大分に比べ、前節浦和戦で負傷退場した田渕龍二選手を欠く、札幌は苦心のメンバー。左サイドの伊藤優津樹選手も原因不明の体調不良に悩まされており、この日も欠場。ルーキー山瀬功治選手はU-19遠征で不在。で、右サイドに小松崎保選手、左サイドは清水範久選手を入れた。岡田マジックが機能するのか、チームのピンチにコンサの実力が計れる試合となった。
 4試合もの出場停止が明けてから、絶好調でチームを引っ張るウイル選手を中心に札幌ゴールを狙う大分。そのパワーに圧倒されたか、久しぶりの出場でゲーム感が鈍っていたか、なんと前半終了間際にこの日二枚目の黄紙を小松崎選手がもらってしまい退場。ただでさえ、やりくりに苦労しているチーム状態の上に、選手が一人少なくなってしまった。
 シーズン当初は、試合終了間際に選手が良く退場になっていた札幌(怪我や赤紙・黄紙)。「コンサの勝利のためには生け贄が一人必要なんだ」と冗談を言われたものだが、そんなわけで、人数が少なくなるのには慣れている。なんてことがあるはずもなく、ゲームプランが前半で完全に崩れてしまった岡田監督は大慌て。でも、今年のコンサはこんなことでは大崩れはしない。中盤の清水範久選手を下げて、古川選手をDFラインの中央に入れ、3バックから4バック気味に変え、4−3−2の形で対応する。
 ところがこの退場劇が札幌に良い方向に働くから、勝負事はわからない。まさに瓢箪から駒。札幌が一人少なくなったことで、大分が攻勢にでた。で、これでバランスを崩したのが、大分の方。どちらかといえば、リアクションサッカーが持ち味の大分。攻撃側の選手を投入してラインを押し上げて来たため、後ろにスペースが出来るようになり、ここを狙ったコンサのカウンターがいい形で決まる。そして先取点は劣勢のコンサにはいる。後半15分、アウミール選手が今季初得点となる先制点を決めた。失点でさらに攻勢にでる大分に対し、慎重に試合を運ぶ札幌は、しっかり守って一撃必殺のカウンターを狙い、播戸竜二選手が10分後に追加点を決める。終了間際、大分に1点を返されるが、結局試合はこのまま終了。
 終わってみれば、ライバルに快勝。“う〜ん、強いぞコンサ”としか言いようがないこの結果。今年のコンサはシーズン開幕から試合を経るにつれて、確実にチーム全体の力が上がっている。前節も浦和を破ったが、初めて浦和と対戦した第17節の駒場では、圧倒的に浦和の方が実力が上だった。守ってカウンター狙いであったが、実は浦和に押し込まれていたといった方が正しい。これが前節は五分以上の展開になっていたわけだから、そんだけ札幌の力が向上したわけだ。
 今節他会場の結果は、浦和が新潟に負け連敗。前回も駒場で札幌に敗れたあと、新潟で大敗したが、今回も新潟の鳴尾選手にハットトリックを決められ大敗。札幌も浦和・大分戦のあと気が抜けるが、浦和も札幌戦のあとの新潟戦は鬼門のようだ。これで、浦和大分の差は代わらず勝ち点差2のまま。
 次節、札幌はアウェイで山形と。浦和・大分と、最後の山場を連勝で締めた札幌は、J1昇格をほぼ確実にした。あとは確実に勝ち点を拾って、詰めるだけ。次々節ホームで昇格を決めるためにも、難敵ながら勝利を持ってかえって欲しいものである。

J2寸評  第35節:対浦和シーズン負けなしで終える  
00.09.28
 コンサ一番のライバル浦和レッズとの今季最後の試合。ここまで対浦和戦三試合は負けなしで来ているので、最後の一試合くらい負けても、なんて当然思うわけなく、アウェイ駒場でありながら勝ちを狙いに行く。首位と二位の直接対決だけあって、最悪でも引き分けに持ち込み、勝ち点差を縮めさせなければJ1昇格に大きく近づく。二位の浦和は当然、首位を引きづりおろすために、勝ちに来た。
 札幌はほぼベストメンバー。対する浦和は中盤の要、小野伸二選手が復活。室蘭で引き分けた試合以来の対札幌戦出場。平日のナイターのせいか、駒場にしては少ない16068人のサポーター。それでも、双方負けられない試合は、選手とサポーターの意地がぶつかる。
 がっぷり四つになるかと思われた試合は、予想に反し、開始早々から動いた。開始わずか5分。エメルソン選手のヘッドが決まり先制点がコンサにはいる。堅い守備からカウンターのように仕掛けるコンサにとって、早い時間帯での得点は相手が前に出てきてくれるため、自分たちのスタイルで戦えることを意味する。そのため前半は札幌ペースで試合が進む。試合が動きだしたのは、後半になってから10分に右サイドの田渕龍二選手が負傷退場すると、コンサは替わりの選手がいない事態に。ビジュ選手を右サイド、リベロの位置の名塚善寛選手をボランチにあげ、リベロの位置に古川毅選手を投入し何とかやりくりする。リズムが悪くなった後半26分。クビッツァ選手のヘッドで同点にされる。今季ここまで対浦和戦でコンサは通算三失点しているが、全てクビッツァ選手に決められた。要注意選手としてマークはしているのだがなぜか決められる。そして、この同点劇に当然意気上がる駒場スタジアム。しかし、今季の札幌はここからがしぶとい。ゲームプランが崩れようが、劣勢になろうが、選手の集中力は落ちない。むしろ、そんな時ほど、チームが一丸になるのが今年のコンサ。傘にかかる浦和に決定的なチャンスを作られるも何とかかわし、延長戦へ。そして延長8分、アウミール選手がシュート、キーパーがはじいたところを、エメルソン選手がシュート、これがポストにはじき返されたのを、最後はビジュ選手が蹴り込み、Vゴール。助っ人三人衆の見事な連続攻撃で、試合を決めた。前回の駒場では、圧倒的な劣勢をビジュ選手の一蹴りで、うっちゃったコンサ、この日も、最後はビジュ選手がとどめを刺した。
 この日の勝利は、二位浦和との勝ち点差を8から11に広げる大きな勝利。逆転するには、4試合最低必要で、残り試合は8試合だから、1勝1敗のペースでOKということになる。ホントに大きな勝利であった。結局、対浦和戦は3勝1分けで負けなし。勝ち点で9稼がせてもらった勘定になる。札幌と浦和の下位チームへの負け数は3試合と4試合でほぼ同じ。結局、順位表における4試合分もの勝ち点差は浦和が直接対決を落とし続けたためということになる。岡田監督が、シーズン開幕前に五分の星でホントに充分(ということはとれない可能性もあると読んでいたわけだ)と考えていたことからも、この成績が予想以上のものであることがわかる。五分の成績だったら、お互い勝ち点70あたりで並んでいたはずである。いづれにしても、この日の勝利で、J1昇格に大きく前進した。
 今節他会場の結果は、三位大分が甲府を下し、浦和との勝ち点差を2に詰めてきた。浦和大分は直接対決が残っているだけに、今後の大きな見所の一つになった。
 次節は、3位大分をホーム厚別に迎えての試合。昇格争いの当該チームとの直接対決だけに負けられない。また、今季ここまで1勝1敗1分ながら延長勝ちなので、勝ち点で負け越している唯一のチーム。昨年から大分相手では、アウェイでは一度も勝てていない嫌らしいチームだが、ホーム厚別では負けてもいない。J1昇格に向けて、圧倒的に有利な状態になったが、気を抜けば、それがきっかけとなって、昨年のFC東京のように5連敗する可能性もある。いづれにしても、難しい試合になるに違いない。

J2寸評  第34節:最後の戦いがついに始まる  
00.09.24
 ついに最後の戦いが始まった。今季最後の四巡目。これで各チームとの対戦は終わる。来年は各チーム選手の入れ替えなどで模様替えするだろうから、泣いても笑ってもこれが最後の対戦となる。第四クール最初の相手はベガルタ仙台。ホーム厚別に迎えての試合。今後、浦和、大分との直接対決が続くだけになんとして勝ちをおさめておきたいところ。
 試合の方は、甲府戦に続いて雨の試合となった。悪コンディションながら前半39分にMF山瀬功治選手のゴールが決まり先制。試合の方は一方的展開というわけではなかったが、要所をしっかり押さえ、仙台のシュートはわずか二本。 結局このまま、1-0で逃げ切った。またこの日は後半途中から、新加入の清水選手も出場した。
 これで、仙台との今季対戦成績は四連勝。勝ち点12を稼がしてもらった。今季の対戦日程では、仙台戦のあとに必ず、浦和、大分と続く。リーグ戦の場合、連敗すると勝ち点6を一気に失うため、あっというまに順位が引き離されたり詰められたりする。岡田監督はシーズン始め、浦和、大分に半分は負けると読んでいただけに、連敗(最悪3連敗)を避けるためには、この仙台戦は絶対落とせないという位置づけで戦っていたはず。選手にしても、浦和、大分戦に向けて、モチベーションが上がっていく時期にあたり、仙台は常にチームの集中力が高い時期のコンサと戦うことになる。この浦和、大分戦のあとの山形戦で気が抜けがちになることが多かったのに比べると、対戦カード運の悪いのは仙台で、四回の対戦が終わった今、ちょっと気の毒のような気もする。でも、逆に言うと、大一番となる浦和、大分戦の直前の試合を落とすことなく連戦を迎えたことが好成績に繋がった面もあるので、仙台様々でもある。
 相手がよくわからないうちにびっくり箱や勢いで乗り切ることが出来た一巡目。二巡目では、対戦相手が研究をし対策を練ってくるため、総合的なチーム力が必要と言われた。さらに対策を練りつつ、各チームが補強などで、建て直しをはかる三巡目は、夏場という暑さとも戦いながら、チームとしての戦い方を練り上げる時期。とすれば四巡目は?。四巡目は、今季の総決算。チームがこれまで積み上げたものを吐き出すクールであり、内容よりも結果であり、次に繋がるとか考えるよりも、今その一瞬一瞬が大事。シーズン途中なら、次の対戦があるからと、そんな考え方も出来るが、4巡目はこれで終わりで続きはない。もちろん、来季に繋がる戦い方が必要とかいう考えもある。しかしたった数週間の中休みでチームの調子ががらっと変わるのがサッカー。数ヶ月もオフが入る上に、選手も入れ替わるわけで、そんなことを考えながら試合をしてもあまり有効でないと個人的には思う。来季に繋がる戦い方というのは、シーズン終盤にだけやるものではなく、何年も通じてクラブ全体(ユースからトップチームまで通して)でやるべきものである。
 また、シーズン終盤は監督の采配がものをいう時でもある。シーズンも終盤になってくると、累積警告の積み上げ、怪我による脱落など、必ずしもベストメンバーがくめなくなってくる。と言うよりはベストメンバーで戦える試合の方が少ないかもしれない。控えの選手を含め、多くの選手が出たり引っ込んだりする巡目である。その時にいかにチーム力を落とさず戦えるか、選手起用のあやが明暗を分ける。そして優勝や昇格を狙うチームには、最後の瞬間に向かってトーナメントのような戦いが続くのが四巡目。全勝できればいいけれど、そうはうまくはいかない。シーズン終了時に勝ち点わずか1の差をつけるため、詰め将棋のような計算が必要になってくる。どこで勝負に行くのか、どこまで我慢するのか。サッカーでは、“先にベンチが動いたチームが負け”ということわざがあるが、時にはブラフやはったりも使ったりする。
 前日の、五輪日本代表は決勝トーナメントアメリカ戦で、リードして勝利を目前にしながら、終了間際にPKをとられ同点にされ、延長PK戦負けした。この時のアメリカ選手のプレーはビデオで見るとダイブ(DFに引っかけられたわけではなく、自分で意図的にこかされたように倒れること)にも見え、審判がだまされたという意見もちらほらと出ている。でも、これをただのアンラッキーとか汚いとかいっているだけでは、サッカーの面白みは半分も味わえない。この選手が、予選リーグカメルーン戦、終了間際に同じようなプレーでPKをもらい同点に持ち込んだのを知っているだろうか。えっと思った方、その通り、この選手は、きっと狙ったにちがいない。プレーの一つの選択肢として、90分間虎視眈々と狙いつづけ、この時しかないというタイミングで、仕掛けたわけである。現在では、ダイブに関しては一発でFWにレッドが出ることがある。しかしあのとき、アメリカは負けていた。トーナメントだから次はない。審判にダイブとジャッジされ、試合の序盤で退場になれば、チームに迷惑がかかるし、残り時間で逆転される可能性も高い。ロスタイム手前のあの時間帯、例え失敗してダイブをとられ、退場になってしまってもOKな時間帯。そしてとにかく点を入れなければ、全てが終わる。ダイブで赤紙退場か、ファウルでPK獲得か、all or nothing、この二者択一のぎりぎりの選択に、すなわち高度に計算尽くの上で、かけたのである。勝利の女神の判定に。(でも、ホントのことは知らないけれど)
 これは一つの例だが、試合終了間際に負けていれば、リスクを犯したプレーが見られる。チーム全体のものもあれば、個々の選手のものもある。正当なものもあれば、ずるいものもある。当たればいいが、はずれるときもある。でも、何かが起きるのが終盤で、この時間帯は目が離せない。終盤に弱いチームは、危機管理能力というか、そういった通常の時間帯のプレーでは見られないプレーに対応する能力、経験が不足しているといえる。
 90分の終盤に当たるのが、シーズンではこれから始まる4巡目。ここでしかみられないような奇手妙手が見られることもある。そして、それをどこで仕掛けるのか。当然動かないのもかけひきの一つである。シーズンが終わったときには真っ白な灰になって何も残っていなくても良く、全てをこの時期に、使い切るつもりで戦う。監督インタビューなどでは、どこの監督も、『一戦一戦、目の前の試合に全力を尽くし勝つだけです』と口をそろえて話すが、実際の頭の中では、権謀ごうごう、緻密な計算が渦巻いている。どこの監督も実は狸親父、そんな巡目が第四クールである。だからこそシーズン終盤のベンチワークは特におもしろいし、みごたえがある。
 さて、今節他会場の結果は、二位浦和は前節連敗を止めた甲府に1−0ながらしぶとく勝ち、三位大分もここまで4連勝と好調の鳥栖を危なげなく下した。
 札幌は、いよいよ次節、アウェイ駒場で浦和と。ここで勝利を収めれば、大きく昇格に前進する。いかなるドラマが待ち受けるのか。ついに第四クールが始まった。



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