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flyng owl寸評2000J2リーグ (最終更新日:11/17/02)to uppage
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J2寸評  第33節:第3クール終了  
00.9.17
 今節は第3クール最後の節。コンサは試合が無く休みである。ここまでの段階で30試合を消化したコンサドーレ。昨年の最終の順位表と比較してみると、6試合少ないながら、勝ち点のばらつき具合がそっくりでおもしろい。あと6試合すれば、上位陣はさらにのばすだろうから、昨年みたいに混戦なのではなく、今年は上位陣が抜け出たことがわかる。コンサの得失点差を昨年と比べてみると、この段階で、得点が同じながら、失点が半分である。また二つの順位表を比べてみると、16という失点がいかに突出して少ないかがわかる。昨年は競り合いに弱く、1点差ゲームをよく落としていた。今年は逆にことごとく拾っている。延長に入った試合は無敗である。

【2000年第3クール終了時(30試合)】【1999年シーズン終了時(36試合)】

チーム 勝敗数

得失点

90




1 札幌 21 3 3 3 72 53-16 37
2 浦和 19 2 3 6 64 69-31 38
3 大分 19 0 2 9 59 60-30 30
4 大宮 16 2 1 11 53 44-38 6
5 仙台 12 2 2 14 42 47-54 -7
6 湘南 11 3 1 15 40 49-50 -1
7 鳥栖 11 1 5 13 40 31-37 -6
8 水戸 9 2 3 16 34 28-44 -16
9 新潟 8 3 3 16 33 40-50 -10
10 山形 7 0 0 23 21 28-50 -22
11 甲府 2 0 1 27 7 22-71 -49

チーム 勝敗数

得失点

90




1 川崎F 20 5 3 8 73 68-33 35
2 F東京 19 2 3 12 64 51-35 16
3 大分 18 3 3 12 63 62-42 20
4 新潟 16 4 2 14 58 46-40 6
5 札幌 15 2 6 13 55 54-35 19
6 大宮 14 4 1 17 51 46-43 3
7 山形 14 1 4 17 48 47-53 -6
8 鳥栖 11 1 2 22 37 52-64 -12
9 仙台 7 3 4 22 31 30-58 -28
10 甲府 4 1 4 27 18 32-85 -53


 エメルソン選手の活躍で得点力が大幅に向上した感のあるコンサドーレだが、昨年に比較してそれほど総得点が増えているような感はしない。得点力は実は上がってないのだろうか。そんなことはない。無得点試合数を比較してみると、今年3試合、昨年9試合。これは総得点はほぼ同じながら、各チームから均等に得点を上げていることを意味する。昨年は弱いチームとの対戦の時に稼いでいただけというわけだ。得点力が上がったというより、ここで決めなきゃいけないといった時に決めることが出来ており、決定力というかチームの得点にかける集中力が上がったと見た方がいいようである。劣勢の試合であっても、ミスターロスタイムといわれるエメルソン選手の試合が終了する直前まであきらめずにゴールに向かう活躍があってのことでもある。
 無失点試合は今季16試合、昨年は12試合。わずか四試合しかかわらないにもかかわらず、総失点は半分以下。とられても大崩していない。実際今季は三点以上とられた試合はない。きっちり守って相手を抑え、得点は必要なだけとる。省エネサッカーとか言われるわけである。でも、こういったスタイルの戦い方は長いシーズン通してやるのはなかなか難しい。きっちり守るわけだから、チーム戦術に決まり事が多く、しかも全員が意識してそれを実行しなくてはいけない。当然イケイケサッカーの方が選手達には楽だから、いい成績だと(コンサのようにずーと上位安泰、最近のように二位との順位があいて、首位安定した様な状況になると特に)、選手の一人や二人がちょっとくらいと、いい加減になってもおかしくない。当然守備はそうした所からほころび始め破綻するのだが、コンサではそうしたことが起きていない。チームがしっかりまとまっている。コンサは今季通して失点しても2点まで、3点以上とられた試合はなく、抜群の得点力を誇りながら、6失点した試合があったりする浦和とは対照的である。
 さて、今節他会場の結果は、その浦和が大宮に負けた。今季、上位3チーム(札幌、浦和、大分)に全敗の大宮の意地がついに炸裂した。三位大分は苦手の湘南に5−0と大勝。終盤に来てメンバーが揃い、いよい追撃態勢に入ったか。浦和との差は勝ち点5。そして一番の話題は、甲府が新潟に勝ち、連敗を25で止めたこと。
 次節からいよいよ最後の四巡目の対戦が始まる。泣いても笑っても最後の10試合。札幌は序盤に、浦和、大分とライバルチームとの直接対決がある。次節は仙台戦。その後、浦和、大分と直接対決が続くだけに負けられない試合となった。この3試合が今季最後の山場である。

J2寸評  第32節:負けてもまた勝つ今年のコンサ  
00.9.11
 前節サガン鳥栖をホーム厚別に迎えての試合で今季三敗目を喫したコンサドーレ札幌は、この日アウェイ小瀬で甲府との試合に挑んだ。甲府はここまで24連敗でJ2記録を更新中。どこのチームがこの記録を止めるのか?、ロシアンルーレットならず、ヴァンフォーレルーレット。札幌は暑い季節の小瀬と相性が良くないだけにいつも小瀬での試合はドキドキする。とはいえ連敗するわけにいけない札幌にとって、絶対負けられない試合になった。
 天候は大雨、甲府盆地名物のたまるような暑さは心配しなくて良くなったが、ピッチの上は池のようになって、ボールや選手が動くたびに水しぶきがあがる。それでも、得点王独走中のエメルソンが前半に2ゴールを決め、試合を決めた。ヴァンフォーレルーレットに当たることなく、勝ち点を順調にのばした。
 この日の試合、中盤を省略して浮き球で勝負するためか、高木琢也選手が今季初先発。グラウンド条件の悪い中、前線で体を張って、活躍。エメルソン選手のゴールをお膳立てした。
 この日は、大雨の試合。ピッチの状況が悪くなると、ハプニングやラッキーゴールが生まれやすくなってどんでん返しがおきやすいようなイメージがある。でも、実際は、雨のようなピッチの状況が悪い試合は実力のあるチームの方が有利といわれる。もちろんハプニングやラッキーゴールは確かに生まれやすい。ただピッチの状況にあわせてボールコントロールの強弱や案配を変えたり、ピッチへの対応力が求められ、上手な選手の多いチーム(すなわち実力のあるチーム)の方が有利というわけだ。そのため、晴れてピッチの良い条件の時より、差が開く。
 今節しっかり勝ったコンサドーレ。今年は3敗しかしてないが、負けた試合の次の試合は必ず勝利を収め、連敗を記録していない。昨年、“勝ったと思ったら、また負けた”といった感じの連続だったのに比べると、“負けてもまた勝っちまった”と言っていいほどのコンサの快進撃である。
 さて寸評さぼった前節は、鳥栖に負けた札幌だが、この同じ日北海道では道高校サッカーで事件が起きていた。冬の高校サッカー選手権予選で、室蘭大谷高校が室蘭地区予選の段階で初めて敗退した。この日は、そういったどんでん返しの起きる日だったのかもしれない。
 今節他会場の結果は、浦和大分の上位陣が順当がち、大宮は仙台に競り負けて、昇格争いから脱落した感がある。
 次節はコンサは休み。そのあとはいよいよ、最後の4巡目にはいる。  

J2寸評  第30節:今季15試合目の無失点試合  
00.08.26
 8月最後の試合は、アウェイで大宮と、8月の勝ち越しをかけて一戦。この日の試合、野々村選手がが前節一発レッドで退場したのをうけて今節は出場停止。かわってルーキー山瀬選手が今季初先発。試合の方は、試合が進むに連れて、攻撃的になるいつものパターンで、後半に播戸、黄川田の両選手が快心のすばらしいゴールを決め、2−0で完封勝ち。これで15試合無失点というJ2新記録を達成した。前半はポストをたたく危ないシュートなども打たれたが、これが決まらないところが、今のコンサの強いところ。この勝利で、4位大宮と、試合の無かった3位大分との勝ち点差をさらに3ひろげた。
 この日の対戦相手の大宮、昨年秋口から俄然チーム力が上がって今年は充分上位をねらえるというシーズン前の前評判だった。昨年はシーズン終盤27節の大宮との対戦で敗れてから三連敗、これで昇格が絶望的になったきっかけを作ってくれたチームである。最後の対戦も負けて、あまり良い印象のない大宮戦である。そのため、要注意チームの一つではあったのだが。
 下馬評通り、順位は開幕当初からトップグループにぴったりつけているのだが、さらにもう一つ上がってトップグループに食い込むというところまでいっていない。それもそのはずで、大宮の対戦成績を見てみると、札幌、浦和、大分のトップスリーに今季は一度も勝っていない。見事に全敗である。その代わり、下位チームにはけっこう強く、札幌や大分が苦戦する湘南などには完勝しており、強いチームに弱く、弱いチームに強いというのがはっきり成績にでている。普通、実力の同じくらい(同じ順位あたりにいるチーム)のチームとは勝ったり負けたりして、また下位のチームであって、相性の悪いチームには取りこぼしたりするもの。こういうことは珍しい。あまりにも見事に、トップスリーに全敗しているので、四廻り目では当然一矢は報いたいだろうから、昇格レースの鍵を握るチームになるやも、と思っていたのだが、どうもそうなりそうはない。大宮の出来以前に、一敗が命取りになるような展開から離れたものに昇格争いの展開がなりつつある。
 今節他会場の試合は、浦和が難敵山形に逆転勝ち、大分は休み、湘南は新潟に負け、かわって水戸に大勝した仙台が5位に躍進。鳥栖、新潟が勝利を収め、順位を上げた。連敗中の最下位甲府はどうしても勝ち星がでない。大勢が決まりつつある上位陣とは違い、中位は順位争いが激しい。この位置で順位が一つ上がった下がったからといってどうなるものではないのだが、だからこそ、チームとして目的を持って試合に臨めているか、モチベーションを持ち続けられているかどうかが大事。チームとして残りのシーズンを無意にすごすのか、それとも有意にすごすのか、各チームの姿勢がはっきりしてくるこの頃である。
 次節は、鳥栖をホーム厚別に迎えての試合。三廻り目の試合もあと二試合。その後は、14節以来の休みが入り、最後の四廻り目へ突入する。

J2寸評  第29節:どうしてももつれる湘南戦、打ちも打ったり33本  
00.08.19
 湘南をホームに迎えての第29節の試合は、1万6千人を越える観衆で埋まったスタジアムで行われた。試合の方は、ここのところピリッとしない試合運びの目立つコンサが、この日も、前半はまったりした内容。それに対し、押し気味に試合を進める湘南は、前半39分、二種登録(高校生)の杉本選手のゴールで1点先制する。今季J2の対戦相手10チームのうちで唯一完封したことのない相手が湘南だったが、この日も完封はならなかった。試合が大きく動いたのが、後半11分、野々村選手が一発レッドで退場し10人になってから。これで目が覚めたのか、動きの良くなった札幌は、一人少ないのに試合のペースをにぎる。そして後半41分、エメルソン選手のゴールで同点に追いつく。そのまま湘南ゴールを攻め続けたが、追加点を奪うに至らず、厚別開幕戦となった前回の対戦(第10節)と同じく、延長戦へ。延長前半にPKのチャンスを得るが、ポストに当ててはずしてしまう。その後、お互いゴールを決めるに至らず、結局、今季3度目の対戦は引き分けに終わった。
 この日の試合一人少ないコンサだったが、(一人減ってから)攻め続け、シュートは打ちも打ったり33本。1試合あたりのJ2記録タイだそうだ(過去のJ2記録は、昨年川崎Fが記録した33本(対東京FC延長引き分け)、(対甲府90分勝ち)の二試合、Jリーグ記録には37本の記録もある(しかも、この時も平塚−札幌戦(98年)、ただしこの時は平塚が打ちまくり))。また一人で18本を放ったエメルソン選手は一試合一人あたりのシュート数の記録を更新したらしい(こちらはJリーグ記録の模様)。(以上記録の話は未確認)
 今節の他会場、一番の注目は、2、3位決戦となった駒場の浦和−大分戦。勝ち点3(1試合分)の差で行われた試合は大方の接戦の予想に反し、4−1で浦和が快勝した。今節行われた5試合のうち、4試合までが延長に突入しもつれたのに対し、駒場だけが蚊帳の外だった感がある。これで浦和は、当分は三位大分を勝ち点差6に突き放し、札幌との差を10まで縮めた(実質は浦和は、札幌・大分より消化試合数が少ないので、それぞれ差は9と7である)。大一番での勝負弱さの目立つ浦和であったが、そろそろ調子を戻しつつあるのか?そして、このままJ2チャンプまで一気に上がってくるのか?昨年、最終戦で沈んだ大分、シーズン終盤まで3位につけて、最後にまくって昨年の逆の展開を見せるのか?そして我らがコンサドーレは?第3クール終盤、今後の見所が絞れてきた。
 さて、この日の試合が終わって、札幌の8月の成績は2勝1敗1分け。前節の水戸戦でも、水戸の新外国人に前半は五分以上にわたられ苦戦した札幌、終了間際に突き放しかろうじて勝利を収めた感がある。前半はゆっくりとした展開で、後半勝負をかけている展開が続く、ここのところのコンサ。記録となった16連勝が止まった大分戦以降、いまいちパッとせず、苦戦が続いているような気もする。16連勝していた頃のコンサがホントのコンサで今は調子が落ちているのか、それとも16連勝していた頃が調子が良くて今のコンサが本来の力なのか。調子が落ちていると思うから叱咤する応援をするのか、元々非力だったのだからと今こそしっかり盛り上げる応援するのか、決めるのはスタジアムへ足を運ぶ一人一人である。次節大宮での試合に8月の勝ち“越し”をかける。

J2寸評  第27節:連敗はしない  
00.08.05
 ついに連勝の止まったコンサドーレ札幌。いつかは負けるときが来るのが勝負の世界の掟なら、シーズンで戦うリーグ戦では連敗しないのが、良い成績を収めるための鉄則。そのため、この日の山形戦、引き分けではなく格好悪くてもとにかく勝たなくてはいけない試合となった(引き分けでは連敗は記録上止まらない)。
 この試合、累積警告でエメルソン選手が欠場。先発は播戸、黄川田のツートップ。他はいつもと同じメンバー。試合の方は、疲れがでてきているのか、前節と同じようにまったりとした展開で進む。前半はお互い決め手無く淡々と進み、試合は後半へ。後半5分、右へ流れたボールを走り込んだ田渕選手がセンタリング。ゴール正面でジャンプ一番、頭一つ抜け出た黄川田選手が競り勝ち、ゴール右に流し込み先制。そのままこの1点を守備陣が守りきり、3試合ぶりの完封勝利を納めた。圧倒していたわけでもなく、危ないシーンもちらほら見られたが、最後の一線で頑張って耐えていたような感じの試合。エースがいなくても、コツコツと確実に勝ちを拾う。派手じゃないけれど、こういった勝ち方はリーグを勝ち抜くためには重要である。
 今節他会場の結果は、浦和が仙台で引き分け、大分が新潟でVゴール負けと、2、3位チームが揃って足踏みしたため、前節詰められた差を再び広げた。大分のウイル選手は前節の札幌戦から4試合出場停止、浦和の小野選手は五輪期間不在になる可能性がある。エースがいないときの戦い方は、コンサに限らずどこのチームも大事。今後のポイントになりそうである。中位グループは、仙台、湘南、鳥栖、水戸が固まってきて接戦を演じている。最下位甲府はついに21連敗。どこのチームも、暑さとスケジュールによるつかれには、手を焼いている。
 この日の試合も、試合終了の笛が鳴ったとたん、コンサの選手の何人かは膝に手をついた。地面に座り込んだ選手もいた。山形の選手が立っていたのにである。勝ち試合だったから、コンサの方が楽だったというわけではない。コンサの戦術の基本は、守備だから、ある程度相手に会わせる必要がある。結局勝つためには、相手チームより、より多く走り、より速く動き、よりたくさんボールにさわることが肝要。つかれるわけだ。順位は良いところにいるから、精神的にはいい状態でいられるかもしれないが、身体的な疲れは、どのチームにも関係なくやってくる。そんな中で勝ち続けることのナントきついことか。ここしばらくは、万全なチーム状態で完璧な試合運びはそうそう見れないだろう(秋に入って涼しくなるまで)。
 今季のスケジュールでは、コンサは第15節から32節までまったく休みがない。唯一あったJ2共通の中休みの週も、室蘭で対浦和戦をこなしている。9/11まで毎週週末はかならず試合をこなし、時に平日の試合もこなす。夏も佳境に入り、涼しい北海道でホームを戦っているとはいえ、疲れがそろそろたまってくる季節になった。8月から残暑の残る9月にかけては、どこのチームも取りこぼしのでる季節でもある。身体的な疲れを精神力で抑えて選手が戦っているのなら、そんな時こそサポーターの出番。土用の丑じゃないけれど、コンサの選手に元気が出て精のつく、そして疲れが吹き飛ぶような応援をしようではないか。
 次節コンサはアウェイで水戸と。8月は、アウェイの試合の方が多い。そして次節は浦和が休み。大分がきっちり勝ちを収めれば、勝ち点差3で次々節大分浦和の直接対決が見られる。

J2寸評  第26節:ついに連勝止まる  
00.08.02
 重要な後半戦開幕戦5試合。最後の試合はアウェイ大分との試合。この日まで、コンサドーレ札幌は16連勝。これは鹿島の持つJリーグ連勝記録とJリーグアウェイ連勝タイである。この日の試合には記録更新がかかっていたが、ここ二年勝ちをおさめていない相性の悪い大分での試合。現在3位の大分にしても、2位浦和の背中に手をかけるためにも札幌戦は負けられない試合。厳しい試合になることが予想された。
 平日ナイターで行われた試合、今週は1週間で3試合あるスケジュール的にはきつい時。この時期、九州では試合をやりたくないのがホンネ。この日の試合、大分のキープレイヤー、ウイル選手が出場停止。それでも新加入の吉田、アンドラジーニャの両FWが揃い踏み、彼らの動きに要注意。
 試合の方は、押されっぱなしだった前回のアウェイの対戦と異なり、この日はお互いがっぷり四つの展開。でも、激しく双方のゴール前をボールが入ったり来たりすると言うよりは、中盤でつぶし合っているような感じ。双方、バーやポストに当てたり惜しい場面を演出するが、ゴールを割るに至らず。試合は淡々とすすむ。
 双方決め手無く試合は速くも終盤、そして後半34分ついに均衡が崩れる。抜け出した大分アンドラジーニャ選手がGK佐藤選手と1対1になりシュート。GK佐藤選手これに反応してはじくも、フォローに入っていたDF森選手にあたり、大きく弾んだボールは見事なループを描いてゴール片隅に入ってしまった。記録上はオウンゴール。その後、コンサは大分ゴールにせまるも、同点ゴールは決められず、そのまま試合終了。ついに連勝が止まった。
 まさに“ついに連勝が止まった。”といった表現がぴったりのここまでの快進撃だった。開幕連勝後、公式戦初開催となったホーム函館千代台で山形に完敗。そこから連勝が始まるわけだが、この1敗が、その後のコンサの戦いにおいて、まず守備ありきを、全選手の頭に“再度”しっかりとたたき込むきっかけになった。函館での試合、当然勝ちに入ったのだが、格好良く勝つことにこだわりすぎた。結果、快勝をねらった試合は返り討ちにあってカウンターに沈んだ。泥臭くても、接戦でも、劣勢でも、僅差でも勝つ。試合終了の笛が鳴るまで、粘り強く戦い、全員が自分の仕事をきっちり行い、決してあきらめない。そんな基本を徹底させることにになった節目の試合。その後、コンサの快進撃が始まる。
 結果がでたことで、自信をつけた選手達の戦い方もシーズン進むにつれて良くなってくる。最初の対戦で、かなり押し込まれていた浦和、大分などとの試合も回を重ねるごとに五分五分の試合展開をできるようになった。もともと、北海道に戻ってくる頃から初夏にかけてのこの時期は、コンサの調子がいい。今年は、この時期に16連勝という結果を残し、大きなアドバンテージを得た。今後は、暑さや疲れから、ちらほらと負けが見られることと思うが、それはどのチームでも見られること。涼しくなる第4クールまでは、集中力を切らさずに、最後まで頑張れるか精神力の戦いになる。プチッと切れた方が負けである。
 今節他会場の試合は、浦和が新潟に勝ち連敗は避けた。前々回駒場でコンサに負けた後、連敗したのが不振の始まりだっただけに、この日の試合は注目されたが、きっちり勝ちをおさめた。今節試合のなかった5位仙台は万全の状態で、次節ホームで浦和を迎え撃つ。湘南は復活の兆しなし。そして20連敗の甲府は上昇の兆しなし。
 注目の後半戦開幕5戦を、3勝1敗1分で勝ち越したコンサドーレ。一度引き離した二位、三位のチームに差を縮めさせなかったこの5戦。直接対決が三試合もあっただけに、この結果は充分満足のいく結果であり、しかも大きい。コンサは次節、ホームで山形と。いつか負ける時が来るとはいえ、連敗だけは絶対避けなくてはいけない。

J2寸評  第25節:夏の天王山に勝つ  
00.07.29
 対浦和戦第3戦目。浦和を初めてホーム厚別に迎えた(今季初戦のホームは室蘭で、98年Jリーグ時代は季節的な問題で仙台でホームを戦っている)。前売りは発売開始二週間で完売。指定席は二時間で完売したと聞く。試合日1ヶ月も前の完売は初めてのこと。この日、幸運なプラチナチケットを手に入れたサポーターで埋まったスタジアム。観客動員数は1万9825人、最多数記録を更新した。
 夏の大一番と位置づけた両チームのサポーター。お互いのサポーターの意地もぶつかった両ゴール裏でもあった。浦和サポーターは、アウェイサポとしては、おそらく厚別で最多の約2000人が、はるばる津軽海峡を越えてアウェイゴール裏に集結。試合前に発煙筒もたかれ、きな臭い浦和側に対し、札幌側はいつものバックスタンドのビッグフラッグに加え、ホームゴール裏5千人全員が参加したナンバー12の人文字で対抗。これでスタンドの盛り上がりは一気に“我らがコンサドーレ”へ。そんな中、キックオフの笛が吹かれた。
 ピッチの上でも、選手のモチベーションは非常に高く。はらはらドキドキの試合展開。コンサに相性の良いクビッツァ選手と岡野選手のツートップが攻撃を仕掛ければ、コンサのエースエメルソン選手には、この日センターバックに入った路木選手がマンマークに入り、仕事をさせない。ちなみに浦和は小野選手が怪我で欠場。札幌は、エメルソン、播戸の快足FWに左MF伊藤、アウミールを加え左サイドを中心に攻撃を仕掛ける。守っては中盤の底、ビジュ、野々村が効果的なプレスをかけ、ポスト役のクビッツァ選手には森選手が身長差をものともせず、マークについた。
 試合が動いたのは前半39分、ゴール前に放り込まれたボールにクビッツァ選手が反応、ワントラップ後、頭で押し込んだ。。コンサ守備陣、オフサイドをかけ損なったような感じ。浦和、3戦目にしてついに先制点を奪う。浦和にしてみれば、初めてプラン通りの展開で主導権を握れる試合となった。このまま、前半終了、後半へ。
 さて後半、コンサの選手達に岡田監督からの指示がでたようで、サイドチェンジを多用するようになる。コンサの攻撃が左からが多いことを意識して、浦和の守備陣も同じサイドに固まる傾向があってのことだったが、この日の試合では、右サイドの田渕選手は結構フリーでいることが多かった。この指示がでた後半は、トップでは路木選手の厳しいマークで仕事が出来なかったエメルソンが2列目まで下がった上で、サイドに開き起点になったりとおもしろい動きを見せる。後半28分、左サイドのエメルソン選手から大きく右サイドのフリーの田渕選手に大きなパスがピンポイントで繋がる。ここからの5秒間の田渕はすごかった。寄せてくる二人の浦和の選手の間をドリブルで抜け、更にDFをフェイントでかわし、ゴールへ向かって突進。四人目のタックルが入る前に放ったシュートは、ゴール正面から見事に浦和ゴール右隅に突き刺さった。四人の選手をかわしての15メートルあまりのドリブルシュート。これは見事と言うしかないゴール。田渕選手のスーパーゴールで同点。さらに、後半41分、今度は左サイド浦和陣内で浦和選手の横パスをインターセプトしたDF大森選手がそのままドリブルでオーバーラップ。ペトロヴィッチ選手のマークを振り切り、ゴール前に直進。隙間のない左サイドからGKの肩口をかすめるシュートを直接たたき込んだ。大森選手、Jリーグ公式戦初ゴール。記念すべきゴールは、浦和を突き放す逆転弾。
 この2点を守りきり、2−1で大きな勝利を収めた。対浦和はこれで2勝1分、今季の勝ち越しを決めると共に大きなアドバンテージをえた。また16連勝を記録し、鹿島の持つJリーグ記録に並んだ。
 この日、ゴールを決めたのは、田渕、大森の両サイドバック。実際は、コンサは非対称の3−5−2のシステムを取っているので、これに従うと両人は両サイドバックではないのだが、4バックスに変更になったときは両サイドバックになるし、今日の活躍はまさに近代的サイドバックの動き。シーズンもすすみ、対戦も回を重ねると相手チームの研究も進み、エースやキープレイヤーには当然マークがつくし、なかなか活躍が続くわけではない。そんなとき、替わりの選手が如何に活躍できるかが大事になる。第1クールはまだお互い手探りのような感じの時で、勢いで勝ち進むことが可能だが、第2クール第3クールと対戦相手の研究が進むに連れて、第2、第3の選手がでてきて活躍できるかどうかが大事。一発勝負のトーナメントがチームの勢いで勝敗が決まるのに比べ、何回も対戦するリーグ戦がチームの総合力が大事と言われる所以である。
 ここ一番の試合で活躍するからエースなのだが、そんなエースが抑えられても、違う選手が活躍する。ホントに今年のコンサは良いチームに仕上がっている。

J2寸評  第24節:引き分けはさんでも15連勝  
00.07.22
   今節の試合は、仙台スタジアムにてベガルタと。7月に行われる試合のうち、唯一アウェイの試合となる。後半戦最初の山場となる5試合のうち、中日の試合となるこの仙台戦が一番の山場だと思っていた。厳しい試合になるというわけでないが、難しい試合になると読んでいた。
 仙台との対戦成績は累計では確かにいいが、仙台でのアウェイ対戦は大抵接戦になり、しかも負けるときは、いつもコンサの調子が悪い(悪くなる)時。上位チームの直接対決となる浦和、大分戦はもちろん大事だが、これらの試合ではコンサはチャレンジャーとしての姿勢で戦えるし、そういった戦い方をしても文句はでない。それに比べると、仙台戦は第二クールでの成績は抜群ながら、これまでの対戦成績や累積の成績で中位にいることから、コンサが仙台の挑戦を受けるという形になることは否めない。シーズン終盤、“この試合が天王山”といった試合がある時を除いて、シーズン半ばの試合では、こういった挑戦を受ける試合で負けるときが一番痛い。周りは取りこぼしだ、何だと騒ぐし(^^)。こんな時は、次の試合に勝って、連敗を避けることによって、再び良いリズムに戻すのだが、今回の場合は、続く試合が浦和、大分と厳しい試合だ。従って、誰もが考えるベストな形は、仙台戦に快勝して、後顧の憂いがない状態で浦和、大分戦の連戦に突入するというもの。
 ところが、この考えが仙台戦を難しくする。浦和、大分戦は勝ちに行く試合(引き分けでもOK)。その連戦を引き分けでもOKにするためには仙台戦が負けられない試合という位置づけになってしまう。つまり浦和、大分戦は、まず様子を見つつ牽制しあいながら、試合を進め、相手の勝ち点をへずる(引き分けに持ち込む、とにかく絶対3を与えない)のを第一の目的としてもいい(これは現在、コンサが首位に立っているからこういった戦い方が可能)。そして、勝機があると踏んだときのみ勝ちに行き勝ち点3を目指す。場合によっては負けるのも覚悟の上。従って、チーム内の意思統一もまず守備ありき。しかもがっちり。
 これが仙台戦では、勝ち点3を得ることがその後の二連戦を優位に進めるために必要だから、引き分けではダメで、どうしても勝ちが欲しい。しかも2より3だ。先制点がポソッと入って試合をコンサペースで進めればいいが、後半終了間際まで、同点あるいはリードされているとチーム内の足並みが乱れることも予想される。しかも仙台は、負けても勝っても点を取っているチーム。当然、相手が強くても攻撃的に来る。しかも仙台というチーム、伝統的に連勝ストッパーである(連敗ストッパーでもあるのだが)
 と、さんざん心配していたのだが、なんのことはない、ふたを開けると結局は杞憂に終わってしまった。
 ここのところ試合にスローペースで入ることが多い札幌は、開始直後仙台にペースを握られる。しかしながら堅いコンサの守備陣は失点を許さず、逆に前半38分にエメルソン選手がシュートを決め先制点をゲット。壺にはまったように、あっさり、コンサのペースになってしまった。後半、同点・逆転をねらう仙台は攻勢にでるも、後半35分にビジュ選手が追加点を決めると、試合はだんだん荒れだした。途中、播戸選手が負傷退場。結局コンサが、2−0で逃げ切った。コンサ、引き分けをはさんで15連勝。しばらくぶりの完封勝利だ。アウェイ戦連勝も記録だったらしい。それにしても、強いねぇ〜。
 今節、浦和、大分は順当勝ち、大宮、湘南、仙台は負け。全チームの順位の変動はなし。次節は、甲府に快勝した浦和と、夏の陣2戦目。厚別が熱くなるのは必至。

J2寸評  第6節(代替):第二幕はドロー  
00.07.16
 有珠山噴火の影響で延期になっていたJ2第6節の札幌−浦和戦が、会場も同じ室蘭で開催された。前売りチケットが完売し、スタジアムは超満員。残念ながら1998年に中田選手人気で達成された平塚戦の観客数にわずかに及ばなかったが、室蘭入江二番目の動員数を記録した。行く先々のスタジアムの動員記録を塗り替え、まさに全国を飛び回る経済起爆剤の浦和レッズ。J1に比べ地方都市をホームタウンにするクラブが多いJ2では、政府の経済振興策より効率がいい。もっとも警備員の雇用需要も各地で喚起してくれてもいるのだが。
 冗談はさておいて、この日は本来J2は休みの週なので、他の試合はない。そのため、首位対決となった試合はJ2の耳目を集めることになった。今季二度目の対戦となったこの日の試合、前回の対戦では首位浦和を追っかける立場でチャレンジャーとして挑んだ札幌。二度目の対戦は順位が入れ替わり、立場が入れ替わった。J2はすでに折り返し点を過ぎ、首位に立った札幌は、勝ち点で7離れている二位の浦和をホームでしっかりたたいて、引導を渡してやりたいところ。一方、ここしばらく勝ったり負けたりの繰り返しで調子が落ち気味の浦和にしてみれば、首位の札幌をたたいて駒場での借りを返すと共に再び好調時の調子を取り戻すきっかけにしたいところだ。
 両チーム試合前の思惑が交錯するピッチの上のみならず、この日の試合の意味を知るサポーターで埋まったスタンドも熱気満々。いつもに比べて数の多い相手チームのサポーター。スタジアムはキックオフの笛を前に最高の緊張感に包まれた。
 試合が始まって主導権を先に握ったのは札幌。前回の駒場では圧倒的に押し込まれ、ひたすら守ってカウンター戦術だったが、この日は小野選手の復帰した浦和相手に中盤での争いでも負けず、相手陣内に押し込んだ。そんな中、前半11分、エメルソン選手の才能と個人技にひらめきがプラスされたすばらしいゴールで先制点が札幌にはいる。その後も押し気味に試合をすすめ、惜しい場面を演出するが、追加点を奪うに至らず。そのまま前半が終了する。エメルソン選手のすばらしいゴールを見れただけで、この日のチケット代の元がとれたはずだったが、内容ではなく時間で料金が決まるJリーグ。前半だけで十分と思った多くのコンササポの気持ちとは裏腹に、当然払ったチケット代の見返りとして残りの45分の試合も行われた。
 そして後半に入って試合の様相が一変する。後半から投入されたクビッツァ選手をターゲットマンにしてボールを放り込む浦和に試合の主導権が移り、コンサ陣内での試合が続くようになった。そして、後半9分に見事なボレーシュートを決められ、試合を振り出しに戻された。コンサも黄川田選手を投入して状況の打破をはかるが、試合は双方譲らず延長戦へ突入した。札幌は延長に入ってから更に山瀬、高木の両選手を投入するが浦和優勢はかわらず、苦しい戦いとなった。今年のコンサは劣勢になってからがしぶとい。120分耐え抜き、結局引き分けに持ち込んだ。
 試合前、札幌−浦和−大分の勝ち点差が7と7。これが7と8となったわけだが、札幌、浦和の消化試合数が増えただけで事態は試合前とそんなに変わらず、この日の試合がJ2の上位争いの情勢を決するというところまでは行かなかった。それでもこの3チームの中で一番痛かったのは浦和だろう。札幌としては首位に立っているわけで、このままシーズンが終わってくれればいい。2位チームとの差はほとんど変わらず消化試合数が増えただけという結果は悪いものではない。大分から見れば勝ち点差がわずかに増えたものの逆転に必要な試合数は変わらず、自分の試合がないときに上位チームの消化試合数だけが増えてくれただけ。一方、必勝を期した浦和にしてみれば、何も変わらず消化試合数が増えただけ。勝ち点3を得るチャンスがあったが引き分けに終わってしまったというところ。
 個人的な浦和のイメージであるが、選手層や選手個々のレベルを見れば、浦和がJ2で一番強いという考えは今も変わらない。ただ、よく言われることだが、良い選手が一杯いてもそれが必ずしも勝ちに繋がるとは限らないのも事実。良い選手が25人いてもピッチで戦えるのは11人。ということは、11人しか良い選手を持っていなくても充分ということになる。もちろん、長いシーズン怪我もあれば、出場停止やのっぴきならない理由で試合にでられないこともあるから、選手層が厚いということは大事だ。でも、その厚さを生かすためには、チームの目標に向かって全選手一致団結してなくてはならない。全選手が自分の役割と仕事を理解し、目標に向かって一致団結していることが大事だ。良い選手を多く抱えるチームではよく見られることだが、多いが故に先発メンバーが決まらず、ファーメーションが決まらず、そして一貫した戦術を確立できない。そんなチームに限って当然周りの期待も大きいから、結果がでないとすぐに猫の目で選手が替わるし、替えざるを得ない。コンサが札幌に誕生した初年度の96年JFL、多くのJリーガーを引っ張ってきたため、社員選手と会わせて40人くらいもいたことがあった。この年コンサはいまいち調子に乗れず、結局シーズン4位で終わるのだが、この時他チームの監督から、出場選手が猫の目で変わる札幌の様子を見て『札幌は良い選手が多すぎるんだよ。だから起用する選手を決められないんだ。うちなんか選手層が薄いから、逆に使える選手が限られているからいつも一緒だよ。』といっていたのが思い出される。ちなみにこのコメントを試合後の記者会見で、コメントしたのは現東京FCの大熊監督だ(当時は東京ガスの監督)。今の浦和がかならずしもそうだとは思わないが、“迷走”していることだけは確かなようだ。当然、コンサを応援しているから‘浦和何するものぞ’と思うし、このまま調子が悪いままでいてくれた方がいいが、端から見ているといろんなことに独り相撲で悩んでいるようにしか見えないし、‘浦和なにやってんだ?’という疑問も浮かぶ。お金がかかっているチームでもあるし、もったいない話だ。
 その浦和は、最近の試合で大分・札幌戦と勝ちに来たが、引き分けている。はたして調子は戻りつつあるのか。この引き分けをどう評価するかは難しいところだ。次節の浦和は最下位甲府が相手だけに戦いぶりが注目される。そして、その次は、再び、コンサと厚別で相まみえる。
 さて、コンサは次節、アウェイで仙台と対戦する。この日試合の無かった仙台は、ありがたいことに準備万端で札幌を迎えてくれる。しかもご丁寧なことに仙台はただ今絶好調。第2クールの成績だけなら大分や大宮より上だ。第3クールの札幌は休みの節が最後に来るため、連戦が続く、しかも6節分の代替試合をこの日消化したため、休みなしで11連戦(第3クールだけで)。7月8月と疲労がたまるシーズンなだけに、第3クールの課題は如何に疲れをためずに乗りきるか。涼しくなるまで厳しい試合が続く。

J2寸評  第23節:J2後半戦開幕  
00.07.09
 J2は早くも後半戦。個人的に今月を『コンサドーレ札幌応援強化月間』と密かに呼んでいる。後半戦開幕となる新潟戦から、7月中に行われる浦和、仙台、浦和戦に8月はじめの大分戦までの5試合である。コンサの今の調子に浮かれることなく、今月はかなり力を入れて応援しなければならない月だという意味も込めている。それだけ重要な5試合と自分は思っているわけだ。“月間”と呼ぶからには大分戦のかわりに7月最初に行われた大宮戦の方にした方が良かったが、大宮戦は前半戦だったので含まず、後半戦開幕の5試合にすることにした。応援を強化する月間と呼ぶわけは、浦和との二試合があることに加え、大分との上位チームの対戦が続くからだが、その間に対戦する新潟、仙台も今のチームの調子を見るにあなどれないからだ。
 はっきり言って、今の新潟、仙台は上り調子で要注意。試合もシーズン半分をすぎれば、その時点でのチーム力や調子と、順位表の順位が必ずしも一致しない。その最たるものが、仙台であることは前回の寸評で紹介したが、新潟も同じように調子をあげてきているチームの一つ。ここら辺の判断は、各チームの星取り表を順番につけていればわかるが、白い記号が続くようになる。サッカーファンの数だけサッカー評論家がいる、といわれるように、みんな独自の展開予想をしていると思うが、とにかく後半戦全体の流れを決める最初の5戦、この5試合を勝ち越せれば逃げ切れるだろうし、負け越すようだと混戦になるとよんでいる。
 さて、その強化月間の最初の試合は新潟戦。心配された台風は、コースを避けてくれて、試合は無事開催された。試合の方は台風の様に荒れるわけでなく、静かな展開をみせる。前半は両チームゴールを割れず、勝負は後半戦へ。先取点を奪ったのはここんとこ調子のいい新潟。後半15分、新潟の寺川選手にゴールを割られる。先取点を取られるとやっかいな新潟。コンサ追撃に入るがなかなか同点弾を決められない。そして試合はあっというまに終盤へ。終了間際のこの時間帯といえばはこの男。そう、エメルソン選手。ロスタイムではなかったが、後半43分、みんなの期待に応えたゴールは、播戸選手からのセンタリングに飛び込んでの見事なヘティングシュート。J2新記録となるシーズン通算20得点目を決めた。試合はこのまま延長にもつれ込み、延長後半開始直後の森選手のヘティングシュートで決まった。
 勝っても負けていても何かが起きる終了間際。札幌の選手はサービス精神が旺盛なのだろうか(^^)。チームは、連勝記録更新の14連勝。まずは延長Vゴール勝ちながら応援強化月間の初戦を制した。
 今節他の試合の結果は、浦和が鳥栖に0−2で完封負け。3位4位決戦となった大宮−大分戦は大分が勝利をおさめ、大宮をかわし3位に浮上。大分はおよそ1ヶ月ぶりの勝利。チームの調子の波はだいたい月単位だから、そろそろ大分は調子をあげて来る頃だろう。5位の湘南は延長Vゴール勝ち。6位の仙台は90分勝ちで、湘南に勝ち点差なしの位置につけた。ついに仙台も湘南に噛みついたといったところか。
 浦和は鳥栖に負けて四敗目。マスコミの論調も“どうした浦和”といった記事が続くが、ホントのとこはどうなんだろうか。というのも、浦和の現在の勝ち点比では7割(8割近い)はキープしているし、3位の大分との差も7ある。札幌と浦和の差も同じ7なのに、浦和の尻には火がついたと言われるが、札幌の尻には火がついたといわれない。40試合全勝の完全制覇を目指していたのなら、今の成績は不満だろうが、そんなことは、J1のチャンピオンチームにだって難しいこと。今年のナビスコはJ2勢が全敗したが、例年のナビスコや天皇杯をみてもJ1の2、3チームはJ2勢に負けている。すなわち、普通にやってれば7、8チームに1チームはJ2に負ける勘定になる。これを節に直せば、7、8節に1回は取りこぼしをするということになり、40節あるJ2では、シーズンで5、6敗はするという勘定になる(ちょっと飛躍した論理ではあるが)。浦和はタレントが揃ってはいるが、J2に落ちたチームであること考えると、これらの勝率はもう少し下がって、シーズン通して8、9敗がリーズナブルな読みだろう。そうするとシーズン半ばで4敗は範囲内だ。それでも勝率は8割近くはあるわけで、充分優勝をねらえる。まあ浦和についての感想は、今月二試合あるので、その時の寸評で詳しく述べることにしよう。
 さて、次節は、延期になっていたその浦和戦。他の試合は休みで札幌−浦和戦のみ。現在、札幌−浦和−大分の勝ち点差がそれぞれ7。この差が試合が終了したときにどうなっているのか。後半戦の流れを決める試合になるかもしれない。



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